大阪YWCAは、女性のエンパワメント、子育て支援、またNGO/NPOリーダーの育成、国際交流等の社会貢献活動をしています。

大阪YWCA
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大阪YWCA機関紙(2018年5月号) アーカイブ一覧へ
大阪YWCAでは機関紙を年8回発行しています。
抜粋して内容をご紹介します。
女性が切り拓いてきた100年 みんなで創っていく100年
第101回大阪YWCA定期会員集会報告
YWの窓 「あの日から7年」
日本語を教えたい人の「はじめの一歩」初心者大歓迎!
大阪YWCA100周年記念旅行「長崎五島列島の教会群を巡る旅」

女性が切り拓いてきた100年 みんなで創っていく100年

 2018年、大阪YWCAは創立100周年を迎えました。多くのみなさまのお支えと神の導きがあってこその『今』であることを思い、感謝の気持ちでいっぱいです。

  19世紀の半ば、ロンドンにおいてクリスチャン女性の祈りと奉仕のグループとしてスタートしたYWCA運動は、人種、言語、国情の違いを超えて瞬く間に世界にその輪を広げてゆき、1905(明38)年、日本YWCAが創設されました。時あたかも明治維新後の近代化の中で目覚めた女性たちが真の解放をめざして苦闘していた時代であり、キリスト教信仰による人格の向上と女性のエンパワメントを願う熱き思いは徐々に広がってゆき、全国第3番目の市YWCAとして大阪YWCAが誕生します。豊かな商工業都市大阪には、その頃、西日本の各地から若い女性たちがあこがれをもって、また職を求めて集まってきており、1918(大7)年4月27日、天王寺公会堂で開催された大阪基督教女子青年大会(事実上の大阪YWCA発会式)には千人以上の女性と少女たちが集まったと記されています。

  大阪YWCAの活動は、大阪に必要なYWCAの『かたち』はどのようなものか、誰のために何をなすべきか、を問うことから始まりました。そして大阪という土地の特殊性に根ざして、工場に働く少女と会社に働く女性への働きかけを重視し、彼女たちの真の覚醒をめざします。

 第二次世界大戦中は文字通り暗黒の時代でありましたが、敗戦後はめざましい復活を遂げます。YWCAに再び集まった女性たちは、新しい時代の到来を喜び、なりを潜めていたグループ活動を復活させ、次々と新しい事業を生み出していきます。YWCAのもつキリスト教、国際、女性団体という三つの特質とボランタリズムを生かし、時代のパイオニアとして様々なテーマに取り組みます。

 創立40周年を記念して「大宮町センター」(旭区)を、50周年には「千里センター」(吹田市)を開設、共に、女性と子どもに焦点を当てた地域活動の拠点としての役割を存分に果たします。
 1980年に建替えた本館での事業の中心は専門学校に移っていき、80年代後半の日本語学科設置により会館は外国人であふれます。2000年代に入って近畿中国帰国者支援交流センターの開設により土曜、日曜も休みなく外国語の飛び交うコミュニティ(居場所)となっています。 阪神淡路大震災の救援を契機に、被害者支援活動、さらに女性に対する暴力防止プログラムに取り組み始め、この動きは、やがてステップハウス(DVの被害にあった女性のための長期自立支援施設)の開設へとつながっていきます。

  新しい100年を歩み始めるにあたり、今再びYWCAのなすべきことは何か、自らの使命を真摯に問う中で、若い世代を中心に少女たちへのプロジェクトが始まっています。
  時が移り、人は変わっても、『力にもいきおいにも、知識にもよりたのまず、ただ御神のみたまによりて我らはたたん』(世界YWCAの歌 旧約聖書ゼカリヤ書4章6節より)との精神が受け継がれていくことを切に願います。

鹿野 幸枝 (大阪YWCA代表理事)

第101回大阪YWCA定期会員集会報告

日時:2018年3月3日(土)
会場:大阪YWCA
標語 「互いに励まし合い、思いを一つにし、共に生きる平和な世界を実現しよう」(コリントの信徒への手紙二13章11節)

第101回定期会員集会が、3月3日大阪YWCA本館を会場に開かれた。出席49名、委任状提出127名、計176名(会員数312名の1/2をもって成立)。


先輩たちの思いを引き継ぎ、これからも平和を創り出す活動を!

