大阪YWCAは、女性のエンパワメント、子育て支援、またNGO/NPOリーダーの育成、国際交流等の社会貢献活動をしています。

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大阪YWCA機関紙(2018年3・4月号) アーカイブ一覧へ
大阪YWCAでは機関紙を年8回発行しています。
抜粋して内容をご紹介します。
核兵器なき世界を実現するために
イースター・メッセージ「復活の喜び」
近畿中国帰国者支援・交流センター シンポジウム『中国帰国者』について知る・聞く〜次世代へ語りつぐ〜
YWの窓 「グループパレットの活動を通して」
100周年を共に祝いましょう−大阪YWCA100周年記念実行委員会から−

核兵器なき世界を実現するために

 「後世の人びととが生き地獄を体験しないように、生きている間に何としても核兵器のない世界を実現したい。」

 2016年4月、世界の9人の被爆者の呼びかけによってヒバクシャ国際署名はスタートしました。広島・長崎に原爆が投下されてから70年以上が経過し、被爆者の平均年齢は80歳を超えました。署名には、こうした被爆者のみなさんの最期の想いが込められています。
 運動が始まってから約2年。当初、こんなにも早く核兵器禁止条約が成立し、その立役者であるICANがノーベル平和賞まで受賞するとは想像していませんでした。
 しかし、残念なことに条約発効までにはまだ時間がかかりそうです。条約発効には国連加盟国50カ国以上が署名に批准することが必要ですが、2018年1月末現在、批准国は5カ国しかありません。条約成立時122カ国が賛同したことを考えれば、状況は芳しくありません。
 昨年8月、この署名の呼びかけ人の1人でもあった谷口稜曄(すみてる)が亡くなりました。死の直前、核兵器禁止条約の成立について語った2分間のメッセージ動画があります。この動画は長崎原爆被害者団体協議会(通称:被災協)によって7カ国語に翻訳されて、Youtubeに配信されています。動画の最後、谷口さんは次のように語っています
 「被爆者が1人もいなくなった時に、どんな形になっているのか。そのことを考えるのが一番怖い。わが子のためにも生き残った被爆者が頑張らなければいけない。」
 私たちは、まだ被爆者の語り無くして「核兵器がいかに非人道的であるのか」を理解出来ないのでしょうか。
 トランプ大統領は核戦略を再評価し、核兵器を小型化して「より使いやすい兵器」にしようとしています。例え、限定的であったとしても、核兵器は非人道的な被害をもたらします。死体に生物としての面影すら残さず、仮に生存しても高い放射線量の残る焦土に助けが来る可能性は低い。それでも生き残ったとして、待っているのは複合的な病と社会的な差別、自分だけが生き残ったというトラウマによる苦しみです。

             *           *

 核兵器は、廃絶しなければなりません。そのためにはまず、そのための条約が不可欠です。署名はもっとも身近なアクションですが、それが大きくなれば、条約を後押しする力強い声にもなります。まずは出来ることから一緒に始めませんか。

林田 光弘 (ヒバクシャ国際署名キャンペーンリーダー)

イースター・メッセージ「復活の喜び」

 今年もイースターがやってきます。「イースター」は「復活祭」と呼ばれ、教会暦の中で最も重要な日となっています。イエスさまが金曜日に十字架につけられ、死んで、三日目の日曜日に死に勝ってよみがえったからです。それがクリスチャンの信仰の基本です。

 今から20年以上前の90年代、私は短期大学の教員をしていました。少人数制の学校でしたが、それでも多くの在日コリアンの学生がいました。ほとんどが本名ではなく、通名(日本名)を名乗っていました。日本の植民地政策の結果、戦後もやむなく日本に居住せざるを得なかったコリアンが当時60万人以上いました。1940年の「創氏改名」の名残が継続している中、「朝鮮人」と蔑視・差別されるのが辛いため、自分を隠し、いつばれるかビクビクしながら日本人のふりをして生きているのです。日本社会には、ヘイト・スピーチにもみられるように、いまだ在日コリアンに対する根強い差別・偏見が継続しています。在日コリアンの中には、日本名を名乗ることによって、日本人を装い、そうすることによって差別を避けようとする人たちもいます。

 私は「本名」で教員を務めていました。そういう状況の下、秘かに自分は在日コリアンだとあかしにくる学生が何人も出てきました。「先生の存在があるから私たちは安心して小さくならないでいられる」という言葉に胸を突かれました。彼女らを私の研究室へ招き入れ、渡来史を語り、現状を話しあいました。その結果、1年生から2年生に上がる時を期して、半分以上の学生が本名を名乗るようになりました。はじめは本名を名乗ることを怖れていました。本名になったら、友だちが離れていくのではないか、差別・偏見がもっときつくなるのではないか等です。しかし、彼女たちが、本名を名乗った途端、自分のアイデンティティを取り戻し、生まれ変わったように生き生きと生きるようになるのです。そういう場面に私は何度も遭遇させていただきました。私は、これこそ「復活」の出来事(事件)だということを痛感しました。

 復活の主に出会い、打ち震える喜びを味わうのは、クリスチャン、ノンクリスチャンを問いません。死に勝って命がよみがえるというのがイースターのメッセージです。「復活祭」は死んだ者が生き返るという確信をもって未来を見つめるお祭りなのです。

呉 寿恵(オー・スヘ)(在日大韓基督教会元教育主事)

