大阪YWCAは、女性のエンパワメント、子育て支援、またNGO/NPOリーダーの育成、国際交流等の社会貢献活動をしています。

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大阪YWCA機関紙(2010年3月号) アーカイブ一覧へ
大阪YWCAでは機関紙を年9回(4/5、12/1、8/9月が合併号)毎月1日発行しています。
抜粋して内容をご紹介します。
「核」否定の思想に立つ
ここにYありG 神戸YWCA
どこへいく?! 日本の原子力発電
YWの窓 「積極的平和」をめざして語り合おう
人材育成・研修センター エンディング講座
韓国春川(チュンチョン)YWCA来訪
YWCA川柳

「核」否定の思想に立つ

 ウラン採掘地であるインド東部・ジャドゴダでは、住民にガン、白血病、流産や先天異常が多発している。巨頭症であったり、はにかみながらそっと出した手が少指・多指であったり、目が片方しかなく自分で立つこともできない子どもたち・・・。穏やかな物言えぬ被害者たちは、死の陰に坐している。
 イラクのバグダッドとバスラでは、劣化ウラン弾※によると見られるガン、白血病、肝臓・腎臓障がい、腫瘍、先天障がいが多発している。
 2カ月前までは元気だったのにと母親が訴える5歳の男の子は、顔も目も腫れ上がり高熱にじっと耐えている。何十年も苦労した老人のような顔の幼児、水頭症の子や腹水が溜まり高熱に苦しんでいる子ども、頭髪が抜けていたり、小児白血病の子どもたちが病院にあふれている。先天的障がいで生まれ、短時間で死んでいく子どもたちも多いと聞く。
 子どもたちの遺体が1日に数体運び込まれるバスラの子ども墓地では、放射能で未来を奪われた世界を見た思いがした。
 日本YWCAは70年の全国総会で、「核」否定の思想に立つことを決議し、原子力発電を含むあらゆる「核」に反対し、「核」を生み出した現代文明の質を問い続けている。07年の世界YWCA総会では、日本YWCAが提案した「劣化ウランの脅威」の勧告決議が採択された。ベルギーでは「劣化ウラン兵器禁止法」が可決され、コスタリカでも検討中。国連でも、関係諸機関が劣化ウラン弾影響を行い、国連総会に報告することになっている。125カ国2500万人の世界YWCA会員のネットワークで、劣化ウラン弾廃絶に向けて運動を強めたいものだ。
 10年はNPT(核拡散防止条約)再検討会議の年である。日豪両政府の提唱による有識者会議「核不拡散・核軍縮に関する国際委員会」(ICNND)に意見を届けるための「ICNND日本NGO・市民連絡会」に日本YWCAも加わっている。しかし、何より私達は、被爆国として日本国憲法の「平和主義」を順守するためにも、核先制攻撃容認をやめ、アメリカの「核の傘」から脱却し核抑止力に頼らないという方針転換と、北東アジアの非核地帯を拡大すること、そして「核兵器禁止条約」の制定をめざすことを、日本政府に訴えていく必要がある。 ※原発の核燃料や核兵器の生産による、ウラン濃縮過程で生まれる「劣化ウラン」を使用した放射能兵器

日本YWCA総幹事 川端国世

ここにYありG 神戸YWCA

 95年阪神・淡路大震災の救援活動から生まれたボランティアグループの一つである「わいわいランチ」では、主に一人暮らしの高齢者に手作りで安心なお弁当を月〜金曜日の昼食時にお届けしています。最近の悩みは、配食数の大幅増加、ボランティア不足、そして配達車の老朽化でした。09年末、寄付金で新しく車を購入。可愛いオレンジ色の車体がお気に入り、5ドアなので活動がとてもスムーズにすすみます。このY車が長く働けるように大切に使いたいと思います。
(文と写真/神戸YWCA)