 開会に当たり、藤谷佐斗子日本YWCA会長からのメッセージ―「混迷を深める社会情勢の中でYWCAは、『地域の課題やニーズに柔軟に対応した歴史のある活動展開』、『若い女性のリーダーシップを育成するノウハウ』、『地域から社会へ繋がるネットワーク』、『キリスト教基盤』という4つの強みを活かして、揺るぎないミッションのもとに着実に計画を進めていきます」が読み上げられた。
 続く開会礼拝では、日本基督教団都島教会井上隆晶牧師が、「大切なことはぶれないこと、そしてどんな時も神の御心を訪ねること。100周年を迎える今年、大阪YWCA設立のベースに戻り、先輩たちの思いを引き継いでいってほしい」とのメッセージで励まして下さった。

 議事に入り、16年度決算報告、17年度事業(ボランティア・社会貢献部門、事業部、帰国者支援事業)報告、17年度会計現況報告を受け、18年度の事業計画案と予算案が賛成多数で承認された。18年度運営委員・指名委員が承認されたが、運営委員は定員に達していないので、今後も運営委員候補者の選定・交渉の継続が報告された。

  今年は、創立100周年の記念すべき節目の年である。昨年4月から始まった100周年記念募金状況が報告された。11月3日に予定されている記念式典・祝会を含む100周年記念事業計画が提案され、承認された。 。

YWCAの未来を語ろう−グループディスカッション

 例年定期会員集会後のプログラムは、平和をテーマとする講演会を行っていた。今回は「YWCAの未来を語ろう」と題して、議事終了後、見直しを求められているバザーとピースアクション、そして「大阪YWCAのこれから・未来に向けて」の3項目について、年代別に分かれてグループディスカッションを行った。話し合い後、グループごとに発表、それぞれの意見を共有した。
 バザーに関しては、働き手が少ないという意見がどのグループからも出た。「労力と収益のアンバランスがバザーの課題である。収益を考えるとバザーに替わるイベントはあるだろうか。収益だけでなく会員相互の交流や親睦も大事にしたい。近隣からのお客さんが増えている。人手不足の解決には、留学生、帰国者にも協力を呼び掛けるなどして、ボランティアとしての連携協力を求めてはどうか。寄贈品の選別作業が少しずつできるので、保管場所さえ確保できれば、寄贈品の受付を通年にして受け入れやすくしたらどうか」
  ピースアクションは、「講演会をするだけでなく、以前行っていたスタンプラリー、各部の掲示・展示、各世代のリレートークなど参加型のイベントもしてはどうか。楽しんで参加できるプログラムに。イベントで『食べること』『飲むこと』は必須だ。中心となるテーマを考える。ピース実行委員会を組織して準備してはどうか。おしゃれな打ち出し方、堅苦しくない広報が望まれる」など参加型を望む声が多かった。
 「大阪YWCAのこれから・未来に向けて」は、次のような意見であった。「現状では若い人ほど関わるのが難しい。若い人の受け皿が必要だ。そして世代を繋ぐことができればよいが」「大阪YWCAに来た時、常に人がいる居場所があればよい」「キリスト教基盤を大切にしたい」

                  * * *

これまでのYWCAの活動を振り返る
 ランチタイムは、グループのメンバーを変え、色々な年代の人と一緒にテーブルを囲んだ。これまでのYWCAの活動を振り返りながら多くのことを語り合った。昼食後、日ごろ会うことのない会員と話せた、居場所づくりには「食」が大事という意見が聞かれた。

  大阪YWCAのこれまでとこれからを語り合い、交流を深め、思いを一つにし、次のステップへと踏み出すことができたと思われる。

(文責 編集部)

