大阪YWCAは、女性のエンパワメント、子育て支援、またNGO/NPOリーダーの育成、国際交流等の社会貢献活動をしています。

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大阪YWCA機関紙(2011年4・5月号) アーカイブ一覧へ
大阪YWCAでは機関紙を年9回(4/5、12/1、8/9月が合併号)毎月1日発行しています。
抜粋して内容をご紹介します。
憲法を活かして平和を創る
イースターメッセージ 春の訪れを喜ぶイースター
第94回定期会員集会報告
YWの窓 自分らしく〜青少年部の願い
届け、私たちの思い(東北地方太平洋沖地震)

憲法を活かして平和を創る

 日本では、沖縄の基地をどこに移すかと議論しているが、「基地をなくす」が世界の常識だ。アジア最大だったフィリピンの米軍基地は1992年に返還された。米国内の米軍最大の基地は72年に市民に返還され、今や平和芸術活動センターだ。南米エクアドルでは大統領が公約どおり米軍基地を追い払った。その運動を進めた市民団体「オリガミスタ」は、広島で被爆したサダコの物語を語り折り紙を普及する。
 昨年11月の知事選のさい、沖縄の南風原(はえばる)町を訪れた。戦時中の帝国陸軍病院があり、「ひめゆり学徒隊」の発祥地だ。爆撃の下、トンネルを掘って病院とし、内部にベッドを並べた現場に入ると、戦争の悲惨さを実感した。そばには町民が建てた憲法9条の記念碑がある。
 日本ではせっかくいい憲法があるのに、使って来なかった。政府は9条を守らず、国民も25条の生存権など使って来なかった。私たちは憲法を活用すべきだ。
  世界の人々は憲法を活用している。南米ベネズエラでは市民が役所の窓口で憲法を主張し、市販の米袋の表には政府の手で憲法の条文が印刷してある。スラムを訪れると住民が憲法をもとに自治の取り組みをしていた。
  中米コスタリカも平和憲法を持っているが、日本と違って本当に軍隊をなくした。1949年以来、問題なく平和を保っている。そればかりか、平和を輸出して周囲の三つの国の戦争をやめさせた。平和憲法を活用しているのだ。たまたま会った女子学生は「私はコスタリカ人であることを誇りに思う」と語った。
 内戦をした経験から、コスタリカは二度と戦争をしない国を目指した。社会の発展に何が役立つかを国会で討議し、軍事費をそっくり教育費に変えた。「兵士の数だけ教師をつくろう」がスローガンだ。小学校の入学式では「人はだれも愛される権利がある」と校長が子どもに伝える。その結果、小学生が憲法違反の訴訟を起こした。子どもも社会の一員であると自覚し、憲法にのっとって主張する国だ。
 日本でも、生命を大切にする村づくりをした岩手県沢内村や公害の町から環境都市に住民が転換させた水俣市など市民の自治の動きがある。それを全国に拡大しよう。米軍への「思いやり予算」を、日本の子どもの医療費に使おう。

伊藤 千尋(いとう ちひろ)(ジャーナリスト 朝日新聞記者)

