大阪YWCAは、女性のエンパワメント、子育て支援、またNGO/NPOリーダーの育成、国際交流等の社会貢献活動をしています。

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大阪YWCA機関紙(2017年7月号) アーカイブ一覧へ
大阪YWCAでは機関紙を年8回発行しています。
抜粋して内容をご紹介します。
エンタメで憲法を語る意味〜相手の興味に合わせた伝え方を〜
「共謀罪」って本当は何だ?〜疑問だらけの法律がもたらす監視社会〜
地域Yの連携の強まりを実感 −2017年度 加盟YWCA中央委員会報告
YWの窓 「井戸端カフェ茶話茶話」
創立100周年記念事業 ガールズ パワーアップ プロジェクト ガールズ&ビッグシスターズのためのリーダーシップ養成講座 −ファシリテーター養成講座T報告

エンタメで憲法を語る意味〜相手の興味に合わせた伝え方を〜

 特定秘密保護法、安保関連法、共謀罪など、国民の権利や民主主義を侵害するような事態が次々と起こっています。この記事に興味をもって読んでくださっているみなさんは、これがどうして違憲なのかということを自発的に学んでいらっしゃることと思います。関心のある方はどんどん自分から学んでいきます。問題は無関心な方々にどうやって伝えていくか、どうやって関心を持っていただくかということです。例えば、政治に無関心なママ友に「ねえねえ、憲法…」と言いかけたところで、「政治のことってちょっと…」などと言われて引かれてしまいかねません。

 明日の自由を守る若手弁護士の会(略称:あすわか)では、「憲法カフェ」という、カフェ等で市民の方向けにゆるく憲法のお話をする企画をもう何百回と開催しています。真面目な勉強会に行くのは抵抗感があるかもしれませんが、ケーキの美味しいカフェに行くという口実でたまたま憲法の話を小耳に挟んだという言い訳ができるようにすれば、多少は敷居が下がるかもしれないと思ったわけです。それでも、お越しになるのは、もともと興味のある方がほとんどです。

 そこで、誰もが興味を持っているエンタメ作品の中で憲法が語れないかと考えました。例えば「ベルサイユのばら」は、フランス革命前後を描いていますので、人権が保障されてない不平等な社会の中でどうやって障害を乗り越えていったのかという苦悩と葛藤が描かれています。マリー・アントワネットが政略結婚させられたのは婚姻の自由を定めた憲法24条違反ということになります。「スターウォーズ」も、元老院議長が自作自演で内戦を起こさせて、それに対応するという口実で議会の承認を得て、一見、民主的な手法で絶対的権力を手にして、最終的には皇帝になって虐殺をしていきます。
 そうしたエンタメ作品自体に興味のある方に、エンタメ作品の中にも憲法の要素があるのだという話をすると、興味を持って聞いてくれるのです。

 私たちは、相手に憲法のことを伝えたいと思いが強すぎて、相手が興味を持っているところにボールを投げていただろうかと反省しなければならないと思うのです。

内山宙(うちやまひろし)(弁護士・小説家、「あすわか」会員。)

「共謀罪」って本当は何だ?〜疑問だらけの法律がもたらす監視社会〜

 6月15日に与党が参議院で採決を強行して成立した「共謀罪」の趣旨を含む組改正織犯罪処罰法。街頭では法律の制定過程に問題はあるがテロを防ぐためにやむを得ない、という声が聞かれた。国会の審議でも解消されないままだった数々の疑問点を、今一度整理しておきたい。

  *      *

Q1 国際条約を結ぶために必要なの?

 日本はテロ対策主要国際条約13本をすべて結び、国内法整備も終えている。安倍首相が東京オリンピックのテロ対策に不可欠だとしている「国際組織犯罪防止条約」(TOC条約)。この条約の目的はテロ防止ではなくマフィアなどの国際的経済犯罪を対象とするもので、テロには関係ない。国連の公式立法ガイド執筆者もそれを明言している。

Q2 テロ対策に必要なの?

  政府は過去3回廃案となった共謀罪の名称を「テロ等準備罪」に改め、国会審議でも安倍首相は「万が一にも(東京オリンピックで)テロが起きれば悔やんでも悔やみきれない」とテロ対策を繰り返した。しかし、テロ対策は現行法でも十分可能だ。特に東京オリンピック決定後に改正したテロ資金提供処罰法で、組織的なテロの準備行為は処罰対象なので、新たに必要な法律はない。「共謀罪」における277の対象犯罪は多岐にわたり、中には山でのキノコの違法採取や無許可でのごみ収集業も含まれる。これらを取り締まることとテロの防止が繋がるのか、政府の答弁はあいまいなままだった。

Q3  一般市民は対象外?

 政府は処罰対象を「テロリズム集団その他の組織的犯罪集団」と規定。一般市民は捜査の対象外だと説明してきた。本当にそうだろうか。共謀罪の対象犯罪は277にも及ぶ。岐阜県警は風力発電の建設に反対する住民の個人情報を中部電力の子会社に渡していた。風力発電に関する勉強会を開いただけで、平穏に暮らしている市民を警察は「過激派」よばわりし、交友関係や学歴、病歴まで事業者に提供している。共謀罪の対象となる「組織的犯罪集団」にあたるかどうかは警察が判断する。原発やアメリカ軍基地の建設に反対したり、デモに参加するだけで警察は組織的犯罪集団とみなし、共謀罪を適用する恐れがある。この先「こんなことしたら警察に目をつけられて共謀罪にひっかからないかな?」といちいち躊躇してしまう、息詰まるような社会がやってくる。

Q4 犯罪の準備行為って何?

