大阪YWCAは、女性のエンパワメント、子育て支援、またNGO/NPOリーダーの育成、国際交流等の社会貢献活動をしています。

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大阪YWCA機関紙(2019年7月号) アーカイブ一覧へ
大阪YWCAでは機関紙を年8回発行しています。
抜粋して内容をご紹介します。
平和な空を求めて―緑ヶ丘保育園米軍ヘリ落下物事故を受けて―
第63回国連女性の地位委員会 CSWに行ってきました!
世界YWCA日報告 若い女性が権力構造を変革する
YWの窓 フラワーデモに参加して
新たな活動に向けて ステップハウスの活動終了のご報告

平和な空を求めて―緑ヶ丘保育園米軍ヘリ落下物事故を受けて―

 2017年12月7日、緑ヶ丘保育園では来週末に迫るクリスマス会の準備の最中にありました。午前10時20分頃、園児が青空の下で遊んでいた時、突然、ドーンという大きな音が園内に響きました。その音で振り返った保育士は、屋根の上で大きく跳ね上がる物体を見ています。その屋根の下は、1歳児クラスの部屋で、今から園庭に出て遊ぼうかとしている時でした。ドーンという衝撃音を聞いて、2歳前後の幼い子どもたちは、「わーっ」と声を上げ、先生方も一緒に驚きました。その物体は園庭までわずか50pのところで屋根の上で止まっていたのです。あと50pずれていたらと思うと本当にぞっとします。
 米軍は、落下物の「もの」自体は、米軍ヘリの物だと認めましたが、ヘリ飛行中に落としたものではないと否定しました。米軍がヘリから落としたものではないというのであれば、どこから落ちて、誰が落としたというのでしょうか?米軍が落としていない、事故ではないというのであれば、これはもう「事件」です。殺人未遂事件です。落下を認めない米軍は、翌日もいつもと変わらず、米軍ヘリやオスプレイが子どもたちの上空を飛び交っています。私たち保育園は、父母会が中心になって3日後には「嘆願書」を作成しました。
 その嘆願書の要望は3つです。「事故の原因究明、および再発防止」「原因究明までの飛行禁止」「普天間基地に離発着する米軍ヘリの保育園上空の飛行禁止」。米軍側が、事故を事故だと認め、真摯に向き合っていたら、防衛省が強く米軍側に抗議していたら、一週間後の普天間第二小学校の米軍ヘリ窓落下事故は無かったはずです。今回もたまたま怪我人は出ませんでしたが、だからと言って許される問題ではありません。子どもたちの「いのち」が危険にさらされたのです。
 事故直後、米国総領事館に嘆願書と署名を持って父母会役員と出向いた時、私は問いました。「沖縄の子どもたちと米国の子どもたちとには命に格差があるのですか?子どもたちの上空を毎日のように米軍機が飛び交うことは、沖縄の子どもたちの命が軽視されていることではないですか」と。私たちを迎えた政治軍事経済担当のダウアーさんは、「決して、米国の子どもたちと沖縄の子どもたちの命に格差はありません」と答えています。もちろんそうでしょう。しかし現状は、余りにも命の軽視があらわにされているのです。
 子どもたちの「いのち」を守るために、雨以外に何も落ちてこない平和な空にするために、声を上げて行かなければなりません。

神谷武宏(普天間バプテスト教会付属緑ヶ丘保育園 牧師/園長)

第63回国連女性の地位委員会 CSWに行ってきました!

 2019年3月11日から22日にニューヨークで行われた国連女性の地位委員会(UN Commission on the Status of Women 通称:CSW)に派遣されました。CSWは国連の経済社会理事会に属する委員会であり、その名の通り政治・市民・社会・教育分野等における女性の地位向上に関する国際会議です。今年で63回目となる会議のメインテーマは「ジェンダー平等と女性と少女のエンパワメントのための社会保護システム、公共サービスならびに持続可能なインフラへのアクセスであり、学生時代からの私の関心ごとに深く絡み合う内容です。そのため派遣決定の通知を受けた際には胸が高鳴りました。
  CSWの本会議は国連本部で行われますが、それ以外でも市内のいたるところで関連イベントが行われ、主催する世界中の政府機関やNGOの人々と出会い、学ぶことができます。わたしたち日本YWCAのメンバーはそれらに参加するだけでなく、イベントの開催も行いました。
 日本YWCAによるパラレルイベント「社会保護システムの中での若い女性〜日本での経験を通して〜」は日本に住む若い女性としてのわたしたちの視点から発案され、作り上げられたプログラムです。3つの項目についてプレゼンをしたのち、参加者と共にディスカッションを行うという構成となりました。項目はそれぞれ「性教育」「性産業」「身近な性暴力」であり、内容を練り上げる間に深めた客観的な知識を、若い女性という当事者として世界に発信することができました。
 派遣期間の10日間は怒涛の毎日でした。新しいものに出会うだけでなく、自身の意見や考えも発信することを繰り返し、気づけば帰国の日を迎えていました。ニューヨークで出会った様々な事柄、もちろん世界中のYWCAメンバーとの交流は単に私に知識を与えただけでなく、連帯することの大切さと希望を教えてくれました。日本に帰り、日常を過ごす中で、世界の一員としてわたしにできることはまだまだたくさんあると、気が付きました。

