大阪YWCA会報(大阪版)

2005年4・5月号合併号(抜粋)


<目 次>

[一面]
喜ぶ人と共に喜び 泣く人と共に泣く

[二面][三面]
おめでとう!5周年
 大阪YWCAシャロン千里

YWの窓
 「原発と情報」

男の目
 「私のパンダン先生」

[四面]
◇2005年度役員紹介

その他


喜ぶ人と共に喜び 泣く人と共に泣く

 今期日本YWCAは「イエス・キリストに学び、ともに生きる世界を実現する」との基本方針を掲げました。
 YWの会員は常に聖書に学びながら、世界の友と共に生きることを求め続けているのです。
 それに基づいて大阪YWCAでは今年「喜び人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい」(ローマ12・15)の標語を定めました。

◎偽りの愛
 「愛には偽りがあってはなりません」(ローマ12・9)
 私達は人を愛すると言いながら、結局自分の都合のよい人を愛しているだけで、いつの間にか、愛が自己満足や打算によって歪められたものになっているのです。「喜ぶ人と共に喜び、泣く人共に泣く」ことくらいは、そう努力しなくても出来そうです。しかし他人の喜びには妬みが入りますし、泣く人の不幸に対しては密かな優越感が入ります。必ずそういうものが入り込むのが人の心というものでしょう。ですから喜ぶ人、泣く人と共にいるためには利己愛、偽りの愛の誘惑に勝たねばなりません。愛とは自分に厳しく相手に優しく、相手を優れたものと見る、その努力が、愛が偽りになるのを防ぐのです。

◎すべての人と平和に  「せめてあなたがたは、すべての人と平和に暮らしなさい」(ローマ12・18)
 今の世は偽りの愛や、多くの悪や暴力や争いに満ちています、その渦の中で生活する私達には、平和な生活は不可能に近いと考えたりします。しかし聖書は「実にキリストは私達の平和です」(エフェソ2・14)と宣言します。到底平和など実現できないと考えるこの世界に、私達を殺すのではなく、生かすために主・キリストが来られました。主はこの世のどんな貧しい人も経験しなかった家畜小屋に誕生し、枕する所のない日の当たらぬ生活を送り、やがて壮年になり、人々の注目を引くようになった時には、多くの人々の敵意を無理解に囲まれつつ、死刑囚として十字架につけられました。

 この主のご一生を顧みる時、そこまで私達人間の立場に近づき、苦しみ悲しむ私達と一つになられた主の愛に心迫られ生かされるのです。父なる神はその主・キリストを甦らせ死をも克服されました。この主・キリストが私達都と共にいてくださるかぎり、どんな人とも喜びも悲しみも共にする平和な人に造り変えられるのです。真実な平和は武力や権力では獲得できません。私達が愛し合い、尊敬し合い主・キリストの心を心とする時、世界の友と喜びも悲しみも共有して生きる平和な世界が実現するのです。

(大阪YWCA会員 平方美代子)

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おめでとう!5周年
大阪YWCA シャロン千里

 地域に根ざした活動を展開してきた大阪YWCA千里センターが、多くの人の力を集めて総合福祉施設として生まれ変わり5年目の春を迎えた。
 これまでの歩みを振返ってもらった。

