大阪YWCAは、女性のエンパワメント、子育て支援、またNGO/NPOリーダーの育成、国際交流等の社会貢献活動をしています。

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大阪YWCA機関紙(2008年12・1月合併号) アーカイブ一覧へ
大阪YWCAでは機関紙を年9回(4/5、12/1、8/9月が合併号)毎月1日発行しています。
抜粋して内容をご紹介します。
クリスマスメッセージ よき隣人になること
大阪YWCA90年の歩みを築いた先輩たちF
名コンビ2「武内澄江/片岡あや」
ありがとう!90周年 90周年記念講演会&祝会
おめでとう!100周年 中国・上海YWCA100周年
大江健三郎・岩波書店 沖縄戦裁判の傍聴を続けて
YWの窓 「韓国9条の会」金承國さん講演会
留学生里親の会 30周年記念 六甲一泊交流会
中国帰国者日本語コース 平野教室開講

クリスマスメッセージ よき隣人になること

 「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。」(ヨハネによる福音書3章16節)

 ひとりの少女が自らいのちを絶つという出来事から、電話による自殺予防の活動がはじまりました。1953年、チャドバラー牧師がロンドンで起したこのボランティア活動は、いまでは世界100カ国、1000を超える都市に広がっています。
 日本では、『望みの門』という女性のための更正施設にドイツから派遣されていたルツ・ヘットカンプ宣教師の呼びかけで、まず東京で1971年開局。その2年後に「関西いのちの電話」ができました。

 私は、聖和大学卒業後、大阪YWCAのホステルに居住していたご縁で、岡本千秋さんほか諸先輩のもとで、YWCAに係わりました。女性の自立と人権のための働きに目をとめ、環境問題、社会的弱者への視点へと導かれました。YWCAに育てられました。

 子育てをしながらカウンセリングを学び、岡本千秋館長のミード社会館カウンセリングルームで、京都に移るまで仕事をしました。その中で、いのちの電話と係わることになったのは、来談者の自死を防ぐことの出来なかった私の自責・後悔の念からです。電話の即時性・広域性こそ緊急時に役立つと思い、「関西いのちの電話」の準備委員会に加わりました。

 電話による援助活動とは、人生の危機に直面し、絶望のはてに生きる希望を失いつつある人々に24時間年中無休で受信するシステムです。受話器をにぎるのは2年間の養成研修を受け、認定されたボランティア。電話をかける人も受ける人も匿名です。指名したり、次回の約束なし、一回限り。一期一会の勝負です。そのようなしんどい活動ですが、全国に7500人の仲間がいます。
『良き隣人になること』を傾聴奉仕で実施しようという仲間です。創始者のチャドバラー師は、そのボランティアグループに「ザ・サマリタンズ」(善きサマリや人同盟)と名づけました。「永遠の命を得るには どうしたらよいか」との質問に主イエスが答えられ譬話(ルカによる福音書)で、「あなたも行って同じようにしなさい」と聖書は記しています。

 降誕節のこの時期、「ひとりも滅びないで・・・」という聖書の言葉がこころに沁みます。電話相談の現場では誠実に真摯に、悩みに寄り添っている全世界のサマリタンがいることに励まされています。

平田真貴子(京都いのちの電話常務理事・事務局長)

大阪YWCA90年の歩みを築いた先輩たちF 名コンビ2「武内澄江/片岡あや」

 武内は、アメリカ育ちの現実主義。国際友交の真髄を身をもって教え、大阪YWCA日本語教育の発端をつくった。
 総幹事の片岡は、厳しくてこわい印象もありつつ、おしゃれ。人が出入りする正面玄関に陣取り、会員に声をかける。漫然と座っているのではなく、あの人この人を待ち「待っていたよ」と課題を託すのである。二人のユニークさがぶつかり、時には丁々発止。聞く者を唸らせ、また納得もさせた。創立50周年千里センター設立の原動力となったのも二人である。  

