大阪YWCAは、女性のエンパワメント、子育て支援、またNGO/NPOリーダーの育成、国際交流等の社会貢献活動をしています。

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大阪YWCA機関紙(2010年4・5月号) アーカイブ一覧へ
大阪YWCAでは機関紙を年9回(4/5、12/1、8/9月が合併号)毎月1日発行しています。
抜粋して内容をご紹介します。
核=原子力。「平和利用」という嘘
ここにYありH 京都YWCA
イースターメッセージ 現在進行形の愛と希望
YWの窓 「奉仕」の固定観念から、「共に楽しむ」へ
第93回定期会員集会報告
YWCA川柳

核=原子力。「平和利用」という嘘

 日本では、長い間、「核兵器」「核実験」と言えば「軍事」利用で、「原子力発電」と言えば「平和」利用であると言われて来ました。そのため、多くの日本人は「核」と「原子力」は違ったものであるかのように思っています。しかし、技術に「軍事」「平和」の区別はありません。技術には「戦時」利用と「平時」利用の差しかなく、「平和」利用を標榜して開発した技術も、必要であればいつでも「軍事」に利用できます。
 米国は第2次世界戦争に当たって、原爆を作りました。終戦となる1945年8月までに3発の原爆を作り上げましたが、そのうち1発がウランを材料に作られた広島原爆です。残りの2発はプルトニウムを材料に作られた原爆で、米国の砂漠で炸裂した人類初の原爆・トリニティと長崎原爆でした。
 天然のウランには核分裂性のウランはわずか0.7%しか含まれていません。そのため、ウラン原爆を作るためには核分裂性のウランを集める「濃縮」という作業が必要でした。また、天然には存在しないプルトニウムを生み出すためには「原子炉」が必要で、生み出したプルトニウムを分離して取り出すために「再処理」という技術が開発されました。それら3つの技術が、核開発中心3技術です。
  現在の世界は軍事力が支配する世界です。国連の常任理事国5カ国(米、露、英、仏、中)は核兵器保有国であり、核拡散防止条約(NPT)を作って、核開発中心3技術を厳しく管理して、他国にその保有を許しませんでした。その圧力を撥ね退けて、インドは「原子炉」と「再処理」を開発してプルトニウム原爆を作りました。パキスタンは「濃縮」技術を独力で開発してウラン原爆を作ったのでした。
  ところが、日本は「平和」利用を標榜しながら「濃縮」「原子炉」「再処理」の技術を着々と手に入れてきて、今や非核兵器保有国で唯一、核開発中心3技術を保有する国となりました。その上、「平和」利用と称して行ってきた原子力発電の使用済み燃料から、長崎原爆4000発を作れるだけのプルトニウムを分離して、すでに保有しています。憲法で軍隊を否定したはずのこの国は今や世界有数の軍事大国になり、海外に軍隊を派遣するまでになっています。私たち日本人は、世界の不平等に目をつぶり、偽りの平和に安住してきました。それは国家が流す偽りの宣伝のためでもありますが、騙された者には、騙されたことについての責任があることも知っておくべきでしょう。

 小出 裕章 (京都大学・原子炉実験所助教)

ここにYありH 京都YWCA

京都YWCA自慢バナシ、ちょっと
 歴史を感じるヴォ-リズ建築・サマリア館(築75年)では、日々、リサイクルセールの仕分け作業・日本語クラスがあり、2階の1室では、20年前から滞日外国人の支援活動を行っています。そして、中庭に育った夏ミカンを使って、今年も「マーマレード」をつくりました。夏ミカンの収穫、洗浄、皮むきから仕上げまで、すべて会員の手で、長年の経験をもとに工夫されたやり方で、行われます。もちろん味は「京都YWCAブランド」と言うにふさわしいものです。一度ご賞味ください。
(文と写真/京都YWCA)

イースターメッセージ 現在進行形の愛と希望

  私が所属するUnited Church of Christ(米国プロテスタント教会の一宗派)は最近ユニークなキャンペーンを実施しました。”God is still speaking, “(「神は今もなお語り続けている」)をキャッチフレーズにし、ロゴマークはコンマ()。このキャンペーンを通して教会が社会に伝えようとしているのは、神は古い存在ではなく、現代の私たちにも新しい語りかけをしていること。多くのキリスト教宗派が聖書を引用しながら絶対的・排他的な価値判断を下すことで「ピリオド」を打とうとする中、「コンマ」の存在を訴えているのです。このキャンペーンが始まった頃のアメリカは9.11直後の反テロ対策まっただ中、「善か悪か」「敵か味方か」という二元論主義の社会でした。その中でアラブ系市民への偏見がひどく、移民へのバッシングも厳しくなってきた時でした。また、同性愛者への偏見と排除もキリスト教団体で顕著でした。このような状況にあって、United Church of Christ は、排除されているものと共に歩む姿勢を示し、開かれた教会の存在をテレビCMなどで積極的にアピールした訳です。
 キリスト教にとって最も重要な記念日、イースターを迎えようとしています。イエスキリストは貧しい人、病人、外国人やその他社会的地位をもたなかった人と接しながら、革命的なメッセージを語っていました。「小さいもの」にこそ神は祝福を与える、と説いたイエスキリストはローマ帝国によって政治犯とされ、十字架で処刑されました。しかし、3日後に復活します。イエスがその生涯を通して示した神の愛、その愛の力は死刑によって消されることはなく、生き延びました。イエスのメッセージ、すなわち、神の愛は死より強い。それがイースターの示す希望です。
 私たちはその希望を受け継ぐものとして現代社会において神の愛を広げ、神が望む平和な社会を築く作業に加わるよう招かれています。私たちはイースターに「死」という「ピリオド」ではなく、「コンマ」、すなわち現在進行形の神の愛と希望を再確認するのです。
(同志社大学専任教員 マーサ・メンセンディーク )
筆者プロフィール

