大阪YWCAは、女性のエンパワメント、子育て支援、またNGO/NPOリーダーの育成、国際交流等の社会貢献活動をしています。

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大阪YWCA機関紙(2008年4・5月号) アーカイブ一覧へ
大阪YWCAでは機関紙を年9回(4/5、12/1、8/9月が合併号)毎月1日発行しています。
抜粋して内容をご紹介します。
イースターメッセージ 「クリスマス」から「イースター」へ
大阪YWCA90年の歩みを築いた先輩たち 1918−2008
YWの窓 保育園でのDV・虐待予防
第91回 大阪YWCA定期総会

イースターメッセージ 「クリスマス」から「イースター」へ

 キリスト教のお祭りと言えば、だれでもすぐに思いつくのは「クリスマス」でしょう。「クリスマス」が、イエス・キリストの誕生を祝う日だということもたいていの人が知っていると思います。けれども「イースター」が、別名「復活祭」と言い、イエス・キリストの復活を祝う日だということを知っている人はたいへん少ないのではないでしょうか。ところが、キリスト教にとって何より大事な記念の日は「イースター」の方なのです。「キリスト教」はイエスの復活という出来事から生まれたからです。
 キリスト教のシンボルと言えば、これまただれでも思いつくのが「十字架」でしょう。クリスマスに世界中であれほど誕生を祝われたイエスは十字架にはりつけになって殺されました。明るく華やかなクリスマスと、残酷な十字架による死。その間を生きたイエスとはいったいどういう方だったのでしょう。すべての人に愛と平和をもたらす救い主として歓迎されて生まれたイエスの最期が、犯罪者を処刑する十字架であったのは、考えてみるとたいへん不可解なことであるはずです。また、キリスト教という宗教が人殺しの道具である十字架をそのシンボルとしているのも、よく考えてみたら普通ではないことです。
 その謎を解く鍵こそ「復活」という出来事です。キリスト教が祝う「復活」は、「肉体の蘇生」ではありません。復活したイエスが「不老不死」になったと信じているのでもありません。新約聖書の福音書が記している「復活」の出来事は、現在のわたしたちが読むと不思議なお話としか思えないかも知れません。人間の理解を超えることが起こり、どう伝えたらいいのかわからないもどかしさが感じられるでしょう。けれども同時にそこには確信に満ちた喜びがあふれているのがわかります。
 イエスの弟子たちは、神がイエスを復活させられたと信じました。「復活」という出来事は、神がわたしたちを愛されていること、神がわたしたちの罪を赦し、受け入れてくださっていることを明らかにしたのです。「十字架」が「死」で終わらず、その後に起こった「復活」によって、神の愛のしるしとなったのです。「神がわたしたちを愛されている」ということは、わたしたちの命も人生も神には意味のある大事なものであるということです。わたしたちが希望を見出せず、空しさに飲み込まれそうになる時、「神に愛されている」確信が、わたしたちに生きる希望を与え、救いとなるのです。 

(日本基督教団箕面教会牧師 小林よう子)

大阪YWCA90年の歩みを築いた先輩たち 1918−2008

 1918年(大正7年)に誕生した大阪YWCAは、今年度創立90周年を迎える。過去2回出版された 大阪YWCA年史『年輪』『年輪U』を読むと、どの時代にあっても、常にYWCAとは何であるかを問い、誰のために何をするかを議論しながらその時代の社会のニーズにこたえてきた先輩たちの姿がある。
 大阪YWCA誕生に大きな力となったのは、明治の女流実業家の代表的人物、廣岡浅子であった。浅子は、設立されたばかりの日本YWCAの修養会(神奈川県鵠沼で1週間にわたり開催された)に講師として招かれたことから日本YWCA運動にかかわり、中央委員を務め、地元大阪のYWCA設立準備委員長となったのである。
 幕末から大正初期にかけて生きた浅子の生涯は、明治維新を経て、日本が近代国家に生まれ変わっていく激動の時代とほぼ重なっている。豪商の娘として生まれ、時代の荒波に翻弄されつつも、類まれな才覚と経営手腕を発揮した浅子は、その中で我が国の発展のためには女性の覚醒がいかに大切かを痛感し、女子教育事業に力を尽くすようになる。
 浅子については、(フィクションも加わるが)古川智映子の手になる『小説土佐堀川−女性実業家・廣岡浅子の生涯』により広く知られるところとなった。日本YWCAの機関誌『明治の女子』への投稿をはじめ、本人の著作も多数残されており、YWCAを生み出した大先輩としての興味は尽きない。
 浅子のYWCAへの思いは、廣岡家の跡継ぎの妻となった貞子に受け継がれ、その死後、長男信一から寄贈されたハンドベルは、今も私たちの宝となっている。
 機関紙「大阪版」では、歴史を築いた先輩たちを通して90年の歩みを振り返るコーナーを企画、次号から1面に掲載する。(敬称略)