ありがとう!90周年 90周年記念講演会&祝会

 大阪YWCAの活動の広がりを示す幅広い来賓に加え、日本YWCA実生(みばえ)律子副会長(東京Y会員、元大阪Y職員)はじめ東京・横浜・名古屋・京都・神戸・松山各YWCAの姉妹たちも駆けつけ、喜びを共にしてくれた。総参加者189人。再会を喜ぶ笑顔と90年分の熱気が会場を満たした。
 開会のあいさつで桝居伸子理事長は、核否定と平和憲法が戦後のYWCA運動の柱であったことに触れつつ、「その時代時代のニーズに応えて活動してくることができたのは、会員一人ひとりの努力に加え、多くの方々の理解・協力の賜物」と感謝を述べた。続くスライドショー「90年の歩み」は、その言葉を裏づけるものであった。

一人ひとりには力がある  ―小さな力を集めて
 記念講演は『ひとりから始める平和活動』と題し、関西学院のルース・M・グルーベル院長にお話いただいた。
 「ずっと前から大阪YWCAの活動のファンでした」―。人材を育て、活用し、社会のために働く大阪Yを賞賛くださり、「不安」のただ中にある世界に平和・安全をもたらすには、一人ひとりの小さな力を結集すること、不安と恐怖の時代にこそ、外に向けて心を開いて働く人材を育てること・・・など、滑らかな日本語で語られた。「平和を作り出す人になるには、自分の立場を持ちつつ他者の立場を理解すること。そこから、苦しむ人・問題を抱える人と共に、もっと住みやすい平和な世界を作ることができる」。
 教育者として、「一人ひとりが自分で考え判断し、よくなければそれを変える力をつけるのが教育」「自分のパワーを見つけ出し、それを有効に使い、人類のために役立てることが教育の目的」と語り、「子どものときから‘あなたは無力ではない’と伝えたい、それを毎日伝える人生を送りましょう」と呼びかけられた。
 フロアからの活発な質問やコメントにもユーモアを交えて真摯にお応えいただき、豊かな1時間半であった。

 会場準備の間、お客さまには別室でパネル展示の観覧や歓談で過ごしていただき、第2部の祝会はYWCA千里合唱団のハンドベル演奏でスタート。ご近所の扇町教会、私たちの兄弟である大阪YMCA,そして発足時から加盟してきた関西NGO協議会の各ご代表からの祝辞をいただき、会員手作りの食事と山西福祉記念会館のお心づくしで歓談のときをもった。
 最後のハイライトは、永年会員への感謝。会員暦50年を超える会員19人のうち14人の出席を得、Yらしい手作りの花束とカードで、今も若々しい先輩への感謝を表した。
 讃美歌四八四「主われを愛す」を全員で合唱し、準備委員長の「百周年で会いましょう」のあいさつで散会した。

(文責 編集部)

おめでとう!100周年 中国・上海YWCA100周年

 上海YWCA創立百周年を記念する式典とシンポジウムに、10月13日、大阪YWCAから鹿野幸枝理事と谷川いづみ総幹事が参列した。

 『感恩百年 奉献未来』がテーマの一連の行事は、未だキリスト教やNGO活動が主流にはなり得ていない中国にあって、YWCAが民間非営利団体として地域社会に良質の福祉サービスを提供していることを強くアピールするものとなった。上海YWCAによる自閉症児や高齢者のためのセンターも見学したが、行政からも利用者からも厚い信頼を得ていることがうかがえた。大阪Yとの共通点も多く、今後の交流が期待される。
 中国各地はもとより、香港、台湾、韓国(光州)、日本(大阪、横浜)のYWCAからお祝いに駆けつけ、また、中国のYWCAの大半がYMCAと共に活動しているため、アジア各地のYMCAから客人がいらして、楽しい交流のときとなった。
 浦江を巡る船上パーティでは我が谷川総幹事が(にわか仕込みの)中国語で挨拶、発音がきれいだとやんやの喝采を浴びたことを付け加えておく。

