1月11日(土)、大阪YWCA本館に、土曜日の授業を終えた制服姿の中高生が続々と集まりました。昨年8月に広島でもたれた、中高YWCA全国カンファレンスの話を聞かせて!の依頼に応え、大阪女学院・梅花・プール学院の在阪3校から中高生17人と顧問の先生5人が大阪YWCAを訪ねて下さったのです。
まずは金志映(ちよん)会員のリードによるアイスブレイク。世界YWCA発行の『若い女性のリーダーシップ養成ガイド RISE UP』より、大きな輪から1歩ずつ近づいて自己紹介をするワーク。続く『人間知恵の輪』で手を繋いで入り乱れると、初対面も和気あいあいです。座席に戻ると、まずプール学院中高YWCA顧問で日本YWCAの中高YWCA委員長でもある松原恵美子会員が、2泊3日の全国カンファレンスの概略を説明。中国と韓国のYWCAから計5人のユースが参加したことも紹介されました。
いよいよ3校の中高生による報告。それぞれ学んだことや心に刻まれたことを語ってくれました。
「命が続く限り話さなければ‥」という、92才の被爆証言者・江種(えぐさ)祐司さんの思いに触れ、「今後実体験を聞ける機会が減っていく。聞いた私たちが、つらい体験を話して下さった方の思いも受け継いでいかなければ」「当たり前に平和が続くと思わず、原爆の経験を学び伝える努力をしなくては」など、決意を語ってくれました。避難先で助けられた経験から、「手助けは美しい。優しくしたことは忘れても、優しくされたことは忘れてはいけない」と話された韓国人被爆者の言葉に感銘を受けたと話す生徒さんも。
呉を訪れた参加者からは、「海軍カレー、戦艦大和、『永遠のゼロ』など、若い人の戦争イメージが変わりつつある。世界の動きに若い自分たちが関心をもち、平和な世界を作っていきたい。」との声も聞かれ、「考えることを放棄してはいけない」というメッセージを深く受け止めていることに頼もしさを感じました。
司会を務めたユース会員の、「中高生の深い学びと立派な発表にびっくり! 大人になって学ぶのもいいけれど、学生の時に仲間と共に学べるのは素晴らしい!羨ましい。」の言葉も印象的でした。 7
手作りケーキのお茶タイムの後は、神戸Yの福田百(もも)会員と京都Yの山田咲希会員による世界YWCA総会[昨年11月南アフリカ]報告。多種多様な国・地域からのメンバーとの出会いや、日本のユースで担当したワークショップのことなど、中高生も大いに触発されたようで、終了後に「どうしたら世界総会に行けますか?」と、真剣に質問に行く姿が眩しかったです。
(会員 雀部 真理) |