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大阪YWCA機関紙(2014年12月・2015年1月号) アーカイブ一覧へ
大阪YWCAでは機関紙を年8回発行しています。
抜粋して内容をご紹介します。
2014年・ガザ攻撃 悪化の一途をたどるパレスチナ占領
クリスマスメッセージ 輝く星に導かれて
憲法カフェ〜人と憲法に出会う場〜
YWの窓「沖縄から平和を考える」

2014年・ガザ攻撃 悪化の一途をたどるパレスチナ占領

 2014年7月8日から8月26日の、パレスチナ・ガザ地区へのイスラエルからの軍事攻撃は記憶に新しい。2006年にガザ封鎖への動きが活発化してから、2008〜9年、2012年、そして今回と、イスラエルによるガザへの大規模な武力攻撃は4回目となる。ガザの人々が苦難と屈辱に耐えて行ってきた復興、また繰り返される戦争に、人々の平和な生活は埋没し、ガザの人の言葉を借りていえば、「ガザはすっかり年老いてしまったように見える」状況である。今回のイスラエルからの攻撃で殺されたパレスチナ人は2133人、破壊された家は1万8千戸、怪我をした人は1万人を超え(2014年9月国連情報)、現地では雨季でもある冬を迎え、避難所や半壊の家で暮らす11万人の避難民にも疲労感が蔓延する。

 10月12日、90以上の国の代表が集まって、ようやくガザ復興支援のためのカイロ会合が行われた。復興の第一歩として重要な会合で、ガザの人にとっては必要不可欠な会合である。しかし、7千億円とも言われる膨大な復興費用の拠出の目途は未だ4割に満たず、ガザの封鎖解除の問題も、またイスラエルの戦争犯罪の究明についても今のところ進展がなく、いつ再発するかもわからない無差別の殺戮に、人々の恐怖と絶望はぬぐえない。
 ガザに世界の目が集まる一方、ヨルダン川西岸地区と東エルサレムでは、入植地の拡大が進んでいる。エルサレムのシンボル、アル・アクサ・モスクへのパレスチナ人の出入りも厳しく制限され、両者の衝突も絶えない。2014年だけでも、10月末までに西岸と東エルサレムで殺されたパレスチナ人は44人、怪我人は4300人以上にもなる。ガザが騒がしい間に西岸とエルサレムを奪い取る。これがイスラエル側の真の目的だと感じる事がしばしばある。93年のオスロ合意以降、こうして接収・破壊されたパレスチナ人家屋は実に1万5千戸、建設された入植家屋は4万5千戸になる。イスラエルによるパレスチナの占領は、確実に、悪化の一途をたどっている。20世紀以降、国連を中心として作り上げられた人権を保障する枠組みは、ここでは意味がないように見える。「Stay Human(人間で有り続けよう)」、ガザで殺された活動家、ヴィットリオ・アルゴーニ氏の言葉が胸に刺さる。

(JVC(日本国際ボランティアセンター)パレスチナ・ガザ事業担当 金子由佳 )

クリスマスメッセージ 輝く星に導かれて

 街中が鮮やかに彩られ、見ているだけで胸が高鳴る季節がやって来ました。どうして人々はワクワクするのでしょうか。サンタクロースからのプレゼントに?家族や友人と囲む美味しいご馳走に?大好きな人とのデートに?その訳はそれぞれにあると思います。ただ一つだけ言えることは、クリスマスには何だか分からないけど魅力があるのは間違いないようです。
 なぜでしょうか。その秘密を探るため、最初のクリスマスを覗いてみましょう。

 遠い昔、ある国の星占いの専門家たちが夜空に煌々と輝く不思議な星を発見しました。言い伝えでは、その星は特別な王「救世主」が誕生したしるしだとあります。早速彼らは事実を確かめるため、砂漠を超え、星の方角にある異国の地ユダヤを目指します。ところが、彼らは途中で星を見失ってしまったため、ユダヤの都で情報収集します。特別な王はどこに生まれたのか?その噂は広まり、ついに王の耳に入ります。当然、王は自分の立場がどうなるのか不安を抱き、民衆は特別な王の出現に恐れを抱きます。誰一人として、期待を胸にやって来た彼らに共感する人はいません。
 しかし、彼らは諦めませんでした。再びあの星は輝き出し自分たちの進むべき道を示し始めたのです。人々が不安要素にしか思えなかったその星は、彼らにとって喜びの星となっていました。その星が示す先で見たものは…薄暗く汚れた家畜小屋に眠る生まれたばかりの赤ちゃん。しかし、この赤ちゃんこそ特別な王、救い主イエス・キリストと呼ばれる人物です。彼らはついに、この目で救世主を見ることができたのです。
 星だけを頼りにやってきた旅は、いつしか彼らにとって「喜び」を探す旅となっていました。特別な王との出会いは、新しい一歩、新たな人生の始まりとなったのです。多くの人々が現状の変化に恐れ、救世主の誕生に目を背ける一方、彼らはそれを「喜び」としました。星の導くままに歩み出した彼らはかけがえのない「喜び」=「イエス・キリストとの出会い」を手に入れたのです。