(会員 鹿野幸枝)

大江健三郎・岩波書店 沖縄戦裁判の傍聴を続けて

 「大江・岩波裁判」は、2008年10月31日の判決をもって、大阪での裁判を終えた。沖縄YWCAの呼びかけで2年半にわたって傍聴を続けてきた編集委員が報告する。(文責・編集部)

 高裁判決は地裁に続き、大江・岩波側の勝訴判決であった。判決では、裁判官は丁寧に資料を読み込み、集団自決には軍の関与が総体としてあったとし、原告側の訴えを棄却した。原告側の上告により、舞台は最高裁へと移る。
 私たちは傍聴券を得るために毎回3人〜8人が並んだが、初めは少なかった傍聴希望者も昨年3月の教科書検定以来増え、傍聴できなかった時には弁護側の報告会に出席して裁判の流れを確認してきた。 当初、この裁判は『沖縄ノート』の中で集団自決を命じたとされる元隊長が名誉毀損で訴えたものとの装いであったが、裁判が進むにつれて、「旧日本軍の名誉回復と教科書から集団自決の軍の関与を除くこと」が目的であることがはっきりしてきた。
 実際に傍聴することで、マスコミ報道からはみえない法廷の中の様子を知ることができた。最も驚いたのは、原告の元隊長が「沖縄ノートを読んだのはいつか」の質問に裁判開始後半年の時期を答えたことだ。もう一人の隊長遺族も「難しくてパラパラ見ただけ」と答え、この裁判がいかに作られたものであるかがわかった。 原告側の資料はお粗末なもので、毎回裁判当日になって資料を提出、予め提出している大江氏側の資料への反論が主な内容であった。都合が悪い証言はさえぎり、「その日隊長が命令をしたか」の一点に持ち込むのが常であった。
 そして昨年3月、文部科学省がこの裁判を根拠として、沖縄の集団自決への軍の関与・強制を削除する教科書検定を出したその日の2時頃、法廷の中で、報道解禁前にも関わらず、軍人側弁護人が突然立ち上がり笑みを浮かべながら「今、教科書検定がでました」と公言した。「これでこの裁判の目的は達した」という感想はその後、原告側から何度も出された。
 しかし、この検定をきっかけに、当裁判に注目が集まり、沖縄では全島あげての大抗議集会となり、新しい証言が次々と出された。戦後、過酷な体験を自分たちだけのものとしてひっそり生きてきた体験者は、今回沖縄全島民が抗議をしたことで大きな勇気を得たという。教科書執筆者にも危機感が生まれ結束が生まれた。その後、軍関与の記述が戻ったものの検定そのものは白紙撤回されていない。高裁判決の直前に、新たに得られた証言として原告側が提出したものは、弁護側の検証で虚偽とわかり退けられたが、なりふり構わぬそのやり方は、現地の島民の間で疑心暗鬼をもたらしたという。
 この裁判の傍聴を続けて、沖縄が負ってきた痛みの大きさを改めて感じた。大江氏が『沖縄ノート』の中で何度も繰り返している「沖縄に強いている日本人とは」との問いを私たちも自らに問いたい。そして沖縄の問題に連帯していきたい。
 最高裁は公開ではなく判決のみ出されるという。戦争を美化しようとする動きがあちこちに見られる昨今、大阪での勝訴に安心せず最高裁での裁定を見守っていきたい。

