大阪YWCAは、女性のエンパワメント、子育て支援、またNGO/NPOリーダーの育成、国際交流等の社会貢献活動をしています。

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大阪YWCA機関紙(2013年9月号) アーカイブ一覧へ
大阪YWCAでは機関紙を年8回発行しています。
抜粋して内容をご紹介します。
『台湾・「慰安婦」の証言〜日本人にされた阿媽たち』
「ジェンダー」をあらためて日常から〜「夫と呼ぼうキャンペーン」とは?!
YWの窓「傾聴からはじまるソーシャルワークセミナー 対人援助に携わる人のコミュニケーション力を高めるシリーズより〜虐待を受けたこどもの心〜」
夏休み子どもミニサマースクール
大阪の教会(2) 日本基督教団浪花教会

『台湾・「慰安婦」の証言〜日本人にされた阿媽たち』

 開館して丸8年のアクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)は、「慰安婦」被害と加害の証言や資料を収集・公開する日本で唯一の資料館である。この7月からは第11回特別展『台湾・「慰安婦」の証言〜日本人にされた阿媽たち』を開催中だ。今回は日本のNGO「台湾の元『慰安婦』裁判を支援する会」と台湾の台北市婦女救援基金会(婦援会)の協力で展示パネルを作成した。

 第1展示室には、アジア各地で「慰安婦」にされた40人近くの女性たちの「連行地マップ」を貼っている。これを見ると、日本の植民地だった台湾が戦時中は日本軍の「南進基地」として物資や人材の供給地だったことがわかる。
 台湾の人々は「日本人」になるための同化政策で自分たちの言葉や名前、信仰、風習などを奪われ、皇民化教育を受けて戦争に動員された。男たちは軍属として戦場へ、漢民族の女性たちは騙されたり強制されて各地の慰安所に送られた。原住民族の女性たちは、村を支配していた派出所の日本人警察官に日本軍の駐屯地で雑用係として働くよう指示され、1ヵ月ほど経ってからは毎晩、日本兵に強かんされるようになった。女性たちの半生を描いた個人パネルからは、悲痛な呻きと怒りが伝わってくる。原住民族の掟によって、夫以外との性関係が禁じられていた女性たちは誰にも被害を訴えられず、夫に過去が知れては幾度も離婚された人もいた。
 このような女性たちが勇気をふるって日本軍の性暴力を訴えたのだ。4mほどの壁一面に大量の写真を貼り巡らし、被害女性のセラピー・ワークショップの歩みをたどった展示を見てほしい。婦援会が専門家を交えて1996年から2012年までに80回ほど実施してきたもので、談話のグループセラピーやアート、写真、演劇などのワークショップを通して自分の内面に向き合い、それを語り表現するようになる過程がわかる。「夢を叶えるプロジェクト」でウェディングドレスを着たり、郵便配達員や歌手など憧れの職業を体験する試みもある。
 性暴力の被害者が自己表現と仲間や支援者との交流を通して自分を受け入れるようになり、生き生きしてくる―これは感動的だ。是非多くの方々に見ていただきたい。

(池田 恵理子 アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)館長)

「ジェンダー」をあらためて日常から〜「夫と呼ぼうキャンペーン」とは?!

 日本YWCAでは、いろいろな課題に迅速に対応するため、昨年からチーム制をとっています。全国のYからメンバー数名ずつの4チーム(憲法、核、基地、ジェンダー)を構成。お互いに離れているので、メールやスカイプなども使い、情報交換やアクション提案をしています。
 ジェンダーチームからの呼びかけを紹介します。

職場や活動や家族の中で

まずは次の短歌もどきから。

*「この企画 女性ならではの視点」とほめられ嬉しい?ちょい微妙
*君を守る そのお言葉は 嬉しいが 束縛しないでマイライフなの
*年賀状 『なんでお前の名前が先?』 だって私の友人だもの
*数メートル ゴミを出して家事したぞ(はいはいありがと、分別は私)

 全国会員総会の決議を受け、ジェンダーチームではYWCAのWに着目し、女性団体として当たり前すぎて、足下を見て来なかった反省に立ち、ジェンダー意識(社会的文化的に期待される性役割)を問い直すことを提案します。
 社会制度が夫婦(専業主婦)と子ども2人という「典型」の元に組み立てられた時代から、実態は大きく変わりました。家族のあり方や性の意識が多様になる一方、保守的な家族像を守ろうとする流れもあります。今一度ジェンダー意識と個人の確立を問い直す意義は大きいのです。
 女性手帳の配布や、育児休暇3年の提言などが昨今騒がれました。「主婦か働く女性か」というかつての二項対立ではなく、今、女性は仕事をし、「女性として」幸せになるために、結婚もして子どももきちんと育てて、というスーパーウーマンを期待されがちです。労働環境や社会環境が整わない中で、主体的に自分らしく生きることは迷いの連続です。

美質と裏腹の抑圧
 一方で私たち自身の意識の中に、和を乱さない、重い責任は男性に、女性はかわいらしく女性らしく、という意識が連綿と流れていないでしょうか。すり込まれて身についたものはそう簡単に抜けません。謙虚さは伝統や美徳でもあります。日本語には尊敬語だけでなく謙譲語もあるのです。けれども、「女らしさ」という言葉に秘められた抑圧性に気づかなくてはなりません。「男らしさ」にも注意が肝要です。
 
