大阪YWCAは、女性のエンパワメント、子育て支援、またNGO/NPOリーダーの育成、国際交流等の社会貢献活動をしています。

大阪YWCA
JAPANESE ENGLISH
TOP PAGE YWCAについて Q&A お問い合せ 交通アクセス サイトマップ
イベントカレンダー 女性支援 子ども・子育て 平和と環境 リーダーシップ養成 国際交流 その他活動
TOP PAGE > YWCAについて > 出版物 > ニュースレター > アーカイブ一覧 > ニュースレター07.12・1月合併号
YWCAについて
YWCAについて トップ
大阪YWCAの歴史・沿革
グループ活動(梅田)
グループ活動(千里)
出版物
ニュースレター
情報公開
ボランティア募集
支援のお願い
会員になる
大阪YWCAとは
大阪YWCA機関紙(2007年12・1月合併号) アーカイブ一覧へ
大阪YWCAでは機関紙を年9回(4/5、12/1、8/9月が合併号)毎月1日発行しています。
抜粋して内容をご紹介します。
クリスマスメッセージ
大阪YWCA国際部 共に生きる社会をめざして
YWの窓 映画「日本の青空」を観て
社会福祉法人大阪YWCA大宮保育園 創立30周年にあたり
グリーフケア講座

クリスマスメッセージ 誰からもあいされたことがないままに

 自由メソヂスト教団の青木恵美子牧師と共に、タイのチェンマイに「バーンサバイ」を立ち上げて、5年が過ぎました。タイ語で「平和な家」という意味の「バーンサバイ」は、HIV感染者とエイズ患者のためのシェルターです。この5年間、毎日毎日問題が起き、何とか解決し、過ごしてきた日々でした。奇跡としか言いようがありません。
 バーンサバイに来る方の大部分は、エイズになることによって問題が発生したのではなく、幼い時から問題をもっていた方たちです。小さな時に家族に捨てられたり、幼児虐待を受けたりといった方たちで、誰からも愛されたことがないままに大人になったといっていいかもしれません。このような方たちが心身ともに弱って、バーンサバイにたどり着きます。
 4年前のクリスマスイブの日に天に召された女性を思い出します。彼女は10代で結婚し、長女を産みましたが、離婚。その後さまざまな仕事をして、その過程でHIVウイルスに感染しました。地方で働いていましたが、体調が悪くなりチェンマイに戻りました。母親は彼女をバスターミナルで迎え、そのままホテルに泊め、その翌日バーンサバイへ連れて来たのです。母親は「娘は家におけない、家主に追い出されてしまう」と言い張ります。娘さんはたいへん弱りきっており、すぐに病院へ行き、入院しました。結核でした。初めは、すべてに投げやりで顔もとげとげしかったのですが、徐々に柔和になり、生きる意志も出てきました。しかし、最後は水疱瘡で、クリスマスイブの夜、息を引き取りました。彼女のお葬式には、赤ちゃんの時に別れたきりであった娘が出席しました。悲しい再会でした。彼女の24年という短い生涯は、おそらく苦しみの方が多かったのではないかと考えられます。新しい人生をもう一度やり直そうという希望が見えた矢先の死です。残念でなりません。
 私たちは、国も親も選べません。たまたま私は日本という国に生まれ、ケアする立場にいますが、もしタイやビルマに生まれていたら、立場が逆になっていたかもしれません。すべての人を愛するイエス・キリストが誕生した日に、世界中のHIVやエイズ、貧困などで苦しんでいる方たちのことを思いつつ、静かに祈りたいと思います。そして、社会の矛盾によって弱く小さい立場に置かれている方たちともに歩いていきたいと願っています。
(バーンサバイ・ディレクター 早川文野)

共に生きる社会をめざして 〜子どもと、大人と、共に考える異文化理解〜

異文化や未知の領域のものごとに出会うとき、そこには何らかの摩擦があります。自分の中の差別や偏見、加害性に向き合わなければならないこともあります。大阪YWCA国際部では、共に生きる社会を目指し、そのための原体験となる豊かな出会いの場を作ることができればという思いで、プログラムを展開しています。
<大阪YWCA国際部プログラム紹介>
●ハロハロワールドスクール
  「地球市民感覚」を持つ子どもを育てるための異文化体験プログラム。
●開発教育研究会
  子どもを対象にした、多文化共生を考えるためのワークショップ教材開発。
●多文化子どもケアプロジェクト
  多文化をバックグラウンドに持つ子どもの日本語学習支援。
●パレスチナグループ
  パレスチナに関する学習会、ニュースレター「りさーら」の発行。
●コモンコンサーンを読む会
  世界YWCAが季刊で発行する「コモンコンサーン」を通して世界の課題を共有。
中学生の国際交流ワークショップ

