◇YWの窓
「原発と情報」
◇男の目
「私のパンダン先生」
[四面]
◇2005年度役員紹介
その他
◎偽りの愛
「愛には偽りがあってはなりません」(ローマ12・9)
私達は人を愛すると言いながら、結局自分の都合のよい人を愛しているだけで、いつの間にか、愛が自己満足や打算によって歪められたものになっているのです。「喜ぶ人と共に喜び、泣く人共に泣く」ことくらいは、そう努力しなくても出来そうです。しかし他人の喜びには妬みが入りますし、泣く人の不幸に対しては密かな優越感が入ります。必ずそういうものが入り込むのが人の心というものでしょう。ですから喜ぶ人、泣く人と共にいるためには利己愛、偽りの愛の誘惑に勝たねばなりません。愛とは自分に厳しく相手に優しく、相手を優れたものと見る、その努力が、愛が偽りになるのを防ぐのです。
◎すべての人と平和に
「せめてあなたがたは、すべての人と平和に暮らしなさい」(ローマ12・18)
今の世は偽りの愛や、多くの悪や暴力や争いに満ちています、その渦の中で生活する私達には、平和な生活は不可能に近いと考えたりします。しかし聖書は「実にキリストは私達の平和です」(エフェソ2・14)と宣言します。到底平和など実現できないと考えるこの世界に、私達を殺すのではなく、生かすために主・キリストが来られました。主はこの世のどんな貧しい人も経験しなかった家畜小屋に誕生し、枕する所のない日の当たらぬ生活を送り、やがて壮年になり、人々の注目を引くようになった時には、多くの人々の敵意を無理解に囲まれつつ、死刑囚として十字架につけられました。
この主のご一生を顧みる時、そこまで私達人間の立場に近づき、苦しみ悲しむ私達と一つになられた主の愛に心迫られ生かされるのです。父なる神はその主・キリストを甦らせ死をも克服されました。この主・キリストが私達都と共にいてくださるかぎり、どんな人とも喜びも悲しみも共にする平和な人に造り変えられるのです。真実な平和は武力や権力では獲得できません。私達が愛し合い、尊敬し合い主・キリストの心を心とする時、世界の友と喜びも悲しみも共有して生きる平和な世界が実現するのです。
*現在、JICAシニアボランティアとしてパプアニューギニアにて、TVによる遠隔地教育として理科の授業番組での先生役の指導を行う。
任期は3月まで、4月に帰国予定。