ちょうど1年前、ガザはイスラエル軍の大規模攻撃を受けて破壊され、1300人以上が犠牲となりました。国連による瓦礫の撤去と海への投棄が半年後にようやく始まりましたが、まだ1年以上かかると見られ、壊されたインフラが再建されるのは何時になるのかさえ分かりません。 エジプトからトンネルで密輸された物資が店先には並ぶものの買える人は少なく、国連の設けた食料配給所は常に人でいっぱいです。ガザの発電所は06年に爆撃されて以来修復が終わらず、毎日8時間の停電。停電になると断水します。下水処理場もほとんど稼働しておらず、垂れ流された汚水で地中海は黄変し悪臭が漂っています。冬が始まり、冷たい雨が降り出しましたが、封鎖によって物資は入らず、学校や病院の窓さえガラスがないためにビニールが張られたままで、燃料不足と停電が深刻になってきました。 人々は再び攻撃が始まるのではないかと強い不安を抱えています。イスラエルだけでなく南で接するエジプトも国境を閉ざしたままで逃げ場がないのです。 イスラエルやアメリカが「ハマスを懲らしめるため」に始めた封鎖は、一般市民を苦しめているだけです。ガザを実効支配しているハマスは物資を押さえて恣意的な分配をしているといわれ、宗教を口実にした市民生活への介入も批判されています。ガザの人々の苦しみの根本的な原因はイスラエルの占領と封鎖にありますが、パレスチナ内部の対立がガザ再建を阻む大きな要因になっている事態は非常に困ったことです。 この殺伐としたガザの中でも、明日を考えている女性たちがいます。攻撃が始まった昨年の冬は食糧不足が起こり、多くの人が飲まず食わずの生活を強いられました。食糧の確保は生命の確保なのだ、自給することを考えなくてはいけないと人々は痛感したのです。自給率を高めようと、在来種の野菜の種子を自家採種、保存する「種子バンク」を農家の女性たちが始めていました。自分たちの生活を変えながら、ガザの状況も変えていこうとしています。困難な状況を生き延び、未来を作ろうとするガザの女性や子どもたちを支えるために、ぜひご協力ください。また、ガザの状況を一人でも多くの友人にお伝えください。
※ パレスチナ子どものキャンペーンでは、ガザ越冬募金を呼びかけています。(詳しくは電話03-3953-1393 あるいはホームページhttp://ccp-ngo.jp/)
「エンディング講座特別編 “葬送と宗教〜死生観の視座をもとめて”」に参加した。[11月21日(土)大阪YWCA人材育成研修センター主催]葬儀会社、僧侶、宗教思想史の専門家、ジャーナリストなど様々な立場からのパネルディスカッションを聞き、宗教観・死生観を自問した。 地域との関わりも家族関係も希薄になる中、葬送のかたちが多様化している。直葬や家族葬も増え、生前葬もあるという。当然のことと思う。 宗教を信じる人は少ないが、神や仏にすがりたいと思っている人は多いという。人間の生き方や生命が本当に宗教と関わっているのか。死に直面したとき70%の人は宗教が心の支えとなるというアンケート結果がある。生を考えることは死を考えることだとすると、生命とは何かが宗教の最大のテーマとなるのか。 葬儀に宗教は必要ないのかという問いの答えを私は得られなかった。とても難しいテーマだったが、これから向かうことへの私の意志を改めて見つめる時となった。葬儀は儀式やイベントではなく、かたちではなく故人を偲ぶ時であってほしい。こうでなければいけないということはない。生前から自分の意志をはっきり伝えておく必要もある。私には死後ではなく、生ある時から宗教は必要と改めて思った。
日本語教師養成講座修了生 水に飛び込み実践中 江西省南昌市の東華理工大学に来て、はや3ヶ月になろうとしています。南昌は上海の西約500キロに位置し、近くに、磁器で有名な景徳鎮があります。 大阪YWCAの日本語教師養成講座を2年間受講して、この3月に修了しました。日本語の知識は身についたものの、実践が伴っていません。「畳の上の水泳」ではダメだ、水に飛び込まねば、という思いが常にありました。そんな折ちょうど教師の募集があり、中国語が全くできない私が、中国に「飛び込んだ」次第です。 最初の頃は、アップ、アップの状態でした。溺れかけから現在はなんとか浮き上がって少し泳げるようになったのも、YWCAの先生方のおかげだと感謝しています。応用コースでは、いつもすぐに答えを求めたがる私たちに、自分で考えることの大切さを教えていただいたことが、今とても役に立っています。辛口批評?の奥西先生、懇切丁寧なアドバイスをしていただいた荘司先生、今もその時の授業が懐かしく思い出されます。 大学での私の受け持ちは主に2年生3クラスと3年生1クラスです。1クラスは30人前後で、そのうち8割が女子学生です。会話と作文を教えています。学生たちは皆勉強熱心で性格も、まじめで素直な学生がほとんどです。いつも授業の始めに落語の「まくら」と同じように引き付ける話題を出すことにしています。この「まくら」には学生たちはよく食い付いてくれるのですが、さて本題に入るといささか集中力が低下してしまうのが現在の私の課題です。 その日の反省と次の授業準備で忙しいですが、楽しくて充実した毎日を過ごしています。
◇ 今何時?帰る時間はとうに過ぎ F・H ◇家計よりYのサイフが気にかかり A・T ◇100周年居ないといいつつプラン練り M・M