大阪YWCAは、女性のエンパワメント、子育て支援、またNGO/NPOリーダーの育成、国際交流等の社会貢献活動をしています。

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大阪YWCA機関紙(2011年7月号) アーカイブ一覧へ
大阪YWCAでは機関紙を年9回(4/5、12/1、8/9月が合併号)毎月1日発行しています。
抜粋して内容をご紹介します。
“共に生きる”ための大切な要素 外国人の参政権
パレスチナと私たち
YWの窓 たのしい読み聞かせの記憶が
クローズアップ 本「外国にルーツをもつ子どもたち―思い・制度・展望」
専門学校あれこれ 日本語学科 昼ご飯あれこれ
ここにYあり(19) 東京YWCA-2

“共に生きる”ための大切な要素 外国人の参政権

 “これまで投票日になると異邦人のような感じがしてさびしかったが、今日はとてもうれしい”
 これは、2002年3月31日、全国ではじめて外国人に住民投票を認めた米原町(滋賀県)で投票を行った74歳になる在日1世の女性が語った言葉です。1人の住民として1票を投じるという行為は、その人が自らの意思を公的に行使し、その行為に責任を持つという重い行為で、その意味するところは本当に大きいです。
 1票の重さを思う時、1999年の東チモールでの国民投票を思い出します。あの時、インドネシアから独立するかどうかを決める投票でしたが、住民たちはインドネシアの軍や民兵たちに独立に反対するように脅され、命の危険を感じるほどの圧迫の中に置かれていました。投票の当日、世界中がどうなるのかを見守る中、これまでの脅迫にも関わらず、まだ暗いうちから人々は何時 間もかけてぞくぞくと投票所に向かい、98.2%という大変な投票率で、しかもその中の78.5%の賛成で独立を勝ち取ったのでした。ただ、その後で民兵によるむごい虐殺が始まりましたが・・。
 命をかけて自分たちの意思表示をする。それは単に自分の希望だけではなく、自分のこどもたち、そして何世代にもわたる未来のこどもたちのために良い状況を残さなければという責任ある主体としての行為、文字通り命をかけた意思表示だったのです。事柄の軽重はあるとしても、投票にはそのような重さがあります。
 一方、日本では参政権の重要さについての認識はあまりなく、どの選挙でも共通する投票率の低さには恥じ入るばかりです。日本におけるこの意識の低さが外国人住民の参政権を軽く考え、また、外国人に対する“作られた偏見”に簡単に流されていることにつながっているのではないでしょうか。
 共に生きるということは、単に歓迎する、一緒に何かをする、ということにとどまるだけでは不十分です。この社会(地域)をどのようにしていくかを自分の問題として考え、それを一緒に決定していくプロセスに参加できて初めて正式なメンバーとしての住民になれるのです。法改正を待たずとも、まず私たちの生活の小さな決定の場からはじめていきたいものです。

松浦悟郎(まつうら・ごろう)(カトリック大阪大司教区補佐司教、カトリック難民移住移動者委員会委員長)