(文責 大阪版編集委員会)
大阪YWCA創立準備委員長 廣岡浅子
 日本にYWCAが設立された1905年は女性が自立した地位獲得のために動き始めた時代です。女子高等教育(今日の大学)もまだ産声をあげたばかりでした。その日本で最初の女子大学「日本女子大学」の設立に奔走したのが「廣岡浅子 1849(嘉永2)年〜1919(大正8)年」でした。そして彼女はまた大阪YWCAの設立にも深く関与した人物でもあります。
 浅子は三井家から大阪の豪商「加島屋」の廣岡家に嫁ぎましたが、女性としては稀に見る経営手腕を発揮し、政財界にその名が知られ、今日の「大同生命」の礎を築きました。あるとき彼女の元に一人の男性(成瀬仁蔵)が現れ、女子の大学設立の援助を願い入れました。女性であるが故に「教育」の機会を閉ざされている社会に反発を感じていた浅子は、その情熱に自らの余生をつぎ込む決意をし、成瀬と共に大学設立へと東奔西走しました。
 しかし、やっと大学設立の夢をかなえた彼女を待っていたのは、乳がん発病という皮肉な運命でした。その時、大阪教会の宮川恒輝牧師、救世軍の山室軍平との出会いをきっかけに、彼女は一念発起してキリスト教の洗礼を受けました。こうして晩年の浅子はキリスト教言論界で女性の自立を説き、男性優位社会に一石を投じたのでした。1914年、家族に囲まれて召された枕元で号泣していた愛弟子の中に、その後政界で活躍した市川房江がいました。
 そんな廣岡が大阪YWCAの設立に関与したのも自然な成り行きでした。
 女性の社会的地位が今日の常識からは考えも及ばない時代にあってYWCAは設立されました。100年前、YMCA,YWCAの青年たちの活動は、キリスト教を基盤とした良識と伝統的なボランティア精神を発揮する大きなキリスト教ムーブメントでした。そして、その潮流は全世界に広がるネットワークを形成していました。彼らの熱意と情熱のルーツを持つ私たちも、今一度その歴史を心に据えて歩みだしたいものです。
(株式会社一粒社ヴォリーズ建築事務所経営管理室長 芹野与幸)

YWの窓 保育園でのDV・虐待予防

 大阪YWCA大宮保育園と女性エンパワメント部が協力して、松翁会助成金を頂き、「保育園でのDV・虐待予防の総合的支援事業」に取り組んでいます。保護者と子どもと援助者(園内・園外)とを包括的に支援して、効果をあげつつあります。
 背景としてはあるのは、子育て世代はストレスが高く、DVや虐待が発生しやすいという状況があり、予防や早期発見によって解決しようとするものです。保育園は子どもだけでなく、送迎を含めて親との接点も多いので、「6歳までの子ども時代」に効果的なアプローチがしやすい環境にもあります。
 事業の具体的内容は、保護者向けに@おかあさんのためのハッピー・スタディーズ(4回連続学習会)A保護者のためのハッピー・スタディーズ(二日集中講座)B入園前説明会での学習会C個人相談カウンセリング。また、子ども向けには人権ワークショップ(4歳児・5歳児)、援助者向けとして@保育士の学習会A地域の援助者(民生児童委員・教師など)の全体学習会Bケースカンファレンスを実施しています。
 この事業のねらいは、「幸せな子ども時代」を応援するために、なによりも保護者を支援し、その支援にあたる援助者に対しても必要な知識や援助技術を学んでもらうことにあります。また、子ども自身の力を引き出し、保育士がそのようなかかわりを継続していけるようにと考えています。
(会員 金 香百合)

第91回大阪YWCA定期総会

標語「平和、平和、遠くにいる者にも、近くにいる者にも」イザヤ書57章1節

 第91回定期総会は、3月1日(土)大阪YWCA本館で開催された。雀部真理会員による開会礼拝では、昨年7月にケニアで行われた世界YWCA総会での礼拝式文の一部を用い、HIV/AIDSの問題に思いを馳せ、またYWCAの使命に対する自分自身の関わりを振り返るひと時をもった。出席会員65名・委任状提出175名で総会が成立し、報告、新幹部委員・新指名員選出、寄付行為(定款)改訂に伴う会則改正、公益法人制度改革進捗状況報告、事業計画・予算の提案が行われた。

<2007年度事業報告>
事業部門
 専門学校では、日本語学科本科の中国での募集活動を強化し、留学生数も少し持ち直している。法律秘書養成講座は、入門コース開講10周年を迎え、記念事業を行った。
 近畿中国帰国者支援・交流センターは「地域生活支援プログラム」が始まり、受講者数が大幅に増え、約450名が在籍している。また、7月に京都教室を開講した。

ボランティア・社会貢献活動
 「子ども」をテーマに委員会や部署を超えて「子どもクリスマス」などの合同プログラムが実施され、新たに国際交流キャンプや帰国・渡日の子どもと親の就学前サポート授業などの事業を委託した。
 またホームページをリニューアルしたことで、プログラムや支援の問い合わせが増えるなど、効果が上がっている。

その他、06年度決算報告、07年度会計現況報告がなされ、賛成多数で承認された。

<2008年度事業計画案>
 07年度に掲げた3年間の「行動計画2007〜2009」を更に深め、より具体的な動きができるよう各委員会で検討し実行していく。
 90周年を迎えるにあたり、さまざまな記念事業が予定されている。(*は他団体主催)
  ・4/14〜24 アウシュビッツと中欧の世界遺産をたずねて
          〜ポーランド・チェコ11日間の旅〜
  ・4/24 世界YWCA日
  ・5/4〜5  9条世界会議(幕張メッセ)*
  ・5/6 9条世界会議関西*
  ・6/7 千里バザー
  ・9月 ステップハウス3周年
  ・10月第3週 世界YWCA非暴力週間
  ・11/1 記念講演会
  ・11月第2週 YM・YW合同祈祷週
  ・12/6 クリスマスバザー
  ・09年 3/7 第92回定期総会
  ・4/25 記念コンサート

 寄付行為改訂に伴う会則改正については、原案に若干の文言修正を加え、賛成多数で可決された。また、2008年度予算案が賛成多数で可決された。

 最後に社会福祉法人と大阪被害者支援アドボカシーセンターから短い報告があった。社会福祉法人からは、2007年に30周年を迎えた大宮保育園と、ケアハウスが8年目を迎えたシャロン千里の活動、アドボカシーセンターからは犯罪被害者基本法の施行を受けて、ますますその活動の重要性が大きくなっている現状が報告された。

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