 クリスマスが魅力的なのは、今もなおこの「喜び」が溢れているからだと思います。皆さまにも輝く星の導きがありますように。
 メリークリスマス☆

(日本キリスト教団石橋教会牧師 仲程愛美)

憲法カフェ〜人と憲法に出会う場〜

 憲法についてわかりやすく解説してもらい、お茶を飲みながら自由に話し合う集い「憲法カフェ」。その第4回が11月5日(水)、大阪YWCAで開かれた。14名が参加し、上山勤弁護士のお話を聞いた後話し合った。

 安倍首相は、「積極的平和主義」という言葉を多用する。「憲法9条に基づく『平和主義』は、『消極的平和主義』である。日本は、世界の平和構築のため、積極的に行動しなければならない」と訴える。しかし、「積極的平和主義」とは、平和学の言葉で、「戦争がないだけではなく、貧困、差別など社会的構造から発生する暴力がない状態」をいう。安倍首相は、暴力を否定するこの言葉を、集団的自衛権の行使を正当化するために用いている。
 安倍首相が考える「積極的平和主義」のためには、武装戦闘地に赴く自衛隊員が必要だ。「命がけの任務であるため、自衛隊に志願する若者が激減し、徴兵制が復活するのでは」と危惧する人も多い。安倍内閣は、「徴兵制は、国民の理解が得られそうもない。」と考えたのだろう。米国に倣って、自衛隊を、奨学金が必要な苦学生や、非正規雇用で不安定な生活をしている若者のリクルート先にするつもりだ。既に、高校3年生に宛てて自衛隊への勧誘の郵便を送り、WEB上では、AKB48を起用した勧誘も行っている。安倍内閣は、戦争のできる国創りを、密かに、しかし着々と進めている。
 上山弁護士の発題の後、参加者が自由に話し合った。ヘイトスピーチ、原発、非正規雇用など、話題は様々だ。
 「憲法カフェ」は、市民がお茶を飲みながら政治を語り合うというフランスのカフェのようであり、人と憲法に出会う、飾らない井戸端会議のようでもある。
 12月13日(土)に予定しているピースアクションでは、仏教大学の若尾典子教授が、憲法9条と、家庭における個人の尊厳と男女両性の本質的平等を謳った憲法24条の関係を話して下さる。憲法の新たな魅力は、次回の「憲法カフェ」の話題になることだろう。

(会員 西村由紀子)

YWの窓「沖縄から平和を考える」

 沖縄の平和の1議席と言われる参議院議員、糸数慶子さんの講演会は、沖縄知事選を控えて満員の聴衆だった。
 「基地の中に沖縄がある」状態の沖縄。米軍人による凶悪犯罪の被害者は、地位協定の不備のため裁判で戦わなくてはならない。
 仲井真知事(当時)の辺野古埋め立て承認により、海底ボーリング調査が強行されている。辺野古の海は高さ10mのコンクリートの壁に遮られ、200年の耐用を目指すV字滑走路と巨大軍港を備えた一大海兵隊出撃基地となる。沖縄は自衛隊が配備される与那国島まで要塞化されてしまう。これが政府の負担軽減策なのか。
 これまでオール沖縄で反対の声を挙げてきたが、これからはオールジャパンで戦わないと政府の暴走は止まらない。
 糸数さんはまた、「琉球民族の多くが反対する辺野古への基地建設の強行は、意思決定に参加する先住民族の権利の明白な侵害だ」と国連でも訴えてきた。
 安倍政権の積極的平和とは、秘密保護法で国民の知る権利を奪い、基地被害で女性の基本的人権を踏みにじり、9条の解釈変更で集団的自衛権行使を容認するという、ますます平和から遠くなることばかり。そんなことより、アジア諸国と協調し、軍事力でなく外交力で平和を築くべきだとの想いが強まった。 

 (会員 原 紀子)
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