 ‘05年2月、「大阪YWCAシャロン千里5周年記念フェスティバル」を開催し喜びを共にする事が出来た。
 振り返って見ると千里センターの全体を有効に活用出来ていた時と違って社会福祉法人の複合施設での活動は制約を受けることもあり、とまどいの日々であった。お互いの法人が協力し、自主性を持った活動を継続しながら新たな働きを模索する日々でもあった。同時に問題解決の為の努力も積み重ねた。年一回全体協議会を開き、お互いに理解を深め問題を話し合う場となっている。その成果のひとつとして屋外に渡り廊下が設置され、ボランティアの動きがスムーズになったことがあげられる。当初、ケアハウス入居者の皆さんに不安や不信感を与えてはいけないということで、活動日には必ず名札をつける申し合わせをした。5年の時が刻まれた今、活動を通しての交流、面識も深まり胸にあるはずの物がない日常となっている。しかし、総合福祉施設としての安全も考慮する時期にきている。
 ボランティア活動にはケアハウス入居者の参加もあり、古切手整理、清拭布作成、綿球作り、配食等共に時間を忘れ作業に楽しく取り組めることは嬉しいことである。大阪YWCA千里合唱団の協力で入居者のクラブ活動「唱歌と童謡の会」も生まれた。
 この5年間で新しい活動も生み出されてきた。デイサービスのカウンターキッチンを利用しての喫茶ボランティアは、コーヒーと楽しいおしゃべりを利用者の方に提供して好評。こども館と連携しての子育て支援の取り組みは、「ポプリン工房」として根付きはじめており、今後も一層の充実が期待されている。
 また、入居者、こども館の利用者、社会福祉法人の職員により、会員の層や活動の幅も広がってきている。
 梅田本館の事業として生まれ25年('94年から千里)続いた「ことばの学校」は、'04年度をもって終結することとなった。山口俊郎先生、松井洋子先生はじめ多くの方がこの活動を支えてくださった。改めて感謝を申し上げたい。
 千里センター30年の活動の歴史を見守り成長した楠の木。「新施設にシンボルとして残したい」という会員の強い希望で移植が決まった。  '00年2月、シャロン千里オープンの際に、こども館の砂場の一角に整枝された楠の木があった。「見守り続けるよ、頑張れ!」とその勇姿に励まされての再出発であった。  あれから5年。大阪YWCAシャロン千里があらゆる世代の交流と共生の場となることを願って、楠の木に見守られながら新たな一歩を踏み出したい。
('04年度千里委員会委員長)

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YWの窓
「原発と情報 「科学にヨワイ」私も…」

 「核燃料サイクル」の講演会で「原発全廃した後のエネルギー対策は」という質問があった。私も耳をそばだてた。 「エネルギーをどうするかという議論の前に今の消費が地球環境を破壊している事をまず認識して、環境のためにどうすべきかが先だ」と前置きした上で講師は具体的な代替案を示された。私はハッとした。いつの間にか「エネルギー需要は必ず増大し、開発しなければ不足する」という情報に踊らされていると気付いて、少しHPを覗いてみた。
 日本の発電所数は現在むしろ余っている。原子力の発電所数が三割を超えているのは原発の稼働率だけを高くしているからである。電力会社は優しい言葉で「クリーンな原発」を語っているが、廃棄物処理については「・・・云々して安全に埋設処分される予定」とある。この文から実は核のゴミをどうするかはきまっていないという事実は読み取れない。イラクで使われた劣化ウラン弾は半永久的な被爆の悲惨な被害を出し続けている。その劣化ウランのかなりの部分は日本が米国に依頼し、原発用に天然ウランを濃縮する際に取り除かれた「ゴミ」が使われている事も認識した。
 原発というものは色々な事が解かりにくい。そして私達は情報のシャワーを浴びる。どういう立場からの情報か、位置づけて消化しないと混乱に陥ってしまう。
 もう「科学はヨワイ」と避けてはいられない。正確な情報を掴む努力をしよう。
 (会員)

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男の目
「私のパンダン先生」

 パンダン先生。あなたはいつも朝の時間に遅れ。部屋へ入ってくると「モーニング」と囁くようにいいます。
 「授業の撮影がもうすぐ始まるというのに教える内容がまだわからない」「パーセントがわからない」「立方体の絵が描けない」「温度計の目盛りが読めない」・・・・いらいらしているのはいつも僕だけで。あなたは悠然として「毎日新しいことが学べる」と、TV授業のモデル先生であることを誇りにしていました。
 初めて石灰水に息を吹き込んだ日。白く濁った試験管を握りしめてあなたは言いました。「ああ今日はすばらしい日だよ。イーダさん」そしてパプア人特有の舌をチョチョチョチョと鳴らすことをしました。
 私たちの毎日はトラブルの連続でしたが、いつか一緒に長い山旅を続けているような気持ちになりました。あなたが生徒たちに「あなたたちは先生を尊敬しなければなりません」と怒ったときは威厳がありました。あなたは涙もろく、盲目の少年が私たちのためにギターを弾いてくれたときは泣いてしまいましたね。パンダン先生の大きな身体が行く。縮れた頭髪にさした鉛筆と花。はだしの足は僕の1.5倍。腕の刺青のイニシャルは誰でしょうか。あなたは5人の子供のお母さん。パプアニューギニアの大地を思わせるMs. Ruth Pandanさようなら。私たちの仕事は終わりました。もうすぐ私は日本へ帰ります。

*現在、JICAシニアボランティアとしてパプアニューギニアにて、TVによる遠隔地教育として理科の授業番組での先生役の指導を行う。
  任期は3月まで、4月に帰国予定。

(日本語教師養成講座修了生)

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