イースターメッセージ 春の訪れを喜ぶイースター

 キリスト教の大切な行事である「イースター」は、イエス・キリストの復活を祝う祝祭のことです。イエスは十字架の上で死を遂げられました。そして、救い主イエスは神によって甦らされたのでした。ここにキリスト教信仰の中心があります。
 しかしながら、古代世界においてもイエスの復活をすんなりと信じることが難しかった様子が聖書に描かれています。そのような状況の中で、イエスの復活を最初に知ったのは二人の女性たちでした。この二人の女性たちは十字架の死によって断ち切られたイエスとの絆をつなぎとめるため、何とかイエスに近づこうと「明け方に」墓へと向かいました。すると主の天使があらわれて「あの方はここにはおられない。復活なさったのだ。」とイエスの復活が告げられたのです。女性たちは空っぽの墓を確認し、やがてイエスの復活を宣べ伝える道へと開かれていきました。
 この復活のおとずれによって初代の教会は、後ろを振り返って十字架のキリストを記念するというよりも、新しい時代がここから始まったという展望と希望とを告げる告知として受け取り、世界の闇の中へと歩み出すべく教会を建てるために宣教へと出発したのです。
  私たちの日々の生活においても、さまざまな課題や問題を前にしてそれらに向かって新たに踏み出すことよりも、恐れや不安を抱くあまり美化された過去にしがみつき、自分の心にしっかりと鍵をかけて新しい出会いや課題から目をそらしてしまうことがあります。しかし、そのように生前のイエスの思い出に頼ろうとする人たちの思いを、神は「ここにはおられない。」と打ち砕かれたのでした。イエスが「死者の中から復活」させられたのは、分かりやすい過去の思い出にひたって安穏に生きるのではなく、「恐れながらも大いに喜び」生きる新しい道へと私たちを促すためでした。
  イースター礼拝では、美しく彩られた卵が配られます。固い殻を破ってひよこが誕生するように、イエス・キリストの復活を通して私たちも新たな気持ちで日々歩んでいきたいものです。
 宮岡真紀子(みやおか まきこ)(日本基督教団北千里教会牧師)

第94回定期会員集会報告

 第94回定期会員集会は3月5日(土)、「地には平和、御心に適う人にあれ」(ルカによる福音書第2章14節)を標語とし、シャロン千里を会場に行われた。出席者74名、委任状提出146名。
 開会礼拝には日本基督教団箕面教会の小林よう子牧師を迎え、世界YWCA今総会期のテーマである「女性が創り出す安全な社会」をタイトルにメッセージをいただいた。

 2009年度決算報告、2010年度事業報告・会計現状報告、2011年度事業計画案・予算案提案などが賛成多数で承認され、新運営委員6名、指名委員5名が選出された。また、3月2日に内閣府に公益財団法人申請を行ったことの報告があった。

<2010年度事業報告>
ボランティア・社会貢献活動
 第93回定期会員集会で採択された「ビジョン2020」実現に向け、具体的な行動計画を練った。まずは各部が今後3年間の活動計画を立て、歩み出した1年であった。また、YWCAの魅力を多くの人に伝える努力が広報部を中心になされている。
 大阪YWCA千里は、高齢者と子どものための施設・シャロン千里として地域に愛されて10年。会員による様々なボランティア活動が、地域を支えるよい働きを続けている。梅田では、子ども&子育て支援委員会を梅田会員部委員会に統合。多様な年齢層で新たなスタートを切った。

事業部門
 全体的に厳しい年であった。これは世界経済や政治の動きを反映して日本語学科本科の中国人留学生が減少していることが大きい。法律秘書養成講座や日本語教師養成講座の受講生も減少した。
 中国帰国者支援事業では、一世の高齢化に対応する一方、若い二、三世への就労支援対策など、近畿圏の中国帰国者支援事業の要として、充実した働きがなされた。

<2011年度事業計画案>

ボランティア・社会貢献活動
 ビジョン2020をふまえた各部の活動計画を各部委員長が1分間アピール。それぞれが私たちの周囲にある問題に真摯に取り組んでいる様子が、短い時間であったが直接伝わってきた。
 多岐にわたる活動やその思いが紹介され、自分の直接関わる活動以外からも働きが求められている、という事を意識させられた。

事業部門
 日本経済の低迷が続き、財政的に厳しい中、社会のニーズを的確に捉え、独自性のある事業展開をしていく必要がある。そのため、参加者の少ない講座などを整理していく。