どこへいく?! 日本の原子力発電

 1992年、ゴルバチョフ旧ソ連元大統領が広島を訪問した際の演説で、「もう人間は戦争できない」と述べた。その理由は、世界が多くの原子力発電所(原発)を持ちすぎたから。チェルノブイリの災禍を経験した指導者としての実感であろう。
 この狭い日本の中に17ヵ所54基の原発がある。その危険は、戦争、大事故、テロや災害の場合に限らない。原料のウラン採掘から日常の定期点検、そして廃棄物の処理に至るまで、常に放射能被害を伴う。今号では、地元に原発や核処理施設を抱えるYWCAの仲間からのメッセージをお届けする。
動き出す再処理工場
 今、私たちの住む青森県の六ヶ所村では、再処理工場が稼働されようとしている。原発の使用済み核燃料からウランとプルトニウムを取り出して再利用するための施設である。トラブル続きで遅れに遅れているが、本格的に稼働すれば日常的に大気中に放射能が放出され、事故が起これば猛毒のプルトニウムで汚染される事になる。プルトニウムの半減期[放射能が半分に減るのにかかる期間のこと]は2万4千年と言われる。イギリスやフランスの再処理工場周辺では、子どもの白血病が多発しているという。人類史上最も危険な負の遺産を次世代に残してよいのか、地元にあるYWCAとしては“NO”の声を大にせざるを得ない。
  地元ではいつも放射能漏れの危険と隣り合わせることは勿論、このような施設が造られる時、地域住民は賛否両論に分かれ、貧困と保証金の問題も絡んで分裂し、いがみ合い、長く苦しむ。
  “原発は温暖化を緩和する”という宣伝は、冷静に検証する必要がある。また、廃棄物の最終処分地が決まっていないことに加え、最終的に稼動を終結する際の安全な停止、跡地の管理など、未知数のことも多い。これらの大きな問題を共に考えていきたいと願っている。
(弘前YWCA会員 宮本富恵)
「原発はエコか?」関心を持って!
 新潟には世界最大の柏崎刈羽原発がある。07年7月16日に中越沖地震の被害を受け、3号機建屋から黒い煙がモクモク出ている映像がテレビに映し出され、恐かった。7号機排気筒からは放射能が3日間漏れ、海へも放射能を含む水が流された。原発設計時の耐震基準をはるかに超えた大きな地震動に襲われ、安全性の議論も残る中、拙速に6・7号機とも営業運転に入っている。
 新潟YWCAは地元の反原発の方々と連携を取りながら「いのちとふるさとを守る県民の会」に賛同し活動しているが、目に見えない大きな力(国のエネルギー政策の貧困さ・大企業の経済力・利益効率優先の考え方など)によって住民の安全が脅かされていることを思い知った。「札束で頬をピシャリ」の屈辱は私だけの思いではないだろう。 私たち地球市民の未来に関わることなのだから「原発はエコか?」「被曝することを前提とした労働は人間らしいのか」など、関心を持ち声をあげていきたい。
 (新潟YWCA会員 横山由美子)
世界で一番危険な浜岡原発
 昨年8月11日、駿河湾沿岸を震度6弱の地震が襲った。「ついに来たか東海大地震!」と思った住民も多いはずだ。浜岡原発は巨大地震の予想震源域の真上に位置し、世界一危険!と科学者に指摘されている。今回の自信は予想される東海地震の200分の1の規模だったにもかかわらず、浜岡原発では大地震の想定に匹敵する揺れを記録して、想定の甘さを露呈した。幸い稼動中の原子炉はすべて停止したが、自然からの大いなる警鐘である。にも拘わらず中部電力は、さらに6号機の増設を計画している。
  巨大地震発生時にもし原発に大事故が起きたら(これを原発震災という)、放射能は風下である首都圏に達し、チェルノブイリ状態に…。この惨事を防ぐために浜岡原発の稼働停止を求める『原発震災を防ぐ全国署名』はすでに90万筆を集めた。静岡YWCAも呼びかけ団体となり全国のYWCAに協力をお願いしている。2月13日には報道写真家の広河隆一氏を招いて『えっ、まだ原発つくるの?』と題した報告会を開き、強引な原発政策の無謀を訴えた。『環境問題は平和問題です』をテーマに、これからも脱原発、持続可能社会への実践をめざしていきたい。
(静岡YWCA会員 藤原玲子)

