大阪YWCAは、女性のエンパワメント、子育て支援、またNGO/NPOリーダーの育成、国際交流等の社会貢献活動をしています。

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大阪YWCA機関紙(2015年11月号) アーカイブ一覧へ
大阪YWCAでは機関紙を年8回発行しています。
抜粋して内容をご紹介します。
ステップハウス開設10周年によせて
反安保法制の夏
YWの窓 戦後70年に寄せて
大人の社会見学 9/2(水)
創立100周年記念プレイベント「タカラヅカ観劇会」

ステップハウス開設10周年によせて

  2005年に開設された大阪YWCA・DV被害女性のための「ステップハウス」が10周年を迎えます。多くの個人・団体・企業などの支援を頂いて活動を継続できましたことに、心から感謝いたします。
 我がステップハウスがめざしてきたものは、「リバウンドなし」のDV総合支援です。 回復初期に集中して総合的な支援をすることによって、「リバウンドなし」をめざし、効果をあげています。ステップハウスを退居後、夫の元に戻った例はなく、どの人も次なる生活をしっかりと切り開いていっています。

  ここで改めて、女性への暴力について、考えてみたいと思います。
 ドメスティック・バイオレンス(DV)については、DV防止法ができ、社会的な周知もずいぶん広がりました。配偶者や恋人など、親密な関係にある者からの暴力をさし、被害者の9割は女性です。子どもの面前での配偶者暴力が多いことから、子どもという第二の被害者のことにも取り組む必要があります。また若者たちの間ではデートDVと呼ばれる暴力があります。交際中のカップルの間での暴力です。強い束縛や行動の規制、それらを口実とした身体的暴力などがあります。背景には暴力を愛情の強さのあらわれとする考えがあります。理由がある場合には暴力もやむを得ないとするこうした考え方は暴力の容認につながります。近年、増加するストーカーも、大きな暴力です。また、セクシャルハラスメント、パワーハラスメント、アカデミックハラスメントなどによって見えない大きな傷を受けることは、すべての女性に起こり得ることです。どのようなことがあろうとも、暴力は許されるものではありません。
 DVやデートDV、ストーカー、ハラスメントなどの被害者は、安心して暮らすという生存権が脅かされます。学校や職場に行けなくなることで、教育を受ける権利や働く権利が奪われます。危険になった住まいを出て逃げなければならず、居住権も失うのです。もちろん精神的なダメージも深く、退職や精神的な病、ときは自殺に至ることさえあります。
 女性に対する暴力をなくすために、私たちがすべきことは山積しています。ステップハウスを継続発展させていきつつ、さらなる総合的取組みを実現させていきたいと願います。              

金 香百合(大阪YWCAステップハウス顧問)

反安保法制の夏

 安保法制反対!の夏が終った。安倍政権の強引な手法は、民主主義について国民の意識を高めるという皮肉な効果ももたらした。「立憲主義」という言葉がかなり浸透し、「もう一つの民主制」=カウンターデモクラシーについても理解が進んだ。選挙だけでなく、国民投票やデモなどを通じて政治を監視したり批判したりして、民意を反映させるシステムのことだ。
 「選挙で選んでしまったら後はお任せ」のお任せ民主主義ではなく、しっかり監視して声を上げようと、幅広い世代を鼓舞してくれたのは、若者たち・学生たちだった。SEALDs関西の寺田ともかさんに今回の動きを振り返ってもらうとともに、大阪YWCA会員の報告をお届けする。
 夏は終わったが、声を上げることに終わりはない。

