大阪YWCAは、女性のエンパワメント、子育て支援、またNGO/NPOリーダーの育成、国際交流等の社会貢献活動をしています。

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大阪YWCA機関紙(2015年2月特別号) アーカイブ一覧へ
大阪YWCAでは機関紙を年8回発行しています。
抜粋して内容をご紹介します。
「援助を超えた新しい関係を」 ARUN代表 巧能聡子
世界とつながるYWCA

「援助を超えた新しい関係を」 ARUN代表 巧能聡子

 「社会的投資」ー。耳慣れないこの取り組みを、日本で初めて立ち上げた功能聡子さん。NGOや政府開発援助など、いろいろな現場を経験し、より対等な関係性を模索する中での一つの答えが「社会的投資」だったと言う。
子ども時代のことや、海外に関心を持たれたきっかけを聞かせてください

 本の好きな子どもで、『やかまし村のクリスマス』など、絵本の世界に行ってみたいなと思っていました。印象的な本は『ウタリーの星』、誕生日に叔父がくれたアイヌ民族の話。差別や苦しんでいる人たちに心が痛むと同時に、独自の文化、生きる力に心動かされたのを覚えています。

  思想しつつ 生活しつつ

 中学、高校は、自由学園で学びました。教育理念は “思想しつつ 生活しつつ 祈りつつ”。私が創立者の羽仁もと子さんをすごいなと思うのは、教育を学校内に留めず社会に働きかけることを重視したこと。大凶作の年には生徒達と東北に行って支援活動を行い、北京生活学校を設立して北京で女子教育にも従事。戦前にフランス・ニースであった教育会議で講演もしています。今で言う社会貢献活動を率先し、欧米にもアジアにも行く。グローバルだったと思います。

カンボジアでの10年
 70年代、80年代の内戦の時代を経て、カンボジアに民主的な政権ができたのが1993年です。私は、その直後1995年から10年間カンボジアに住んだのですが、この間のカンボジア社会と人々の変化は、目を見張るようなものでした。リーダーシップをとるのは外国人という時代から、カンボジア人が主体となって動いていく時代へ、どんどん変わっていったんです。特に2000年前後から、海外へ留学して帰ってきた若者達が、自分達が社会を作っていくんだという意識を持って動き始めた姿は、とても新鮮でした。ただ、カンボジア人は変わっていくのに、援助する人はなかなか変わらない。それでは効果的な支援ができないだけでなく、日本人にとってもマイナスなのではと思いました。いつまでも日本が優位に立って支援する側とされる側という関係ではありえないと感じ、対等に付き合う、援助でない新しい関係性、一緒に課題を解決していく、社会を良くしていくような関係性が作れないかと考え始めました。
新たな関係性をめざして〜社会的投資へ
 カンボジアで、あるアメリカ人女性のインタビュー記事を見ました。彼女も援助の仕事をしていて、援助の限界を感じてACUMENという組織を始めた、その考え方に非常に共感したんですね。そこで初めて社会的投資という方法を知って、関心を持ちました。
  社会的投資というのは、単に利益を生むための投資ではなく、社会的な課題を解決し、かつ経済的な利益も生み出す事業への投資。
 私たちARUNの投資先は、途上国で社会的なビジネスを行う社会的企業です。
ARUNの投資
 投資先の一例をあげると、カンボジアでの女性起業家による取り組み。カンボジア人女性の髪の毛から、ヘアエクステンション(つけ毛)を作る事業です。この事業の特徴は、女性達から直接髪の毛を買い取ってお金を支払うことに加え、工房で働くスタッフを、人身売買やドメスティックバイオレンスなどの被害者を支援するNGOの紹介で雇用しているところです。働いているのは若い女性を中心に30〜40人。販売はインターネットで、主に北米向けです。
 当初は意思表示をしなかった女性達が、小さなチームのリーダーになって働く中で、仕事に誇りをもち、給料で自活し、更に製品が売れて喜ばれるのを見て、仕事の意義や自分が貢献できることを実感できるようになる。表情も生き生きして、自分の意見をはっきり言うようになっていくんですね。本当に誰にでも与えられている成長する可能性というものをいつも感じます。
投資先を選ぶポイントは?
 社会性の基準と事業性の基準の両方があります。事業性に関しては、将来的にビジネスとして成長していくかを審査します。社会性の部分では、ビジョンをもって、社会を変えていくことに使命や覚悟を持っているか、起業家に注目します。同時に、雇用や地域社会への波及効果など、項目を立てて見ています。
日々のやりがいや驚き、今後のビジョンなど
 投資先の事業がうまくいかなかった例からは多くのことを学びました。文化的なことや個人的なこと、投資家の反応も様々で、厳しい反応もあります。寄付でやっている事業との違いを感じましたね。
 起業家も寄付の時はよそゆきの顔ですが、投資だと真剣勝負の顔になります。優れた起業家達と、本気でぶつかりあってよい事業を創り出していくところに、この仕事の醍醐味を感じます。
 2014年は日本で社会的投資の認知が高まるきっかけの年になりました。前年のG8(主要国首脳会議)で、英国のキャメロン首相がインパクト投資タスクフォースを立ち上げ、日本にも2014年に諮問委員会ができた。ARUNも設立5年の節目を迎え、新しい取り組みをいろいろ仕掛けています。日本発のグローバルな社会的投資の仕組みを作っていきたいと考えています。
若い人にメッセージを
 正解は1つではない。とにかくチャレンジすること。全力を尽くして、やりながら軌道修正していけばよいと思います。