YWの窓 「積極的平和」をめざして語り合おう

 皆さん、憲法9条の文言が縫い付けられ見事に出来上がったタペストリーをご覧になりましたか? 平和憲法を守り世界に広めるべく、この平和の使者は、昨秋の日本YWCA全国総会で会場に飾られました。
 さて、平和・環境部委員会では、先輩ゲストを迎えて会員が気楽に集い、平和について語り合う会を開催しました。一回めはタペストリー創りの立役者でもある、立身(たつみ)富子さん。敗戦を経験されて後、半世紀以上のYWCAでの活動は、まさしく平和追求一筋の行動です。内容豊かなお話と筋の通ったその姿勢に、私たちは圧倒されて大きなパワーをいただきました。2回めは「キリストの説く平和」をテーマに、二関(にのせき)実枝さんがご自身の生活体験から語ってくださいました。若い世代の会員に先輩達の歩みを知ってもらえたらとの願いを込めて、語る会を何回か続けていく予定です。
 歴史のあるYWCAは『年輪』誌や『YWCAと私』を刊行しました。読めば先輩達の行動に感動するのですが、日頃活動する中で、あの先輩の生のお話が聞きたいとのご希望がありましたらお申し出ください。「平和を実現する者は幸いなり」という聖書の句を心に刻み乍ら、「積極的平和」への活動をするためにも、ご一緒に語り合いませんか? 会場は梅田本館。今後の日時が決まり次第お知らせ致します。
(委員 平櫛紀子)

人材育成・研修センター エンディング講座

 2009年2月に産声をあげた「エンディング」の講座、「特別篇」を含めると、この1年で延べ270人が受講してくださいました。葬儀、供養、遺言、成年後見、生前意思決定、死後事務委任、エンディングノート、遺族のグリーフなど、人の死のあとさきに位置するさまざまな要素を採りあげ、自分の、あるいは家族のエンディングを前向きに考えてみよう、という講座です。
  講師陣は、葬送の研究者をはじめ、司法書士、葬祭ディレクター、エンバーマー(遺体に防腐処理を施す技術者)など多士済々。ご自分の担当でない回には受講者として参加することも多く、講師と受講者、また講師同士の距離が近い雰囲気です。
  「エンディング」という言葉には、まだ明確な定義がありません。ある人は、「エンド」は「終わり=死」を表すが、そこに「ing」がつくことで、終わりまでの過程を重視し、行動する、という積極的な意味合いが出ている、と言っています。また別の人は、「死ぬまで生きる」こと、とユーモラスかつシンプルに言い切りました。いずれにしても、「死」を忘れず、準備怠りなく、しっかりと生きてゆく、というイメージで使われているようです。大阪YWCAでは「完成期医療」という表現にヒントを得、「エンディングとは、人生を完成させること」としています。また、はじめに紹介したようなエンディングの要素について学び、日々の暮らしに反映させてゆくことを、「エンディングワーク」と呼んでいます。エンディングワークは人生についての思索を深め、生きている今をより充実させることに繋がると確信しています。
 今後は、職業として、あるいはそれぞれのコミュニティのボランティアとして、エンディングワークを支えるような人材の育成をめざします。
(担当職員 白川啓子)

韓国春川(チュンチョン)YWCA来訪

 立春を過ぎたとはいえまだ寒風の舞う2月5日の朝、韓国・春川YWCAから職員10人をシャロン千里に迎えた。迎えたのは、千里委員会を中心とする大阪Yのホスピタリティ溢れる会員・職員16人とパネルのヨン様。まずお抹茶と和菓子で日本を味わっていただいた後、おやこひろば、聖書を読む会などの活動見学、ディサービスやケアハウスの施設見学を行った。美しく飾られたお雛様や、食堂に貼られた職員の顔写真など全てに興味津々の様子。ケアハウスの昼食と会員手作りのケーキを一緒に美味しくいただいた後、次の訪問地有馬温泉へと旅だって行かれた。3時間足らずの短いひとときであったが、春川という韓国の地がまたひとつ近くなり、いつか訪問したい場所のひとつに加わった。

(総幹事 谷川いづみ)

YWCA川柳

◇子育ても中年育てもYなれば (M・M)
◇タコ足もYに経済効果あり (A・T)
◇止まることまかりならぬと押し出され (K・S)
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