パレスチナと私たち

 60年を超えるイスラエルの占領に、出口の見えない日々が続くパレスチナ。「オリーブの木キャンペーン」の畑でも、占領軍による破壊行為が後を絶ちません。
 “遠く離れた”日本からパレスチナに思いを寄せ、私たちとのつながりと「これから」を見つめます。
自由を求める人間の意思は、何者にも止めることができない
 5月14日、パレスチナは63回目のナクバ記念日を迎えた。「ナクバ」とは「大いなる破局」を意味するアラビア語だ。1948年、イスラエル建国により、パレスチナ人に対する民族浄化が起こり、80万余が暴力的に故郷を追われ難民となった出来事を指す。「すべて人は…自国に帰る権利を有する」と謳う世界人権宣言(第13条)、パレスチナ難民の即時帰還の権利を確認した国連決議(総会決議194号)にもかかわらず、パレスチナ人は63年にわたり難民であることを強いられている。
 そして6月5日。第3次中東戦争(1967年)の開戦日であるこの日、東エルサレム、ヨルダン川西岸地区、ガザ地区、そしてゴラン高原(シリア)に対するイスラエルの軍事占領は45年目に突入した。イスラエルに対し1949年の停戦ラインまで撤退することを求めた国連決議(安保理決議242号、1967年)にもかかわらず。住民たちは44年という長きにわたり占領下で生きることを強いられている。
 63回目のナクバ記念日、何千人というパレスチナ人がレバノン、シリア、ヨルダン、ガザのイスラエル国境、また、エルサレムと西岸を隔てるカランディエ検問所に押し寄せた。故郷への帰還を高らかに宣言して。官憲の銃撃を受けながらも、彼らは行進を止めなかった。半月後、占領下の住民たちが再び国境を目指す。ゴラン高原では14人のパレスチナ人がイスラエル軍に射殺された。
 銃口を向けられても歩みを止めず行進を続けるパレスチナ人。その歩みを支えるのは、今年、同じように銃口を向けられながらも、タハリール広場を目指したエジプト人の抵抗の記憶だ(このエジプト1月25日革命では300人が命を落とした)。「革命」が今、巨大な地殻変動のように中東の、いや、地球の地下深くで進行している。自由と人間の尊厳を求める革命が。
 銃弾を胸に受けてなお、国境のその先を目指して歩むのを止めようとしない人々。南アフリカのアパルトヘイトを打倒したのも、「その先」を目指して、銃口に向かって歩み続けた人々の意志だったのだと思う。反アパルトヘイトの運動が世界規模で展開していた頃、日本人は白人国家から「名誉白人」という「名誉な」称号を頂戴していた。自由と人間の尊厳を求めて闘う人間の闘いに私たちがいかに連なるのか、今、問われているのは私たち自身の人間性そのものにほかならない。
岡 真理(おか・まり)(京都大学教員・現代アラブ文学)
パレスチナの子どもたちの描いた日常
 3千円の募金で苗木を一本贈る「オリーブの木キャンペーン」等を通して、少しずつ身近に感じられるようになってきたパレスチナですが、やはり遠い場所。大阪Yパレスチナグループでは、パレスチナの人たちと少しでも顔の見える関係を作りたいと願って活動しています。
 2010年9月にベツレヘムを訪ねた際に、難民キャンプの子どもたちのためのセンター「アジアール」(アラビア語で「何世代にもわたる」の意味)で、子どもたちに絵を描いてもらう機会に恵まれました。「アジアール」との出会いは数年前の偶然から。ベツレヘム旅行中に出会った地元の警察官H氏が、ボランティアとして関っていると連れて行ってくれたのが始まりでした。私達にできることを考え、アジアールに向けてお手紙を書きました。昨年訪ねて行った際に、集まった子どもたちに「目に映るパレスチナを日本の人に伝えたい。家族や友達のこと、学校のこと、なんでもいいのでみんなの日常を描いてほしい」とお願いしました。
集まった子どもたちは20〜30人。案外さらさらと絵を描き始めました。一番多かったモチーフは家と旗とオリーブの木。乳母車や風船の絵を描いた子もいました。けれどもまた多くの絵に、戦車や銃、破壊される家、イスラエル兵に検問を受けるパレスチナ人の姿などが描かれていました。
 描いてもらった絵を大事に持ち帰り、2月にはワンワールドフェスティバルでパレスチナを知るミニ・ワークショップと合わせて、子どもたちの絵画展を行いました。参加者からは「子どもたちの描く日常に胸が痛んだ」「風船は開放への願いだろうか」「つながりが感じられた」などの感想が寄せられました。
 泣いたり笑ったり、そこで生活している人がいることを感じながら、顔の見えるつながりを作っていきたいと願います。自分の目に映るパレスチナの絵を描いてくれた子どもたちに感謝です。
 (職員 宮ア 祐)