近畿中国帰国者支援・交流センター シンポジウム『中国帰国者』について知る・聞く〜次世代へ語りつぐ〜

2018.1.20 於:国際障害者交流センター”ビッグ・アイ”

 第二次世界大戦終戦の年、1945年当時、中国東北地区には開拓団など多くの日本人が住んでいました。同年8月9日、ソ連参戦により、人々は居住地を追われ、飢餓や伝染病により死亡者が続出するという悲惨な状況が起こりました。このような混乱の中、やむを得ず中国にとどまった人が沢山いました。その多くは子どもや女性であっため、中国の養父母に育てられたり、中国人の妻になるなどして、その後も長年にわたって日本への帰国が叶いませんでした。1973年から日本政府による帰国支援事業が始まり、帰国された方々、またその家族も含め「中国帰国者」と呼びます。ようやく日本に帰国した時には多くが中高年になっており、日本の教育も受けられず、言葉の習得もままならなかったため、帰国後も就労など多くの困難がありました。

 大阪YWCAは、2001年に厚生労働省からの委託事業として、近畿中国帰国者支援・交流センターを開所し、中国帰国者への日本語学習支援、就労支援、生活相談、交流活動など様々な支援事業を行っています。そうした支援事業の一つに普及啓発事業があります。戦後70年以上が経ち、中国帰国者について知る人が少なくなってきた現在、次世代に語りつぐため啓発活動を行っています。今年度は、堺市で中国帰国者についてのシンポジウムを行いました。
 中国帰国者について長年取材されてきたジャーナリストの大谷昭宏さんに基調講演を、中国帰国者1世の青木美沙子さんと高橋義江さん、中国帰国者2世で介護支援専門員の伊藤勝義さんに体験談をお願いしました。最後に再度皆さんにご登壇いただき、ホリステック教育実践研究所所長の金香百合さんコーディネートのもと、パネルディスカッションを行いました。高齢化が進むうえ言葉が不自由な中国帰国者1世が、介護で置き去りにされないようにするための意見が交わされました。

 介護の現場で働く伊藤さんからは「中国帰国者にとって介護制度そのものを理解するのが難しい。でも、言葉が通じなくても”優しさ”は通じるんです。」との話しがありました。同じ地域に住む隣人として中国帰国者と共に暮らすヒントが得られた言葉でした。

(職員 坂東 暁子)

YWの窓 「グループパレットの活動を通して」

 娘がハンディを持つ女性たちの「グループパレット」に参加して13年になります。娘は、プログラムから帰宅すると、毎回「楽しかった」と笑顔です。私も一緒に参加することもあります。親子で楽しめるのは、スタッフ、ボランティアの方々、付き添いのヘルパーさん達が暖かいまなざしで見守ってくださり、皆で楽しい時間を共有できているからだと思います。
 また、月に一度の定例会や一泊旅行の企画にグループメンバーが参加して、プログラムの担当者にもなります。問題があるときは見守り、観察、ゆっくり解決に向かえるよう自主性を育てていただいていると実感しています。
 パレット創立30周年記念に作った歌「虹パレットにのせて」に、「みんな違ってあたり前、誰もが大切な一人なんだから」という詞があります。パレットという名前の由来は、様々な色(個性)で、障がいの有無に関係なく、夢、希望を小さいことから実現し、仲間と楽しく過ごすことです。これからもずっと続いてほしいと願っています。
 この会を縁に、ガールズSSTにも親子で参加しました。私は、知的障がいの娘を迷いながら育てた経験を生かせることができたらと願っていたので、力が入りました。受講してみて、先生方から学ぶことが多く、これからも一生勉強だと実感。充実した時間をいただき感謝です。

※SST(ソーシャル・スキル・トレーニング) 社会生活に必要な技術訓練のこと。

(会員 澤 裕子)

100周年を共に祝いましょう−大阪YWCA100周年記念実行委員会から−

 大阪YWCA100周年記念実行委員会は2014年秋に活動を始め、年史、イベント、旅行、全体(式典・祝会)、そして中学生から概ね25歳までの女性を対象とするガールズ・パワーアップ・プロジェクトの各小委員会で構成されています。2017年4月から創立100周年記念募金も始まりました。今年は創立100周年の年、記念式典・祝会をはじめ多くの記念プログラムが予定されています。

 1月13日に行われたガールズ・パワーアップ・プロジェクトのプログラム「ファシリテーター養成講座U」に続き、3月24日・25日には「リーダーシップ養成講座V」、5月27日には「ファシリテーター養成講座V」を予定。8月10日から12日まで、「若い女性の国際フォーラム」を開催します。メインゲストに下記に紹介するアンドレアさんをお迎えします。
 イベント小委員会は1月27日にアコースティックユニット・マリオネットによるコンサートを開催しました。ポルトガルギターとマンドリンの美しい音色で楽しいひとときを過ごすことができました。熊本マリ・ピアノコンサートを9月29日にフェニックスホールで行います。どうぞお楽しみに。
 4月8日から、旅行小委員会による記念旅行「長崎五島列島の教会群を巡る旅」(3泊4日)を予定しています。
 100周年記念式典・祝会は11月3日、リーガロイヤルホテルで行うことが決定しています。ご予定ください。現在、記念式典当日出席者にお渡しする100年史の編集が100年史小委員会によって進められています。

(文責 編集部)

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