 ニューヨークで生まれ、仙台で育つ。96年より同志社大学の専任教員。専門は国際社会福祉、マイノリティと福祉、NGO活動など。同大学のサークル「国際居住研究会」(通称ハビタット)顧問。
 京都YWCA会員。APT外国人電話相談窓口、人身売買禁止ネットワーク等で活動。日本キリスト教団宣教師。

YWの窓 「奉仕」の固定観念から、「共に楽しむ」へ

 大阪YWCAの千里を拠点とする活動では、95年以来、高齢者向けの配食や昼食会などを続けてきた。
 00年の総合福祉施設シャロン千里設立後は、デイサービスでの「シャロンカフェ」やケアハウスでの「おしゃべりルーム」などを加え、活動の舞台は広がり、奥行きは深くなってきた。
 対人援助の活動は、まずボランティアの心身共に健やかであること。心から相手を思いやる気持ちを大切にすることをモットーにしている。
 現在の課題は、ボランティアの高齢化である。「できるうちは頑張る」というボランティア精神で、次を担う人を育ててこなかったことが悔やまれる。
 しかし先日、「ハンドベル体験できます」との誘いにのって集まった人達の姿に、ヒントを得た。当日初めて触れるベルを、まるでお遍路さんの鈴振りのように振る人もいたが、ハンドベルメンバーの手解きよろしく、メロディが聴こえるまでになった。年齢の垣根を越えて、一つのものをみんなで共有することのすばらしさと嬉しさが滲み出ている光景に、地域に開かれたYWCAの姿を見る思いであった。そこで今後は奉仕型だけでなく、共に楽しみ共に生きることのできる場として活用できればと、固定観念を変え、発想を柔軟にしてみることの必要性も感じている。
(会員 末吉 佳世子)

第93回定期会員集会報告

 昨年改正された会則のもと開かれる最初の「定期会員集会」(旧定期総会)が3月6日、あいにくの冷たい雨の中開催された。出席者62人、委任状提出146人。

 開会に先立ち日本YWCA俣野尚子新会長のメッセージが「今ほどYWCAの活動が求められている時代はない」と力強く伝えられた。続いて昨秋まで日本YWCA常任委員を務めた勝美恵会員から、「女性への暴力の克服に向けて」をテーマに全国のローカルYの取り組みが紹介され、課題の共有とネットワークの広がりを確認した。

事業報告
  事業部門、ボランティアによる社会貢献活動部門共に、私たちを取り巻く問題に真摯に取り組んでいる様子が映像を使って報告された。事業部門では特に、中国帰国者支援事業が、国や地方自治体の残留邦人等に対する施策の担い手として、関西一円を視野に入れた大きな事業に発展し、人材育成・研修センターの実施する対人援助者養成ともあいまってYWCAの本領を発揮している。
  ボランティア部門各委員会では、YWCAだからこそできること、やらなくてはならないことを明確にしつつ、社会の中で低くされ、小さくされている人と共に生きるプログラムの数々が報告された。

会計現況報告
 
募金は目標を達成、寄付金・賛助金も多くの方の協力を得て伸びている。しかし、長引く不況の影響か、繰越が昨年同期に比べ65%減。単純には比べられないが、財政的には厳しい状況にあることが報告された。

事業計画および予算 ビジョン2020の提案
  今年度、社会貢献活動運営委員会では3年間の活動目標の評価検討と、次の中期目標を策定するための作業を行ってきた。10年後、私たちが実現していたい社会はどのようなものか、そのために私たちにできること・すべきこと、課題の集約を行ってビジョンを策定した過程が映像で報告され、ビジョン2020とそれに基づく来年度事業計画案が提案された。その中で、多様な人がいきいきと集うYWCAであり続けようということが確認された。
  予算案提案については、収入増に向けて各部とも一層の努力が必要であること、会員部門では特に会員増加に力を入れなければならないことが強調された。
  公益新法に対応するため、現在内閣府の指導を受けつつ書類を整えている。今後、財団法人としてのあり方を規定する定款と、その中に内包される会員組織を規定する規則(会則)の整合性を図り、機能的な組織運営のため、さらに会則改正が必要性であること、来年度の早い段階で会員協議会あるいは臨時総会を開いて進めていく予定であることが説明された。
  提案を承認し、新旧運営委員の紹介をもって、閉会した。

(文責 編集部)

YWCA川柳

◇YWってヤングウーマンだよ照れちゃうな (A・T)
◇他国語の飛び交う廊下昼休み  (M・M)
◇先人の知恵に満ちたるYの歴史  (K・S)
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