YWの窓 たのしい読み聞かせの記憶が

 幼い子どもはみな、本を読んでもらうことを歓び、「よんで、よんで」とせがみます。何故、それほど倦むことなく「よんで」と繰り返すのでしょう。それは、まだ読み書きの出来ない子どもは、ことばを覚えるためには、読んでもらうしかないということを本能的に知っているからだと思います。お腹が空いたら、食べ物を欲しがるのと同じように。日々の食事が健康な身体を育て、日々の読み聞かせがゆたかなことばと心を育てます。食事と同じように、読み聞かせは、子どもの成長に欠くことができない大切なものです。
 子どもの成長を願う大人は、食事を作るとき、健康によい食材を選び、心をこめて調理し、たのしく食べられるように心を尽くします。読み聞かせでも、子どもの興味にあったよい本を選び、たのしい経験となるように心をこめて読みます。子どもは、本の中身だけでなく、大人の声や心や、共有した時間や場をたのしみます。その経験は、ただことばを育てるだけではなく、限りない歓びをあたえる、生涯の読書の世界へ子どもを誘います。その出発点は、家庭でのよい読み聞かせにあります。心をこめて、自然に、素朴に読んでください。数多くより、数少ないよい本を、繰り返しを厭わずに。
 “よい本”って?と思われる方は、お母さんでも学校ボランティアでもおばあさんでも、どうぞお気軽にYWCA千里子ども図書室にご相談ください。
(会員 上田 由美子)

クローズアップ 本「外国にルーツをもつ子どもたち―思い・制度・展望」

 日本の教育現場も多文化、多言語化に直面していると日々あちこちで聞かれます。ある大学の先生は2050年までに日本の人口の30%〜39%が“移民”になると予測しています。そんな中、多文化に生きる子どもたちが何を考えてきたのか、そして、今の制度はどのようなものであり、そして、これからどんな社会を作っていくべきか・・・そんなことが、薄いながらもギッシリと詰まっている一冊がこの本です!とっても読みやすく、多文化共生を学ぶ第一歩として、とってもわかりやすいです!まずは知ること!この本で始めてみませんか?
(会員 中村 舞)

専門学校あれこれ 日本語学科 昼ご飯あれこれ

 大阪YWCA専門学校日本語学科では、原発事故の影響で入学辞退をした学生もいましたが、4月から9ヵ国45名の学生が日本語を学んでいます。
 学校の昼休みには、3台の電子レンジがフル稼働。慣れ親しんだお国の味が勉強の活力源となり、多国籍な香りがあたりに漂っています。
 ここで学生たちに自分の国のオーソドックスな昼食についてインタビューしてみました。
 ベトナム ごはん、豚の角煮、野菜炒め等いろいろなものをプレートで食べます。あと野菜スープなど。日本で有名な生春巻きはパーティーで、麺類は朝食べます。
 スロバキア お昼から安くておいしいビールを飲んでいます。スロバキアのビールはおいしいですよ。え、食事?日本の発音で・・・ハルシキスブリンゾウ(フライドベーコンやニョッキ、チーズに似たスロバキアの食材等を使った料理)が有名。とにかく、お勧めはビール。
 中国 温かいものを食べるので中国でお弁当は見たことがありません。働いている人は、お昼休みに家に帰って食べたりします。学校には食堂があります。広い国なので町によって違いますが北は麺、南はご飯が多いです。
(職員 木下 和江)

ここにYあり(19) 東京YWCA-2

青少年育成事業
 子どもたちの個性豊かな成長と、多様な人々との共生をめざしたプログラムを展開し、リーダー養成にも取り組んでいます。野尻キャンプをはじめ野外活動では、豊かな自然の中で仲間達とワクワク体験。水泳教室や外国にルーツをもつ子ども達への学習支援では一歩前に出た自分に出会い、創作活動では素晴らしい作品が生まれています。親子環境プログラムも好評です。
(文/東京YWCA)
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