「夫と呼ぼうキャンペーン」

 今年度のキャンペーン目標として『夫と呼ぼう』を掲げました。このキャンペーンは、結婚を前提とするものではなく、「夫」と呼ばなければならないわけでもありません。夫と呼ぶと何か変わるだろうか、今の若い男性が「嫁」というのはどんな感じか、相手の夫を「ご主人」でなければどう呼んだらよいか、などを考えることで、平等な関係について考える「きっかけ」にしてほしいのです。身近な男女の関係を考えてみることで、気づくことを話し合い、女性のみを会員とするYWCAができる活動を掘り下げたい、という趣旨です。

広く深いジェンダー

  今年5月の加盟YWCA中央委員会では、大阪Yの事例が実演されました。登場するのは、ベテラン会員の神山町子さんと会員1年目の古江台子さん。

 町子「スイスに行ってきてん。景色最高やけど、
 シーズンめがけて人が来るから、ハイキングコースが渋滞するんよ。」
 台子「ホンマですか?」
 町子「ほら写真。見てみ?」
 台子「ホンマやわぁ。ここに写ったはる人、ご主人ですか?」
 町子「主人とちゃうよ。夫」
 台子「主人じゃなくて夫さん?」
 町子「そう、夫」

 このように台子さんは、夫を主人と呼ぶことについて、YWCA会館通路での立ち話や会食の際などに、数人のベテラン会員さんから丁寧に(しつこく)指摘を受け、知らず知らずのうちに学習しました。そしてのちに、ジェンダーの格差がコントロール関係(支配ー被支配関係)の中で悪用されていることを、DV被害女性の支援に関わる中で知るようになったのです。


 間口が広くて、かつ深く重い課題を含むジェンダー。各地Yで忌憚ない語り場や女子会をしてほしい。また、ジェンダー川柳や短歌を楽しく競ったり、実感に基づく事例やロールプレイの提案をしていただきたい、と全ての世代の会員に呼びかけます。

(会員/日本Yジェンダーチーム 勝 美恵、山高 万寿子 )
 

YWの窓「傾聴からはじまるソーシャルワークセミナー 対人援助に携わる人のコミュニケーション力を高めるシリーズより〜虐待を受けたこどもの心〜」

  心理学の研究で、ネズミを逃げられない箱の中に入れ不快音を何日か聞かせると、逃げられるようにしても逃げないという。無力であることを学習してしまうからだ。虐待にも共通のことがいえ、子どもたちは虐待という「悪い環境に正常に適応している」とのお話にはっとする。
 身体的虐待を受けた子どもは、暴力というコミュニケーションの形を学んでいる。ネグレクト(育児放棄)、性的虐待、心理的虐待(DVの目撃など)と受けた虐待により子どもの症状はさまざまだが、自己評価の低さは共通している。援助者は、安全安心な生活を保障する中で、子どもの自己肯定感を育てていく。その時、大切なのは子どもに寄り添う感受性であると強調された。
 資料によれば、児童相談所の受ける児童虐待相談件数は「児童虐待防止法」ができた2000年に比べ、10年間で5倍になった。躾の一環とされてきた体罰は虐待であるとの認識も定着しつつある。
 虐待の陰には核家族化、貧困、精神疾患といった親の問題も大きい。今、貧困層など社会的弱者が増えている。人にやさしい国にしていくことも虐待の連鎖を止める上で大切なことだと、今回の講座を聴く中であらためて思った。
(会員 白井 邦子)

夏休み子どもミニサマースクール

 7月24・25日、大阪YWCAでは小学4〜6年生を対象とした夏休みミニサマースクールを開催しました。子どもたちに楽しんでもらえるプログラムを企画しているうちに、あれもこれもと膨らみ、盛りだくさんの内容に。多くの方にご協力を得て実施したプログラムを報告します。

たのしくまなぶ
 学校や塾とは一味違った算数、国語、社会。工夫を凝らした授業に子どもたちは真剣そのもの。家に帰ってさっそく習った計算方法を自慢げに披露したとのお話も聞きました。

しずかなひととき
 YWCAの子どもの本の講座で講師として活躍中の会員による、ロウソクを灯して聴くおはなし会。子どもたちのあまりの真剣さに講師もビックリ。

クッキング
 お楽しみのおやつ作り。1日目は近くのスーパーに買出しに出掛け、豪華トッピングのホットケーキに挑戦。

多文化理解
 「今日はみんな大阪YWCA小学校3年1組の生徒です。そして、残念ながらクラスメイトのサンチャゴくんはお休みです。」という前振りで始まったプログラムは、外国にルーツを持つ子どもたちの現状を理解するためにYWCAで開発したワークショップ。家に帰って「今日はサンチャゴくん、お休みやってん。」と報告していたそうで、サンチャゴくんのクラスメイトとしてしっかり考えてくれたようです。

えいごで遊ぼ
 ネイティブ講師と楽しむ英語では、恥ずかしさも最初だけ。あっという間に人気者になった先生とおやつも一緒に。
 2日間、ボランティアリーダーのサポートのもと、子どもたちも安心して過ごせたのではないでしょうか。
 まだプログラムが続くのか?と思うほど元気な声をあげながら帰って行った子どもたち。嵐のようなミニサマースクールは終了しました。

(文責 編集部)

大阪の教会(2) 日本基督教団浪花教会

 

 1877年1月20日に浪花基督公会は設立されました。設立式と同時に、米国留学から帰国した澤山保羅が日本で最初の按手礼を受け初代牧師となりました。翌年梅本町公会の信徒とともに女性の教育のために「梅花女学校」を開校しました。教会も学校も、海外からの援助を受けずに建てられたのが特徴です。現在の礼拝堂は、1930年にウィリアム・メレル・ヴォーリズが指導し、竹中工務店が設計・施行したものです。

(日本基督教団浪花教会 牧師 村山 盛芳)
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