2007年8月22日(水)〜24日(金)、大阪青凌中学の「国際交流ワークショップ」が琵琶湖畔で開催され、その企画を大阪YWCA国際部が担当しました。中学生90名に、海外8か国からの高校生11名が合流。中学生の国際交流体験と、生きた英語学習が目的です。ネイティブ講師5名とボランティアリーダー11名でチームを組み、リーダーが中心となって練り上げた3日間のプログラム。最初は緊張気味だった中学生も3日目には笑顔、そして感動の涙なみだのフィナーレを迎えることができました。
合言葉は「ENJOY! SMILE! CHALLENGE!」

リーダーの私にも最高の思い出!
合宿の期間中、大好きなはずの英語が何度か嫌になりそうになりました。普段大学で勉強する英語とは違う、“中学生が理解できる英語”を使おうと心がけながらもなかなか上手く表現できなかったり、海外からの高校生やネイティブ講師の英語が理解できず生徒に伝えられなかったりと、今まで味わったことのない歯痒さも味わいました。そのとき心の支えとなったは、周りのリーダーの存在でした。
生徒が英語を自発的に話すようになるのは、とても大変なことでした。キャンプ前半では話すことや目を合わすことすらほとんどなく、海外からの高校生、リーダーそして生徒自身、きっと歯痒かったことでしょう。それでも中盤くらいからは、リーダーが用意した便利フレーズ集などを見たり、ジェスチャーを加えたりしながら、何とか話したい!という生徒がどんどん増え、最後には、自分の好きな音楽について語り合う姿も見られるようになりました。
今回の合宿の主役は中学生。この合宿は、生徒にとっていい経験になったと確信しますが、同時に私にとっても、本当にいい経験になったし最高の思い出になりました。もし機会があれば、また参加したいです。
                               (ボランティアリーダー 岡本 裕衣)

HIV/AIDSの問題に取り組む
「コモンコンサーンを読む会」を通して、世界各地で取り組まれているHIV/AIDSの課題に触れる中で、私たちの暮らす日本においてもHIV/AIDSは切迫した問題であるという意識を強く持つようになりました。自分たちのこととして身近に考え、多くの人と共有できる機会を作りたいと、昨年より取り組みを始めました。
これまで、HIV/AIDSをテーマとした講座を2回開催。大阪市のカウンセラーなど、さまざまな立場で活動されている榎本てる子さんから、HIV/AIDSの基本情報などを学び、HIV/AIDSの予防啓発活動を行う松原高校の自主グループ「るるく」のOBの方々からは、若い人たちへのピア・エデュケーションについて、実技も交えながらお聴きしました。
今後も、HIV/AIDSという課題に関心を持ち続け、勉強会や講座を開催していきます。現在、第3弾を企画中!
HIV/AIDSを通して、私たちの社会のあり方に気づく場を一緒に作っていきませんか?
                                  (国際部委員長 吉田 智里)
開発教育研究会
 開発教育研究会では、昨年から「多文化共生」をテーマとし、多文化を背景に持つ子ども達もそうでない子ども達もみんなが、日本の学校生活において、それぞれの個性や事情を尊重し合えるような意識作りのためのワークショップ教材を作っています。
 昨今、南米等からの労働者の来日が急増していますが、その子ども達が学校生活で様々な困難に立ち向かわざるを得ないのが現実です。食文化の違いから日本の給食を食べられなかったり、連絡プリントの書き言葉や漢字の意味が判らないため、忘れ物をしたり、宿題ができなかったり、お守りとして着けているピアスを外させられたり・・・。
 開発教育研究会では、「給食」「日本語」「ピアス」の三つのテーマを切り口に、それぞれ90分のワークショップ教材づくりを進めています。
 「多文化共生」や「開発教育」に関心のある方は是非私達の仲間になってください。ミーティングに必ず付いてくるおいしいおやつや楽しいお喋りも魅力ですよ。
                                    (国際部委員 七条 聡美)