(会員 金 志映)

世界YWCA日報告 若い女性が権力構造を変革する

 大阪YWCAでは、5月18日(土)に世界YWCA日集会を行い、「活動の現場で考える女性のエンパワメント」と題して、海外に関わる活動を行ってきたユース会員による報告を行いました。
 私自身も報告者の一人としてお話をする機会をいただき、大阪YWCAに入職する前に参加した青年海外協力隊としてのガーナでの活動経験を報告しました。日本からは遠く、イメージを持ちにくいガーナという国について、そして福祉制度が十分に整っていないガーナでの障害者支援のNGO活動や、女性のエンパワメントについて現状をお話しました。
 二人目の報告者は、関西学院大学4年生の千坂香さんでした。学生団体「くじら」としてのフィリピンでの活動についてお話しいただき、フィリピンのゴミ山の問題や貧困地域の様子を写真などを用いて説明していただきました。また、貧困地域に暮らす女性の収入向上支援の一環としての刺繍商品の販売など、非常に興味深い取り組みについての紹介もありました。
 報告の後は、会員の皆様手作りのシンガポールチキンライスをいただきながら、参加者の皆さんと交流の時間を持つことができました。
 「権力構造を変革する」というテーマはとても大きなものに思えてしまいますが、いろいろな活動経験等を分かち合い、海外の現状にも目を向けつつ話し合いの場を持つことが、若い女性が権力構造を変革していくための場所や機会を生み出していくことへの、小さな一歩になるのではないかと思います。

(職員 上野 優歌)

YWの窓 フラワーデモに参加して

 5月11日(土)大阪中央公会堂前で行われたフラワーデモに参加しました。3月に4件の性犯罪に無罪判決が言い渡されたことへの抗議デモです。いずれの判決も、被害者が性行為に不同意であったと認めながらも、被害者が十分に抵抗しなかったために加害者が性行為に同意したと誤解した等として無罪判決となりました。ちかん、言葉によるハラスメント、レイプ、どのような形の性暴力であれ、被害者が即座に抵抗し、相手にはっきりと拒絶の意思を表明するのは難しいことです。まして父から娘など力関係があり、継続して関わらなければならない相手であればなおのこと。にもかかわらず被害者に責任を負わせるような司法は間違っていると思います。また一部の弁護士らが、今回の判決を擁護し判決に反対する市民を批判していることにも憤りを覚えます。
 さて、フラワーデモにはたくさんの人が花を手に集まりました。前に立ち、自身の体験や思いを語る人の列は途切れず、主催者の一人である北原みのりさんが最後に「安心して話せると確信できる場だったと思います」と話されていました。性差別、性暴力に寛容で、被害者を攻撃するような社会ですが、大阪の街の中にこうして知らない者同士が集まり連帯できることに希望を感じました。これからこの連帯の輪を広げていきたいです。

(会員 栗田 明日香)

新たな活動に向けて ステップハウスの活動終了のご報告

 DV 被害を受けた女 性たちの支援場所であったステップハウスを、2019年3月末をもって閉じることになりました。

 DVは今でこそ、女性に対する犯罪、暴力であると認知されています。
 しかし1995年北京女性会議以前には、国内では夫婦喧嘩との認識でした。その後、配偶者暴力防止法などが制定、改正されていくなかで、被害者支援の法律や制度が整っていきました。DV加害者のもとから逃げる女性たちのための緊急避難先のシェルターもそのひとつです。ただ公的シェルターでは2週間程度しか滞在できず、心身の回復には不十分でした。大阪YWCAは、95年の震災ボランティア、こころのケア・ネットワークの活動を土台に、女性や子どもに対する対人援助者養成事業やDVについての学びを重ねていました。そして2005年、関係者の深い思いと祈りが結実して、緊急避難の次のステップを支える「ステップハウス」を開始しました。
 14年間の活動の中で、のべ19人を受け入れ、新生活に巣立っていかれました。ささやかな活動ですが、ひとりひとりの傷ついた人に寄り添い、見守り、励まし、そのエンパワーを心こめて応援してきました。そのプロセスでは、支援者も人間の回復力(レジリエンス)の大きさに触れ、エンパワーされました。
 しかし、近年の全国的状況は、DV相談件数は増加する一方で、支援施設への入所者が減少しています。複数の原因が考えられます。@被害者支援の制度が全般に整ってきたA一般住宅や公営住宅が条件面で入居しやすくなったB共同生活やスマホの使用に関するルールなどを嫌う傾向が高まった、などです。私たちのステップハウスもここ数年は、入居の件数も減少しておりました。関係者で、この2年間、協議を重ねて、ステップハウスの終結を決断いたしました。今後はこのセーフスペースの活用方法を検討していきますと同時に、女性全般、とりわけ若いうちからのエンパワー活動に重点をおくために、新規チームを立ち上げました。
 ステップハウスの活動に、多くの方から、長らくのご支援ご協力をいただき、本当にありがとうございました。心から感謝申し上げます。現地でかつての入居者の方々と共に最後のお別れ会もしました。次なる新たな活動にもぜひ関心を寄せて頂きますようお願いします。

(ステップハウス スーパーバイザー  金 香百合)

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