声を上げることをやめない

 13年12月特定秘密保護法の強行採決に始まり、集団的自衛権行使に関する解釈改憲、武器輸出三原則の見直し、安全保障関連法案・・・。最近の政府の動きを見て、この国の向かう方向に危機感を覚えた私たちは、今年の5月3日、「自由と民主主義のための関西圏の学生緊急行動(略してSEALDsKANSAI=シールズ関西)」を立ち上げた。法案の問題点をまとめたリーフレットを配布したり、勉強会を行ったり、デモや街宣を続けてきたが、9月19日の真夜中、安保法案は、国会で可決された。それをある意味敗北だ、と捉える人もいるが、私はそうは思わない。上手く言えないが、正義は、それ自体がすでに勝利なのではないか、と思っている。議席数で真理をねじまげることはできないし、解釈で人類普遍の原理を変えることはできない。ものすごく憤っていたが、暗闇の先に、私たちは確かな希望を見ていた。「夜明け前が一番暗いのだ」と誰かが言っていた。この国の民主主義は、まだ始まったばかりなのだ、と思った。私はこの国の憲法に描かれた理想を捨てることができない。私たちは一人では生きていけない弱さをもった存在として、争いではなく共に生きる道を探していく。
 これまで、草の根の運動をずっと続けてこられた方々や、つらい戦争の体験を何度も語ってきてくれた人たちがいたから、私は今、「平和」が向こうからやってくるようなものではなく、それを壊そうとするものとの戦いの中で、非暴力で守り抜いていくものなのだということを知った。平和をつくり出す人たちは、ただ安全な部屋の中で平和を祈っていた私に、「あなたからはじめなさい」と示してくれた。奇跡が起こるのをじっと待つことが信仰だと思っていた私に、「信じた通りになると確信して行動しなさい」と諭してくれた。そのような人生の先輩方に、この場を借りてお礼が言いたい。この機関紙を読んでおられる方々に、心から尊敬と感謝の意を伝えたい。わたしも、これから生まれくる命のために、声を上げることをやめません。

(寺田 ともか)

「戦争法案は廃案に!おおさか1万人大集会」
7/18(土)扇町公園

 JR天満駅には、人が溢れていました。トイレに並ぶ人。待ち合わせをしているグループ。仮装をした若者。手作りのプラカードを持つ人。みんな、ぞろぞろと扇町公園に向かいます。当日の参加者は、1万1千人。
 ステージ上の野党の国会議員は、「何がなんでも、この戦争法案を廃案にします」と熱弁しました。しかし、私が最も心を打たれたのは、ご高齢の、紫の袈裟を着た小柄な僧侶が、汗を拭き拭き、ゆっくり、静かにデモ隊についてゆかれる姿でした。酷暑のなか、きっとやむにやまれぬ思いで参加されたのでしょう。
 デモは、市民が権力者に対して意思表示出来る機会です。同時に、市民が、同じ思いを持って集まったのだと確かめ合う機会でもあるようです。
 私は、この日のために作成した2枚のプラカードに、「正しい戦争はない」、「戦争を放棄し、平和を希求する」と書きました。
 同じ思いの多くの人がいることに励まされ、今後も、戦争法案の廃案を求めて声を上げたいと思います。

(会員 西村 由紀子)

2015おおさか女性行進〜うちら本気やで!〜
8/29(土)御堂筋

 「おおさか女性行進」は、2000年「貧困と暴力の根絶」を掲げて行動した「世界女性行進」に呼応して始まり、毎年、平和、平等などをテーマにして御堂筋を行進している。大阪YWCAも呼びかけ人となっている。
 8月29日、参議院で審議中の安全保障関連法案に異を唱え、シンボルカラーの「怒りの“赤”」を身につけた約600人の大阪の女性たちが新阿波座公園に集まった。「うちら本気やで!廃案しかない憲法違反の戦争法!」というスローガンを掲げて難波までパレードした。
 出発集会では呼びかけ人や関連団体の人が「本当の平和のために声をあげたい」「どこの子どもも戦争に行かせたくない」「日常生活は平和なくしてあり得ない」などと熱く語った。行進ルートの御堂筋では、多くの人が関心を示し、カメラを向ける観光客もいて、私たちの意思をアピールできたと感じた。
 しかし、9月19日未明、新しい安全保障法制が成立した。これからも関心を持ち続け、声をあげていかなければと強く思っている。

(会員 佐藤惠津子)

