大阪YWCAは、女性のエンパワメント、子育て支援、またNGO/NPOリーダーの育成、国際交流等の社会貢献活動をしています。

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大阪YWCA機関紙(2012年2月特別号) アーカイブ一覧へ
大阪YWCAでは機関紙を年9回(4/5、12/1、8/9月が合併号)毎月1日発行しています。
抜粋して内容をご紹介します。
国連からNGOへ〜若い女性にチャンスを
インタビュー ニャラザイ・グンボンズバンダ世界YWCA総幹事
サンチャゴくんなんで? ブラジルから日本にきたサンチャゴくんのおはなし
福島キッズとともに

国連からNGOへ〜若い女性にチャンスを
インタビュー ニャラザイ・グンボンズバンダ世界YWCA総幹事

150年の歴史をもち、世界125カ国に活動の輪を広げる国際NGO・世界YWCA。2007年よりその組織運営のトップである総幹事を務めるニャラザイ・グンボンズバンダさんが、昨年11月長崎で開かれた『YWCAフェスタ』(主催:日本YWCA)へのゲストとして来日した。YWCAへの関わりを「仕事を超えた使命」「私の人生そのもの」と語るニャラザイさんに、日本の若い女性への思いを聞いた。

■どんな少女時代を送られましたか?

 私が育った頃、ジンバブエは戦争中でした。100年以上植民地として支配したイギリスからの独立戦争です。残虐な暴力行為や虐待の痛みを身近で沢山見ました、命が奪われていく現場を。
 私は小学校のときに父を亡くしましたが、姉が自分の学業を諦めて私を進学させてくれました。多くの友人は学校へ行けず、とても若いうちに結婚した人も多かったです。でも彼女たちは、本当は成長して仕事を持ち、結婚するより前に自分の人生を築きたかったと思うのです。
 それで私は社会正義のために働きたい、人間性を奪う貧困の問題に声をあげ、紛争や戦争に反対を訴えたいと思うようになりました。そして若い女性たちがそれぞれの状況の中で可能性を伸ばしチャンスに恵まれるような、尊重され愛されていると感じることができるような道を見つけたいと思ったのです。

■人権派弁護士として活躍の後、国連機関で要職を歴任されました。

 国連で過ごした期間は充実していました。仕事の大半は、紛争や戦争や危機的な状況にある国に関わることでした。辛かったのは、国連の高官として各地を訪れるといつも護衛がつくこと。ありがたいことですが、目の前には全く誰にも守られずに暮す姉妹たちがいるのです。本当は彼女たちのそばに座りたかった。
 国際機関は来てはまた去って行く。でも彼女たちはそこで、スーダンで、生きていかねばならない。難民キャンプ以外に行くところがないのです。彼女たちの痛みを感じました。

若い女性がリーダー

■どうして国連からYWCAに移られたのですか?

 国連はよい組織です。しかし国連は政府や政治家の立場から物を言い、人々の側から語ることはありません。国連は人々のための組織ですが、交渉は常に国益優先です。
 YWCAは単なる組織ではなく、社会変革をおこす運動体です。世界125カ国に存在し、2万2千の地域Yがあります。大阪やハラレなど、2万2千の地域ですよ、巨大です。YWCAの活動は2千500万人の女性や少女に届いている。この数字を知ったとき、「私の場所だ」と思ったのです。
 そして実際に来てみたら、もうこれはすごいです。若い女性たちが、プログラムの受益者にとどまらず、リーダーそのものなのですから。若い女性は責任を担えると断言できますね。

楽しむ時間を忘れない

■YWCAの魅力は?

 各国YWCAはそれぞれの国や地域の優先課題に対応しています。日本では核の問題に焦点が当てられていますね。被爆国であり、かつ数多くの原子力発電所を抱える実情ゆえでしょう。これがたとえばザンビアだったら、平和に関心はあってもそれは核問題ではなく、小武器や近隣国との友好関係の問題でしょう。同じテーマが、それぞれの国や地域の視点で取り組まれている。これは私たちの強みです。
 もう一つの強みは、深刻な問題に取り組みながら楽しむ時間を忘れないこと。YWCAの女性たちはみな歌い、踊り、水泳やエアロビクスを楽しみ…。こういったことが私たちを豊かに育み、私たちらしくしてくれます。人間のトータルな幸福をめざすYWCAのあり方は意味深いです。

誰でもそのままでカッコいい!

■現代の女性が自信を持って生きていくためにアドバイスを

 若い女性は多くのプレッシャーに直面しています。巨大な消費市場の中、「見かけのよさ」「友達に好かれる外見(ボディイメージ)」というプレッシャーが強まっているのです。クール(カッコいい)でなくてはならないのです。どんなふうであっても、誰でもそのままでクールなのにね。
 私はいつも若い女性に「自分を知るために時間をかけなさい」と勧めます。どんな時に幸せな気持ちになるか、何があなたに悲しみや怒りを引き起こすかよく理解し、自分の性格や能力で強みとなるものを見極めること。そして自分がどんな分野で進歩したいのか、真摯に考えるのです。自分を知れば、仕事を探すにも人と交流するにも、前向きな力を積み重ねやすくなります。そして、孤立せず、支え合いのネットワークをもつことです。

地球市民として生きる

国際的な仕事をめざす若い女性が増えています。

 私は、日本の人々が第二次世界大戦後憲法を新しくし、戦争放棄をうたう第9条を採択したことを尊敬しています。これは世界平和に強く関与しようという人々の意志を示すものです。軍事介入は更なる戦争をもたらすだけ。紛争は軍事的手段では解決しないのです。
 軍隊に使われているお金は、人々の教育や保健、クリーンエネルギーなどに投資することでより強い国を築くことができます。人間の安全保障は軍事的保障よりはるかに強力です。
 もしどの国も第9条を持っていれば、もっと平和な世界になるでしょう。日本の皆さんには、第9条に誇りをもって、国際平和に貢献してもらいたいです。