YWの窓 「あの日から7年」

  2011年3月11日東北地方を襲ったマグニチュード9の東日本大震災から7年、その爪痕は今も深く残っている。予想をはるかに超えた津波は福島第一原発の大事故を招いた。突然家族を亡くした人の深い悲しみや故郷を手放さなくてはならなかった人、故郷に帰りたくても帰れない人の苦しみの深さなど簡単には推し計れない。
 大阪YWCA千里で毎年この時期に開催している「東北に思いをはせる集い」に参加した。集いでは何度も福島を訪れている大阪YWCAのメンバーが、住民の生の不安な声を私たちに届けてくれた。講演者のスライドを使った分かりやすいトークや被災中学生が書いた原発事故に対する怒りが滲む詩の中に、苦渋に満ちた人々の心を見た。その後のミニライブでは、美しい歌声が私たちの熱い思いを東北に届けてくれたような気がした。また日本各地のYWCAで福島の子どもたちを対象に色々な支援プログラムが実施されていることを知った。大阪YWCAでは、子どもたちが一時でも放射能の恐怖から離れのびのびと過ごして欲しいと毎年夏に会員宅でのホームステイプログラムを開催している。
 福島原発事故は放射能汚染という取り返しのつかない負の遺産を子供たちに残した。未だ廃炉のめどさえつかない現実に一人でも多くの人が真剣に向き合い、子供たちの心に復興の灯がともるまでYWCAの被災者支援活動を応援して欲しいと願っている。
(会員 田中 真砂子)

日本語を教えたい人の「はじめの一歩」初心者大歓迎!

 最近、外国の方が身近に増えているのを実感します。日本語学校ではなく、日本で生活していく中で日本語を覚える方も多いです。そして、日本語や日本語教育に関心を持つ方も増えてきています。
 そんな中、長年日本語教育に携わってきた大阪YWCAならではの講座をお届けしたいと考えて生み出したのが「日本語を教えたい人のはじめの一歩」です。「日本語支援」という視点から、今日の多文化共生社会にアプローチするものになればと願っています。
 少しでも興味を持たれた方、どなたでも大歓迎です。この面白い日本語教育の世界をぜひのぞきにきてください。

  日本語を教えたい人の「はじめの一歩」
  第一歩 発送の転換編
    考え方を変えるだけで見えてくるものがある!?
  第二歩 目からウロコの体験編
    言葉にこだわってみると日本語が外国語に見えてきた!?
  第三歩 「わかった」から「伝える」へ…編
    「教える」扉を開けてみよう。
     そこに日本語の奥深い世界が広がっている…はず!?

  【日程】2018年6月1日〜8月31日
       毎週金曜日10:00〜12:15(8/10、8/17は休講)
  【場所】大阪YWCA専門学校
  【参加費】第一歩、第二歩、第三歩それぞれ18,000円(税別)

*詳細は財団HPへ

大阪YWCA100周年記念旅行「長崎五島列島の教会群を巡る旅」

 4月8日から3泊4日の日程で長崎県五島列島を訪れました。参加者は27名(担当職員1名を含む)。

 透き通った青い海と新緑の山々、そして島々の入り江や丘陵部に静かに立つ教会堂にこころ動かされた旅でした。
 1873年(明治6年)、キリスト教禁教の高札が撤去され、信仰の禁を解かれた信徒たちは自分たちの集落に教会堂を建てました。現在、五島列島には約50の教会堂があります。4日間、巡礼ガイドとともに14の教会堂を巡りました。集落を訪れ、教会堂の中に入ると、本や資料では感じることができなかった厳かな空気に深い感動を覚えました。
 頭ヶ島(かしらがしま)の信徒たちは、自分たちの教会堂を建てるために、苦しい生活の中から寄付や労働奉仕をして、天主堂を完成させたと聞きました。10年の歳月を要したそうです。ステンドグラスを通して教会堂内に注ぐ光がとてもやさしく感じられました。

(100周年記念実行委員会 旅行小委員会 佐藤惠津子)

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