  どんどんチャレンジして

 人生って予期しないことが起こるし、思い通りにならないこともある。でも、やりたいことの火を消さずに実行すれば、前に進んでいける。それはYWCAで出会った人から学んだことでもあります。若い人は恐れるものは何もない、どんどんチャレンジしてほしいですね。

(聞き手:編集部)
巧能 聡子(こうの さとこ)
大学卒業後、民間企業勤務を経て、1995年よりカンボジアの復興・開発支援に携わる。2009年ARUN合同会社設立。NPO法人ARUN Seed理事長。ARUN(アルン)とはカンボジア語で暁、夜明けの意(www.arunllc.jp)。元東京YWCA会員。

世界とつながるYWCA

日本語教師養成講座 高い専門性で開講46年
海外で活躍する修了生 先生の言葉に支えられ

 2年間の日本語教師養成講座修了後、一緒に受講した女性と2人でベトナムへ行き、1年半ベトナムで日本語を教えました。今思い返せば、初めの頃の授業は授業と呼べるものではありませんでした。「この文型は何が大事で何を教えなければならないのか」という的を絞れておらず、必要のない説明を付け足し、かえって学生たちの理解を難しくしていました。ただ教えることだけに精一杯で、学生とコミュニケーションを取り合って進めるような有意義な授業ができませんでした。分かりづらい授業をしていたが故に、学生たちの集中力は長くは続かず、「先生、早く終わりましょう」と言われる始末。
 そんな日々の中で思い出されたのが日本語教師養成講座で教えて下さった先生方の言葉です。「この文型でこの教え方は絶対にダメ」「日常会話を意識してストーリー性のある日本語の教え方をする」など。特にストーリー性のある日本語を教えるということを意識することによって授業に幅ができ、初めの頃は苦痛にさえ感じていた日本語を教えるということが楽しみに変わりました。また、どの先生方も口を揃えて仰っていた授業準備の大事さ。授業の準備は自分が主人公になり台本を書くようなつもりで作りなさいと。その言葉を常に胸の中に置き、授業の流れを想像して十分に準備をすることによって自分自身に余裕が生まれ、学生と綱引きをし合うような楽しい授業が自然とできるようになりました。

 各専門分野のプロである経験を積まれた先生方のお言葉は、どんな時も良い授業をするヒントとなり、現在も日本語学校で日本語教師を続けている私の心の中で生き続けています。

(大垣 佳朋  2013年3月修了)
現役受講生 目標に向かって学習中

  私が日本語教師を志したのは、留学を経験し海外に大きな関心を持つようになったこと、大学で言語について学び、言葉に興味を持ったこと、そしてあらゆる段階で私の夢を応援してくださった先生方のように私も、夢を持っている人の手助けをしたいという思いからでした。
 大学卒業後に日本語教師養成講座に通い始めた私にとって、社会人として活躍してこられた様々な年代の方たちと共に同じ目標に向かって勉強した時間は有意義なものでした。授業では、日本語の仕組みや日本という国について学び、日本をこれまでと違った角度から客観視することができました。実習では、授業内容以前に、学習者のレベルに合わせた言葉選びの難しさ、教えるその言葉を、いかに学習者が実際の場面を想像できるように提示するか、頭では分かっていても授業に活かせない歯がゆさなど、今は毎回の実習が失敗と挑戦の連続。実習を終える度、もっと学習者の為になるような授業がしたい、もっと自分の知識をつけたいという意欲が湧いてきます。
 卒業後は海外で、目の前の学習者が日本語を学習して何をしたいのか、そして私はその夢に対しどう手助けが出来るのか、という自分の根底にある想いを大切に、日本語教師として学習者と向き合い共に成長してゆきたいです。

(高藤 由衣  応用コース在学中 )
ホームステイプログラム
留学生を受け入れて

 いつかはホストマザーになってみたい、と思っていましたが昨年チャンスが巡ってきました。大阪YWCA専門学校・日本語夏期集中コースで学ぶために台湾から来日した二人のお嬢さんをお預かりすることになったのです。
 二人とは、私は英語で、夫と娘たちは日本語を主としてコミュニケーションが始まりました。二人ともとても愛想が良く、学んだ日本語を使ってよく話をしてくれました。
 たとえ言葉が通じなくても、留学生には日本の母としての気持ちは十分に伝わっていると思います。特別なことをする必要はなく、自分の生活ペースに彼女らを巻き込んで、大家族生活を楽しんだ感覚です。年頃の二人だったのでゆっくりとお茶をしながらのおしゃべりが一番思い出になったように思います。   
 人を思いやる気持ちは世界共通のことで、他人と共存するための基盤です。このことを心にとめてこの大切な出会いを自分のこれからの人生のステップにしたいと考えています。

(大阪YWCA会員 真野 真琴)
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