YWの窓 「韓国9条の会」金承國さん講演会

 夏休み最後の日、大阪YWCAと大阪大学9条の会が共催した金承國(キムスングク)さんの講演会の司会をした。
 5月の「9条世界会議in関西」に参加して、「9条は世界の宝」と世界中の人が、平和、戦争の放棄を願っていることを知った。今回も、隣の韓国に9条の会があると聞き興味を持った。
 9条の会が韓国でできた第一の理由は、憲法改正に向けた日本政府の動きである。日本各地に9条の会ができ、平和憲法を守るために行動しているが、韓国もそれに連帯していくためである。第二に、米・ソにより南北分断されて60年。北朝鮮は、核実験状況まで生み出してしまった。統一を願い朝鮮半島に平和憲法を作る運動を展開するためである。
 金承國さんによると、韓国は今の大統領になって、市民運動が難しくなっているそうだ。米国産牛肉輸入問題をめぐり、インターネットで集まった市民が、ろうそくを掲げてデモをした時の話が印象に残っている。韓国の機動隊は、デモを行っている市民にマーキングするために放水車で色水をかけた。金承國さんもその青色に染まったTシャツを持ってきておられ、そのTシャツを見た参加者は衝撃を受けた。前大統領が行った南北会談は、統一の一歩ではなかったのか? どうも後退しているように思う。
 今回私は、司会ということもあり、たくさん吸収することができた。9条は、日本だけのものではなく、世界平和のためのもの。世界のみんなと連帯して平和憲法9条を守るため共に行動しましょう。

(会員 大畑知子)

留学生里親の会 30周年記念 六甲一泊交流会

 留学生里親の会では、発足30年と今年度での終結を記念し、六甲山YMCAにおいて交流会を催しました。晴天に恵まれ、秋の澄んだ空気の中、30人近い懐かしい顔が集まりました。一日目は、30年間の里親活動を写真も交えて振り返り、また「これからの国際交流」をテーマに、グループに分かれ活発に意見交換しました。長く日本に住む留学生達からは、この会の終結を惜しみ存続を希望する声や、また新しい交流の形を求める意見などが出されました。
 その後は、谷佐代子会員の指導の下、「連凧作り」に取り組みました。連凧は各々が作った凧を1本の糸でつなぎ合わせたものです。数十メートルにも及ぶ長い凧をちゃんと揚げられるのか不安もありましたが、幸い翌日も天気は良く、神戸港が見渡せる眺めの良い広場で、みんな童心に返り夢中で上げることができました。風に乗った連凧が青空高く舞い上がったのを見ていると、私もこの会に二十数年籍を置き、十数人の留学生達と交流してきた数々の思い出が頭をよぎり、胸がいっぱいになりました。
 一本の糸で繋がった凧が国の壁を越え、一つになった象徴のように思え、この里親の会が国際交流の大きな役割を果たしたことを改めて実感。また、いつの日か集うことを約束して2日間の記念旅行を終えました。里親の会で得た多くの国を越えた友人達との心の交流がこれからも続くことを願っています。

(会員 瀬高由美子)

中国帰国者日本語コース 平野教室開講

 皆さまこんにちは。今年4月から中国帰国者を対象とした日本語クラスで準専任講師をしている横山啓です。現在、大阪YWCAでは向上心豊かな約400名の帰国者の方が日本語やパソコンを勉強しています。また大阪YWCA以外にも帰国者の方の集住地域である堺市、門真市、京都市でも各地域のニーズに合った日本語教室を開講しています。最近では地域の方々との交流も活発になってきました。
 そんな中、新たに大阪市委託事業として10月18日、平野教室が開講しました。初日には21名の受講希望者がクラス分けテストに参加し、その後行われた開講式には32名の方が出席してくださいました。
 平野教室の特徴は、就労に役立つ「日本語能力試験」対策中心の、比較的若い方向けの教室であるということです。日本語の勉強をしたくても普段は仕事が忙しくて来られないという方が、平野区にはたくさんいらっしゃいます。そういった方達に少しでも勉強できる場が提供できれば、と思います。まだ始まったばかりですが、平野教室は勉強したい!というやる気に溢れた学生達と熱血?先生のパワーで元気いっぱいです。

(講師 横山 啓)
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