大阪YWCAは、女性のエンパワメント、子育て支援、またNGO/NPOリーダーの育成、国際交流等の社会貢献活動をしています。

大阪YWCA
JAPANESE ENGLISH
TOP PAGE YWCAについて Q&A お問い合せ 交通アクセス サイトマップ
イベントカレンダー 女性支援 子ども・子育て 平和と環境 リーダーシップ養成 国際交流 その他活動
TOP PAGE > YWCAについて > ニュースレター > アーカイブ一覧 > ニュースレター14.9月号
YWCAについて
YWCAについて トップ
大阪YWCAの歴史・沿革
グループ活動(梅田)
グループ活動(千里)
出版物
ニュースレター
情報公開
ボランティア募集
支援のお願い
会員になる
大阪YWCAとは
大阪YWCA機関紙(2014年9月号) アーカイブ一覧へ
大阪YWCAでは機関紙を年8回発行しています。
抜粋して内容をご紹介します。
「大阪被害者支援アドボカシーセンター」の活動
「原発」という差別 〜フクシマの声に聴く〜
YWの窓「朝鮮半島から見た日本の平和と民主主義」
日本語教育セミナー「いまを知る。明日を見る。〜社会の中の日本語〜」

「大阪被害者支援アドボカシーセンター」の活動

「民間性と自主性」を大切に 途切れることのないきめ細やかな支援を

 当センターのはじまりは1995年阪神淡路大震災後の大阪YWCAによる被災者への支援活動「こころのケアネットワーク」からです。翌1996年に全国で3番目の民間被害者支援組織として「大阪被害者相談室」を開設し、犯罪・事故の被害者、ご遺族への支援を開始しました。
 その後の被害者支援を取り巻く法制度や社会環境の変化に伴い、当センターも2002年にNPO法人格を取得し「大阪被害者支援アドボカシーセンター」に改称、2008年には大阪府公安委員会より「犯罪被害者等早期援助団体」に指定されるなど、支援体制を拡充させてきました。また大阪府被害者支援会議や全国被害者支援ネットワークに参画し、警察、検察庁、弁護士会、臨床心理士会、行政など多くの機関と顔の見える関係を築いてきました。これにより、医療、法律、経済など多岐にわたる問題を抱えた被害者、ご遺族に、より適切な支援が行えるようになっています。
 しかし一貫して変わらないのは、「民間性と自主性」を大切にした組織運営と支援体制です。突然の理不尽な被害を受けることで、社会や他人への信頼感と安全感を失ってしまった被害者、ご遺族が一日でも早くそれらを取り戻し被害回復するためには、当センターの支援員のような民間人が支援に関わることが重要であると感じています。
 2013年度は34名の支援員が283件の犯罪・事故の被害者、ご遺族に電話・面接相談や付添いなどの直接的支援を計1275回行いました。中でも強姦、強制わいせつなどの性犯罪被害者への支援は610回と全体の約半数を占めています。性犯罪は「魂の殺人」と言われ、長期にわたり心身の不調に苦しむ被害者が少なくありません。しかし、被害後早い時期から適切な支援を受けた被害者ほどその回復も早いという現実も目の当たりにしています。被害直後から長期にわたり途切れることなく支援を行うことのできる当センターのような民間被害者支援組織の存在が欠かせません。
 今後も一人でも多くの被害者・ご遺族への支援が行えるよう、努める所存です。より一層のご支援、ご協力をお願いいたします。

(大阪被害者支援支援アドボカシーセンター事務局長 木村 弘子)