 私たちは、地域社会の一員であると同様に世界の一員でもあるのですから、「自分の世界はジンバブエだけ」というような思い込みから自由にならなければなりません。私の吸う空気はジンバブエで囲い込まれているわけではなく、私の食べるパンも…。経済も環境も地球規模である、そういうグローバル化の中で地球市民として生きている私たち。どこで何をしていても、自分が地域でしていることは必ず他の土地の人々に関わります。海外に行かなくても、あなたの行動や振る舞いは地球規模の影響をもちます。そういった意味で、私たちは既にグローバルなのです。

(取材・文責 大阪YWCA編集部)

ニャラザイ・グンボンズバンダ世界YWCA総幹事 プロフィール
南部アフリカのジンバブエ出身。貧しいカトリックの家庭に、11人きょうだいの末っ子として生まれる。国連児童基金(ユニセフ)、国連女性基金(ユニフェム)を経て現職。弁護士。2児の母であり、詩人でもある。

サンチャゴくんなんで? ブラジルから日本にきたサンチャゴくんのおはなし

グローバリゼーションの嵐が吹き荒れ、人や情報が国境を簡単に超える時代。心の壁はとりはらわれているでしょうか? 日本にも多様なルーツを持った人がたくさん暮らしています。大阪YWCAでは、多様性を認め合い、子どもと一緒に地球市民感覚を育てるためのプログラムや教材作りを行っています。

 「サンチャゴくんなんで?」は開発教育研究会のオリジナル教材。大学生からシニアまで、開発教育に興味あり!というメンバーが月一ペースで集まり、テーマを決め、筋を考え、小道具を作り、予行演習して改善点を洗いだし、コツコツ5年間かけて作り上げました。架空の主人公「サンチャゴくん」は、小学校3年生のブラジル人の男の子。日本語も上手になって友達もできたけど、いつも宿題をやってこないし、忘れ物も多いよ。先生も注意しないのは、ひいき!? どうしてなの!? というところから、物語が始まります。
 あるメンバーが、保育園で知り合った南米のお母さんの苦労を知り、サポートしたいと思ったことが教材作りのきっかけでした。このワークショップは、世界のいろいろな地域からやってきて日本に住む、多文化の子どもたちを取り巻く問題に目を向けた内容です。
 教材作りの初期には、文化の違いから学校で起こるかもしれない様々な摩擦について、事例を挙げてみました。学校にピアスをしてきている! 給食の豚肉を残している! お弁当にチョコレートバーを持って来ている! などなど。結局はテーマを絞り、生活言語と学習言語の問題にズームインしました。多文化の子どもたちは、日本語でのおしゃべりはすぐに上達しても、学校の授業を理解するのは難しいという問題を抱えています。
 実際にワークショップを体験すると、サンチャゴくんが宿題をできない訳や大変さが分かってきます。また、周りにいるお友達がしてあげられること、大人がすべきことなどがたくさん見えてきます。これまでは学校の先生など大人を対象に実施してきました。「サンチャゴくんの大変さが実感できた」「目からウロコ」などの感想に励まされつつ、寄せられたご意見を元にワークショップを改善しています。
 教材が完成すれば、使い方の説明書を付けて貸し出す予定です。ひとりでも多くの方にサンチャゴくんワークショップを体験してもらい、多文化の子どもたちが、他の子どもたちと同じように、のびのび学び、自分の力を伸ばしていけるよう、サポートの一助となることを願っています。ご希望があれば、出前ワークショップも請け負います!子ども向けでも大人向けでも対応いたします。お問い合わせは大阪YWCA開発教育研究会まで。

(担当:宮崎)

福島キッズとともに

 2011年夏、福島・宮城に暮らす子どもたちを大阪に招待し、在阪の子どもたちと一緒に琵琶湖湖畔にて8月6日〜8日、2泊3日のキャンプをおこないました。
 放射能の危険を避けるため、夏の暑さのなか、長袖・長ズボン・マスクに帽子が欠かせない日常から開放され、ほんのひと時でも安全な場所で、のびのびすごして欲しいと願って企画しました。子どもたち同士が仲良くなれるよう、緊張をほぐすゲームに始まり、グループ活動、キャンプファイヤー、思い出を書き込んだ焼き板作りと、リーダーたちの知恵と愛情いっぱいのプログラムとなりました。
 ホームシックになる子どもや、炎天下のため少々疲れが出た子どもいましたが、楽しくみんなでがんばった3日間でした。
 東日本大震災から、まもなく1年が経とうとしています。各地で復興への取り組みが進められていますが、原発事故による放射能の不安は何ら軽減されていません。
 この春も、依然として厳しい環境で生活している被災地の子どもたちを大阪に招き、思い切り遊んでもらうため、春休みを利用した「大阪わいわいスティプログラム」を企画しています。プログラム自体に関わることは難しいけれど、何かしたいという気持ちをお持ちの方、資金面でのご協力をお願いできませんか?
 子どもたちが楽しい春休みを過ごすことができるよう、一人でも多くの方のご理解と協力をお願いいたします。

大阪わいわいスティプログラム概要
 【期間】2012年3月24日〜31日
 【対象】被災地在住の年長〜中学生
 【プログラムの内容】
  *3/25〜26 青少年部春キャンプ
  *3/27〜30 ホームスティ&ディプログラム

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