YWの窓 戦後70年に寄せて

  兵庫県出石(いずし)町中村のわが家から百数十mのところに、戦中戦後の衆議院議員・斎藤隆夫の生家がある。
 来年は斎藤の「粛軍演説」から80年に当たる。2・26事件の直後、軍部の台頭に対し、立憲主義に立つべしと訴えたものだ。4年後の「反軍演説」では、「巨費を投じ、国民の生命、自由などの犠牲を払って、何のために戦争を続けているのか」と弁舌鋭く政府を追及した。
 ものの言いにくい時代に、はっきりとファシズムに異を唱え、命の危険に晒されながらも軍部の横暴を糺(ただ)す国会演説。一般市民の喝采を浴びたが、「聖戦への侮蔑」で国会除名。そんな斎藤を、当時の但馬(たじま)(兵庫県北部)の有権者は、42年のいわゆる翼賛選挙(政府に迎合しない候補には不利)で再びトップ当選させた。なんてカッコいいんだろ!と清々しい誇りを覚えるが、生易しいことではなかったろう。
 選挙の度に、どの政党の候補者も「尊敬する人物は斎藤隆夫」と書くのがこの地域の特色。今回の集団的自衛権行使の件では、但馬選出議員が「本来は憲法を改正して当たるべきだが…」と発言したのが報じられたので、「斉藤さんを尊敬するなら、おかしいと思うことにはおかしいと言いなさいよっ!」と仲間数人からハガキを出した。もちろん返事はない。
 戦後70年、斎藤さんのようなカッコいい政治家を、今の子ども達にも見せてあげたい。

(会員 雀部(ささべ) 真理)

大人の社会見学 9/2(水)

 平和・環境部では、「食の安全を考える」をテーマに勉強会を重ねて来ました。今回はコープこうべの工場を見学し、現場での様々な取り組みを学びました。

 まだまだ暑い夏の一日。コープこうべ食品工場、そしてコープこうべ商品検査センターの見学に参加した。
 まずパン、麺、豆腐等の製造工程を見学したが、殆ど大きな機械の中をベルトコンベアーで運ばれて作られており、少ない人数でそれを管理。責任重大やなあと感心しきりであった。又大きな食品廃棄物処理設備があり、大量に出る生おからは乾燥させて家畜飼料に、廃油は燃料に等リサイクルが徹底していた。
 検査センターは、日本国内の生協が持つ規模の大きい検査センターの一つとか。残留農薬、食品添加物、微生物等、10の検査が行われており、それぞれ有意義な話を聞くことが出来た。今まで神経質になっていたことが、そう心配しなくてよいと分かったり、又その反対だったりと勉強になった。
 コープ以外の大型スーパー等の進出がめざましい昨今、価格競争等で苦戦を強いられているのではないかと懸念されるが、つい応援したくなったのは、頂いたおみやげのせいばかりではなく、帰り際、玄関で目にした「一人は万人のために 万人は一人のために」という創設者、賀川豊彦の言葉ではないかと思わせられた。

(会員 渡辺 成(しげ)子)

創立100周年記念プレイベント「タカラヅカ観劇会」

 100周年記念実行委員会は9月12日、記念行事に先立って「タカラヅカ観劇会」を催した。100周年行事に備えて「101年目の宝塚歌劇を観て充電しよう!」という趣旨である。
 32名の参加者は、宝塚ホテル「すみれの間」でフレンチ/中華のフルコース堪能の後、元タカラジェンヌ小乙女(さおとめ)幸(さち)さん(愛称 りんご)のトークショーを楽しんだ。りんごさんは『ベルサイユのばら』劇中歌「青きドナウの岸辺〜愛あればこそ」を歌いながら登場。その素晴らしい歌声に瞬時にして魅了された。宝塚音楽学校や宝塚歌劇団での思い出を、ユーモアを交えて話された。最後に全員で「すみれの花咲く頃」を合唱。夢のようなひと時だった。
 その後、大劇場に移動し、『ガイズ&ドールズ』を鑑賞。1950年ブロードウェイ初演の傑作ミュージカル・コメディーで、宝塚では3回目の今回は、星組新トップコンビのお披露目公演。舞台いっぱいに拡がるダイナミックなダンスと歌に心奪われた。「はじめての恋を教えた君忘れない…♪」と口ずさみながら、足取り軽く劇場を後にした。
 100周年に向けた多彩なイベントにご期待下さい。

 (100周年記念実行委員 佐藤惠津子)
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