  条文では「準備行為」は「資金や物品の手配」や「下見」とされてたが、通常の行動と「準備行為」を区別する基準もはっきりしない。衆議院法務委員会では桜並木の下を歩くのは花見か下見か、議論された。金田法務大臣は「花見ならビールと弁当、下見なら地図と双眼鏡を持って行く」ととんでもない答弁をした。結局、内心や思想を捜査しなければ準備行為は確定出来ない。これは憲法で保障されている「内心の自由」に明らかに反する。

  *      *

 世間から、反対や疑問の声が多くあがる法律は、適用が難しくなると言われている。引き続き今後の動向を注視し、おかしいことはおかしいと、声をあげ続けることが重要であると考える。

(編集部)

地域Yの連携の強まりを実感 −2017年度 加盟YWCA中央委員会報告

 5月27日(土)・28日(日)、東京・オリンピック記念青少年総合センターに70数名が集い、加盟YWCA中央委員会が開かれた。大阪YWCAからは、佐藤会長以下7名が参加した。

  *      *

 報告、予算、事業計画などの議事の他、YWCAを元気にするための盛りだくさんのプログラムが組まれていた。中でも目玉の研修は、『あの子がほしいプロジェクト』。商品を使ってくれるモデル人物像を具体的に設定し、その人の好む商品を開発する「ペルソナマーケティング」の手法を応用したもので、YWCAが獲得したい人材の具体像を設定して、その〇〇さんに興味をもってもらう企画を考えるという趣向。私は20代女性獲得をめざすチームに入り、家庭教師のバイトとアウトドア系サークルで活動する自宅通学の学生・ほのかさんをゲットする作戦を立案し、大いに盛り上がった。
  日曜礼拝では、横浜共立学園中高YWCA顧問の郡司啓子さんが、新約聖書ルカ1章の"マリアの賛歌"を題材に語られた。今の中高生の年齢だったというマリアのこの歌は、この世の不公正を覆し、神の正義・神の平和を指し示す。中高YWCAに集う少女たちの中には、居場所や安心を求めてYに来る子たちがいるが、不器用な正義感が少女たちを生きづらくさせている。この世と妥協する術を知らないマリアを全面的に受け入れ抱きしめた親族エリサベト。地域YWCAの会員は、マリアでありエリサベトである。不器用なままでもいい、マリア、そしてエリサベトであり続けてほしい、とのメッセージに心揺さぶられた。
  若い女性のリーダーシップ育成に関するセッションでは、大阪Yの栗田明日香会員がCSW(国連・女性の地位委員会)の報告をした他、京都、東京、熊本の青年が発表。地域Yの連携の強まりを感じた。熊本Y青年の「最後に皆さんに言いたいことがあります」には身構えたが、「Yのごはんは美味しいです」に一同にっこり。

(会員、日本Y運営委員 雀部(ささべ)真理)

YWの窓 「井戸端カフェ茶話茶話」

 シャロン千里のロビーには対面式のキッチンが併設されています。その利点を生かせる方法はないかの発想から生まれたのが「井戸端カフェ茶話茶話」です。毎月第1、第3の金曜日、午後2時から午後4時、ロビーで開店しています。シャロン千里入居者、職員、YWCA会員、ボランティアなどシャロンに集う人々のコミュニケーションの場として利用されています。開店当初から手作りのケーキのメニューを大事にして、毎回ボランティアによる心のこもったケーキを楽しんでおられます。「♪一杯のコーヒーから」の歌のようにお茶とケーキでお話が弾み、新たな出会いや、交流が生まれています。カフェのボランティアも、サービスしながらおしゃべりの仲間に入れて頂き、お互いの健康を喜び合ったり、日々の出来事を話し合い、色々な学びを頂いています。「今日のケーキはどなたが作られたの?」のお尋ねにケーキボランティアを紹介すると、「美味しい!美味しい!」の言葉を頂き、ケーキボラのはにかむ笑顔に、その日のささやかな幸せを感じます。入居者の皆さん、会員活動のティータイムに利用してくださる方々、シャロンの職員の皆さんの何気ないサポートに支えられ穏やかな時間が流れています。ぜひ、「井戸端カフェ茶話茶話」にお立ち寄り下さい。お待ちしております。(ケーキ160円、飲み物110円)

(会員 藤林 昭子)

創立100周年記念事業 ガールズ パワーアップ プロジェクト ガールズ&ビッグシスターズのためのリーダーシップ養成講座 −ファシリテーター養成講座T報告

 ガールズ・パワーアップ・プロジェクトの第2弾として、「ファシリテーター養成講座T」が5月13日に開かれました。この講座は、来夏に開催される「若い女性の国際フォーラム」に向けて2年間にわたり連続講座として行われます。今回は18才から20代の6人の女性が参加しました。 当プロジェクトでは、中学生〜おおむね20歳までの女性をガールズ、おおむね18才〜25才の女性をビッグシスターズと呼び、ビッグシスターズは、プログラム中のグループ・ファシリテーションやガールズのケアを担います。
 今回の講座の受講生は、当プロジェクトのビッグシスターズ候補者として、話し合いの中で意見をまとめたり、議論を活発化させたりするグループ・ファシリテーションの手法や、中高生とのコミュニケーションの取り方について学びます。  今回の講座では自分たちが中高校生だった時のこと、その時の支えになったものを振り返りました。また、議論の仕方を学ぶために、人生に大切なもの(愛、仕事、家族、友人など)の優先順位を話し合って一つの答えを出すグループディスカッションを行いました。
 大学生からNGO経験者まで様々な人が参加し、参加者同士が互いに学び合う場にもなりました。次回は「ガールズリーダーシップ養成講座U」を8月3日(木)〜4日(金)に一泊二日で行います。今までの講座を受けた人も、初めての人も、お泊り講座をみんなで楽しみましょう!

(プロジェクトメンバー 栗田 明日香)
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