YWの窓 映画「日本の青空」を観て

 1945(昭和20)年、日本は戦争に負けて終戦を迎え、連合軍(GHQ)が統治する中、新しい憲法を制定することになった。映画は、雑誌編集部の派遣社員が、特別企画「日本国憲法誕生の原点を問う」のために憲法学者・鈴木安蔵について調べるところから始まる。戦後まもなく安蔵や高野岩三郎らの民間人が、政治家とは別に「憲法研究会」を持ち、明治憲法から脱却した民主的な憲法草案を創り上げていた。全国民が辛酸を舐めた空襲、物資の欠乏、飢え、家族の離散などの苦労を経て安蔵の妻がふと漏らした、「戦争はもうこりごりだわ」という真実の言葉が、戦争はしないと謳った憲法9条に繋がったという。
 改憲論者の中には現憲法は米国の押し付け憲法だと言う人もあるが、そうではなく、安蔵達の「憲法草案」が実はGHQ案のお手本になっていたのだ。俳優・加藤剛扮する高野岩三郎らが安蔵を盛り立てて、迫力ある憲法論議を展開する場面など、私は夢中で初めて聞く事実を追っていた。何よりも主権在民、戦争放棄、基本的人権の保障を約束した現憲法は、我ら同胞が苦心して創ってくれた土台に立つことを知り、深い感銘を覚えた。この映画を観て正に心が晴れ渡り、誇らしい気持ち一杯になった。
読者の皆さんもぜひ、機会を作ってご鑑賞ください。
                                          (会員 平櫛紀子)

社会福祉法人大阪YWCA大宮保育園 創立30周年にあたり

 2008年、大阪YWCA大宮保育園は創立30周年を迎えます。
設立当初の基本理念を30周年という節目の年に改めて問い直すことを願い、記念会や講演会を催します。それは、大宮保育園の歩みには30年だけでは語れない歴史があり、社会福祉法人として歩み出す以前の大阪YWCAの福祉の活動がその礎を築いてくださっていたことを忘れてはならないと強く思ったからです。
 今から50年前、まだ育児休暇もなく、女性が妊娠・出産すれば仕事を続けることが困難な時代でした。そんな時代に、大阪YWCAが女性の自立を支えるため産休明け2ヵ月からの乳児託児事業を始めたのが、大宮保育園の前身です。時代のニーズにいち早く応えた諸先輩方のこの尊い働きは、今日でいう“地域で必要とされる子育て支援事業”そのものであったと思います。
 今は、乳幼児を預かる施設は増えていますが、大人も子どもも本当に暮らしにくい世の中になり、ますます保育ニーズが高まっています。子どもの幸せを祈り、そこに集うすべての人達が心和む温かな保育園でありたいと願っています。そして求められていることをすばやく察知し、貢献することを惜しまない大阪YWCAの精神をこれからも受け継いでいきたいと思っています。

記念会のお知らせ
日時:2008年1月12日(土) 13:30〜
会場:旭区民ホール
内容:・大宮保育園のあゆみスライドショー
    ・記念講演 川田悦子氏(HIV薬害被害者の母)
       「命の尊さについて」
    ・コンサート 掛屋剛志(佐世保が生んだ音楽の天才児)  
       「安らぎの時代へ」(ピアノ弾き語り)
お問い合せ: 06−6955−5931

(園長 太田麗子)

人材研修センター グリーフケア講座

 大阪YWCAの「グリーフケア講座」は、今年で2年目になりました。始まった頃は、「グリーフ」の意味が「喪失の悲嘆」であるということを知っている方はあまり多くありませんでしたが、最近では「グリーフケア=遺族ケア」としての理解が一般の方の間でも広がってきたように感じます。
「グリーフケア講座」の一年目には全14回コースが春と秋に開講され、長期間の講座にも関わらずたくさんの受講希望者が集まり、全員が無事修了できた実りの多い講座となりました。今年度は、いくつかの短期間コース形式で講座を開いています。全コースを申し込まれる方もあり、同じ受講生と顔を合わせる機会が増えて、この講座を通して新たなネットワークができているようです。「喪失と悲しみ」という深いテーマについて語り合った仲間とは、普通の関係と違った何か特別なつながりができるのだなあと感じています。
ケアをする立場である受講生の多くが、大切な方を亡くした悲しみを経験している個人でもあります。人が生きている限りいつか経験する「身近な方の死」ですが、ひとりひとりのグリーフ体験は決して同じではありません。この講座はその貴重な経験をシェアする場でもあります。ケアのためのマニュアルや技術を学ぶ場でなく、グリーフに対する意識に磨きをかける場、そしてケアワーカー自身のグリーフのための適切なケアを見つける場を提供しています。
これからも多くの方に「グリーフとそのケア」についての理解を広めたいと思います。
(グリーフカウンセラー 講座講師 米虫圭子)
ページトップ
│ イベントカレンダー │ 女性支援 │ 子ども・子育て │ 平和と環境 │ リーダーシップ養成 │ 国際交流 │ その他活動 │
│ お問い合せ │ リンク │ プライバシーポリシー │ 日本YWCA │ 大阪YWCA専門学校 │
財団法人 大阪YWCA : 〒530-0026 大阪市北区神山町11-12 TEL. 06-6361-0838 FAX : 06-6361-2997 MAIL : info@osaka.ywca.or.jp
Copyright (C) 2007 Osaka YWCA. All Rights Reserved.