YWの窓 自分らしく〜青少年部の願い

 「メンバーみんなが自分らしくいられる場になるように…」プログラムを企画する時のリーダー達の願いです。みんなで意見、アイディアを出し合いながらプログラムを作っていくわけですが、自然の中で子どもたちと共にプログラムを進めていくとき、予想外の展開になる事も多々あります。そんな時はリーダー同士のチームワークが支えになります。そこで、プログラムの準備作業を通してリーダー同士のコミュニケーションを深め、リ−ダートレーニングでは野外活動や企画運営の知識や方法だけではなく、コミュニケーションスキルのアップも目指しています。
 感受性の豊かな学童期には、いろんな友達と一緒に遊び、共感し、友達同士で何かを教え合う経験がどれだけ沢山できるかが大切。その事によりコミュニケーション能力が身につくといいます。青少年部のプログラムに参加したら何が変わるわけでもありませんが、多様な人間関係(異年齢の友達やリーダー達)の中で共に過ごすという大切な経験を積み重ねてくれたらと願います。
 残念ながら参加人数はここ数年減少傾向ですが、活動を理解し、プログラムを何よりも優先してくれるメンバーもいます。青少年部委員会としてはもう少し参加者が増えるようにプログラムの工夫とリーダーの養成に努力していきますので、暖かい目で見守ってください!
(会員 朝川 信子)

届け、私たちの思い(東北地方太平洋沖地震)

 今回の震災に関し、大阪YWCA会員の思いのほんの一部を分かち合いたく、紙上でご紹介します。

☆できる支援は何か
  地震・津波・原発と一度に起こった災害で、悲しみや不安の中にいる人々、特に女性や子どもたち、支援の届きにくい人々に大阪の地からまずできることは募金。そして今後、中長期にわたってどのような支援ができるのかを探り、寄り添いたい。(女性エンパワメント部・40代)

☆もっと声を大にして
 今回の事態で核の恐怖に目覚めなければ、人類はおしまいだ。YWCAがやってきたこと・云ってきたことに自信をもち、もっと声を大にして言えるよう、正しい知識を積み上げよう。(平和環境部・70代)

☆個人が大切にされる社会
 都会の便利さを支えるために、原発=核というリスクを負わされる地方。本土の「平和」を守るために犠牲を強いられる沖縄。平和憲法の理念、個人が大切にされる社会の実現は、私たちの生き方にかかっている。(平和環境部・40代)

☆核のない世界へ
 原発の危険性を今まで以上に伝えたい。核のない国へ、世界へ、子どもたちのために。
《神さまのつくられたこの世界、大切にしますいつまでも …こどもさんびか》  (編集委員・60代)

☆海を越える思いやり
 パレスチナ・ガザからお見舞いのメールが届いた。「お母さんの為の日本語学習会」に来ていたトルコのお母さんからも。海を越える思いやりに感謝しつつ、不安に違いない身近な滞日外国人の方たちとも声かけ合っていきたいと思った。  (国際部・40代)

☆悲劇を流れの始まりに
 先の大戦の悲劇から戦後の民主主義が生まれたように、この大震災の悲劇から脱原発・脱消費社会の流れが始まったと後世振り返ることができるように、今、世界中の人間の自覚と行動が求められる。 (編集委員・40代)

☆一過性ではなく
 被災された方々を思う。消え入りそうな被災地の声を聴き逃さず、一過性ではない私たちにできることを考えたい。万を超える声なき声に一つ一つ物語があったことを忘れずに。  (広報部・30代)

☆希望を描き、行動しよう
 いのちを守る・平和を創り出すのは、国や専門家ではなく、私たち一人ひとりの市民から。子どもたちに残したいのはどんな未来なのか皆で共に希望を描き、今ここから行動しよう。  (編集委員・30代)

☆世界の仲間に励まされ
 「日本に大きな震災」と世界で報道されたとき、中国・上海YWCAを皮切りに韓国、フィリピン、パレスチナ、レバノンなど各地のYWCAから慰め・励ましのメッセージが届いた。世界の仲間の祈りに力を得る。 (編集委員・40代)

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