「原発」という差別 〜フクシマの声に聴く〜

 6月9日から3日間、日本キリスト教団第4回部落解放全国活動者会議in福島に参加した。(会場は日本キリスト教団若松栄町教会)。開会礼拝、基調講演、記念講演につづき、当事者からの証言と報告があった。僧侶、強制避難の方や自主避難の方、農業従事者、集団疎開裁判の弁護士、健康相談の医師とそれぞれの立場から切実な思いが届けられた。
 関東の台所といわれ、農作物や果物の生産地とされた福島だが、原発事故により差別が生まれている。被災者への差別、被災者同士でも避難したこどもへの差別もある。避難者の中には、家族間で放射能に対する考え方のちがう人がいる。長い戦いで心が折れてしまうこともある。福島で農業をする人は、自分のこどもに食べさせられない物をどうして他人のこどもに食べさせられるかと話される。着のみ着のままで避難し、まさか二度と戻れないとは思っていなかったという人もいる。つらい体験により痛みを知り自分自身が成長し、人のやさしさも知ったという言葉が印象に残っている。
 3日間で聞いた報告、証言は、立場や状況によりちがうので、当事者でないと解らない現実、心の痛みを共有することの限界を感じる。
 苦しみ悩みつつ原発事故現場で作業している人の事も忘れてはならない。福島だけの問題でなく原発をもつすべての国の問題として考えていきたい。私達にできることは、残された大きな負の遺産として伝えていくことなのか。
(会員 横内 いづみ)

YWの窓「朝鮮半島から見た日本の平和と民主主義」

 8月6日、クレオ大阪中央で開催された国際女性年8・6平和集会の康宗憲さんの講演に参加した。在日2世の康さんは、ソウル大学在学中、国家保安法違反の容疑で13年間の獄中闘争後89年に帰還。現在は同志社大学で平和学等を担当されている。
 康さんは現在の東アジア情勢が大きな転換期にあることを米国の「アジア重視」と中国の「力の外交」を軸に、日本と朝鮮半島が受ける影響を分かりやすく解説。韓国は従来から軍事的なつながりのある米国と、経済的に依存を深める中国との狭間で揺れている。日本は冷えきった中韓との間の打開策は見出せない中、日朝実務交渉の合意で拉致問題の進展はみられる。
 しかし日本の集団的自衛権の行使に向けた閣議決定が東アジアの平和に新たな脅威として浮上した。安倍政権は北朝鮮の脅威をその根拠としている。軍事的、経済的に圧倒的不利な北朝鮮の侵略や先制攻撃が非現実的であることは誰の目にも明らかだ。日本は憲法9条を抱き非戦69年になる。その平和主義こそが、「積極的平和」に貢献するための日本の役割だ。
 安倍首相は2月14日の衆院予算委員会で「憲法解釈の最高責任者は私」と言い放った。自分は独裁者だと言っているようなものだ。心ある人々は憂いている。安倍首相の自分に酔いしれているような「晋三語」に。一人一人の民意を軽んじることなく重く受け止めてもらいたい。民が主役となってこその民主主義なのだから。
(会員 深堀 潤子)

日本語教育セミナー「いまを知る。明日を見る。〜社会の中の日本語〜」

 遠く南方にある台風の影響か蒸し暑い中、8月1日から3日間、大阪YWCA日本語教師養成講座45周年、日本語教師会25周年記念事業として日本語教育セミナーが開催された。
 初日午前は、マクロとミクロの視点から日本語教育についての話。午後は地域日本語教育の話とワークショップ。受講生からは日本語教育を広い視点から捉えられた、今後の方向性が見えてきたという感想があった。
 2日目午前は、大阪弁の歴史やイメージの変遷などをおもしろく。午後は同化や強制を求めない日本語教育、「単一民族国家日本」ではない多民族国家日本の話で、受講生からは内省のコメントが多く寄せられた。
 最終日は、午前の「文節で話す」という新しい発想に「目からうろこ」との感想が続出。午後のIT教育に関する講演には具体的な情報が盛りだくさんで、早速、応用したいとの声が聞かれた。
 酷暑の時期の開催にもかかわらず、関東や九州など遠方からの参加者も得、「有意義だった」「また参加したい」という言葉を受けて、無事閉幕することができた。
(専任講師 氏原 庸子)
ページトップ
│ イベントカレンダー │ 女性支援 │ 子ども・子育て │ 平和と環境 │ リーダーシップ養成 │ 国際交流 │ その他活動 │
│ お問い合せ │ リンク │ プライバシーポリシー │ 特定商取引に関する法律に基づく表示 │ 日本YWCA │ 大阪YWCA専門学校 │
公益財団法人 大阪YWCA : 〒530-0026 大阪市北区神山町11-12 TEL. 06-6361-0838 FAX : 06-6361-2997 MAIL : info@osaka.ywca.or.jp
Copyright (C) 2007 Osaka YWCA. All Rights Reserved.