5月末、「フランスからMOX(モックス)燃料到着」と新聞に小さな記事。テレビには出なかった。
MOXとは、原子力発電所の使用済み燃料から取り出したプルトニウムとウランの混合酸化物。これを再び軽水炉原発で燃やすのがプルサーマル。史上最悪の物質プルトニウムを高濃度に含むMOXを、日本で初めて九州電力玄海原発で使用するという。
佐賀県民がプルサーマルを止めようと、5月10日「ストップ! プルサーマル人文字フェスタ」を開いた。真夏並みの暑さの中、バックパックの中高年から地元の若者や親子連れまで1500人余りが、手作りの帽子、布メッセージを持って全国から集まった。
アピールは鎌仲ひとみさん、田中優さん、アイリーン・スミスさんなど。オール電化などで電力多消費を進める電力事業の自由化を! 全消費電力の一割強を占めるだけの一般家庭に省エネを云うより、産業界の「使うほど割安」の料金体系を改めさせよう!
政官業の既得権益の原子力政策にNO!と。
色とりどりのヘリが青空を旋回する下、NO MOXの人文字に加わり、太鼓のリズムに乗って街中をパレードした。孫たちと作った布メッセージを、数人の小学生が競うように持ってくれた。この子らの未来のためにも、猛毒のプルトニウムを使うことは許せない。使用後の廃棄物処理も決まっていないのに、税金無駄使いで無責任な国家による危険な人体実験だ。
下記署名にご協力を。
署名tv プルサーマル http://www.shomei.tv/project-856.html
(会員 原 紀子)
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