大阪YWCA会報(大阪版)

2002年7月号(抜粋)


<目 次>

[一面]
世界YWCAグローバルキャンペーン
 女性と少女のリーダーシップ養成を応援しよう

企画懸賞応援賞決定!
 「五感でエイズに触れてみよう」

[二面]
近畿中国帰国者支援・交流センター
熱気あふれる学びの場

 中長期的展望を見据えて

[三面]
◇支援交流センターにて 将来のために

◇男の目
 ふたつの世界

◇YWの窓
 [平和] おかしな人って?<靖国参拝違憲訴訟>
 [女性] DV被害女性への支援について

[四面]
◇専門学校あれこれ
 一般外国人のための日本語授業の新しい取り組み

その他



世界YWCAグローバルキャンペーン
女性と少女のリーダーシップ養成を応援しよう


広げてください 平和の輪を
支えてください 私たちの活動を


日本のYWCAは、先の戦争においてそれを止めることができなかった、という反省のもとに、武力によらない世界の平和を願ってきました。平和は軍事力でなく相互の理解と信頼によって築くことができると考えています。そのためには女性や少女もリーダーとして力を発揮できることが必要です。そしてこの応援こそが、世界YWCAのグローバルキャンペーンでもあるのです。


「女性・少女のリーダーシップ養成基金」
目標額 2,500万USドル(約25億円)

・リーダーシップトレーニング基金(Leadership Training Grants)
・相互援助事業(Resource Sharing Programme)
・女性開発基金(Women and Development Fund)
・国際研修機関(International Training Institute)
・YWCA会員のための奨学金制度
・その他YWCAが主催する研修や必要な活動

 この基金の利息による収入は、世界YWCAが実施する上記のプログラムを通じて地方レベル、国レベル、地域レベル、国際レベルの研修や活動に使われます。

---振込み先---
[郵便局の場合]
  0017-7-23723
  日本キリスト教女子青年会

[銀行の場合]
  東京三菱銀行 市ヶ谷支店
  普通預金 0058002


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企画懸賞応援賞決定!
「五感でエイズに触れてみよう」


 今年1月から募集を続けてきた「若者による若者のためのプログラム」企画懸賞の受賞者がこの程決定しました。
 この企画懸賞の応募資格は25歳以下。これは21世紀を担う若者の社会への問題提起や社会変革をめざす動きを応援したいという願いと、若者自らが同世代の人々へ働きかけていくことから生まれる新しい視点、斬新なアイデアを期待してのことです。
 残念ながら特別賞(30万円)は該当企画なしでした。応援賞10万円を獲得したのは、企画名「五感でエイズにふれてみよう」(代表是川裕美さん)。 HIV/AIDSに関するカードゲームを創り、子どもたちに楽しく遊びながら正しい知識を知ってもらおうというものです。今はやりのカードゲームを利用するという独創的なアイデアと、今後さまざまに発展していきそうな将来性が高く評価されました。この企画は、02年度中に実施される予定です。みなさんご期待ください。


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近畿中国帰国者支援・交流センター

熱気あふれる学びの場
中長期的展望を見据えて


 昨年11月「中国からの帰国者について、国民の関心と理解を促し、地方公共団体との連携の下に民間ボランティアや地域住民の協力を得ながら、日本語学習支援、相談事業、交流事業及び普及啓発事業(準備)などを行う」ことを目的に、「中国帰国者支援・交流センター」が厚生労働省によって全国で2ヶ所に設置されました。大阪YWCAはそのうちの「近畿センター」を担うこととなり、連日熱心な授業と楽しい交流が行われています。
 センターでの取り組みや、クラスの様子等を紹介します。


 昨年の11月1日からスタートした支援・交流センターでは、一般的な日本語のコースに加えて就職面接のための日本語、運転免許受験対策、日本語能力試験2級受験対策、さらにはパソコン、ホームヘルパー3級講座など多彩なコース開講しています。
 月曜日から金曜日までの夜間、土・日の昼間に開講しているため受講生は2、3世の若年層が圧倒的に多い。その中で木曜日のパソコンクラスは全員60代の1世で出席率はほぼ100%です。今はまだ日本語入力もおぼつかない段階ですが、メールのやりとりが最終目標です。国内外で暮らす子や孫とメールがやりとりできるようになれば、家にいても日常の生活に楽しみが増えることでしょう。
 一方、ホームヘルパー3級クラスの受講生は全員若いママです。やる気十分。明るく、ノリノリのパワフルクラスです。福祉に関する講義は結構難しいと思うのですが、今までに居眠りをした受講生の姿を見たことはありません。講義の前に当日の内容の難解な用語の解説を行い、専門的な講義をより理解できるよう配慮しています。また、昨年の3月にホームヘルパー2級講座を修了した帰国者の東梅美さんがこのクラスをサポートしてくれています。
 現在支援センターの在籍数は延べ180名。そのうち日曜日の在籍数は延べ114名。とにかく日本語を1日中学びたいという熱心な受講生で大阪YWCAは今、日曜日も活気に満ちています。
 仕事を終えた後、また、休日にひたむきに学ぶ受講生からは、日本社会に定着し、自立していこうとする強い姿勢が感じられ、この仕事に関わる講師も職員も気を引き締めて彼らの思いに応えられるよう取り組んでいかなければと思うこのごろです。
 今年度は日本語教育に加えて盆踊り、洋裁、和裁、パッチワーク等のプログラムを実施し、楽しみや生きがいづくりの場を設け、地域交流推進の足がかりを作っていきたいと考えています。お家に浴衣の生地、手芸用品などご不要のものがありましたら是非ご寄贈下さい。会員の皆様といっしょに浴衣や小物作りを楽しめるような場にできたらいいなと考えております。
(職員)


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YWの窓

[平和] おかしな人って?<靖国参拝違憲訴訟>
 昨夏、小泉首相に「おかしな人がいるもんだ」と言われた人たちが起こした裁判に行ってきた。
 裁判所に近づくと、訴訟に抗議するマイクの声が騒々しい。警備員付きの、紐で囲まれた場所に集められ抽選を待つ。カバンなどの持ち物を取られて金属探知機をくぐり、反応すると身体検査を受けた後、入廷を許される。
 この異様な風景は小泉さんや靖国神社が被告だからなのか。入廷するまでの間ドキドキする雰囲気を味わった。
 今回2回目の裁判。靖国応援団と称する対立団体も参加して面白くなると思いきや、相変わらず裁判官の冷たいこと!この日のために韓国から来日した原告の話も聞かずに終わってしまった。
 市民運動に参加していつも思うのは、「人が人として守られない国に住んでいるな」ということだ。有事法制案だって国会を通れば、いつの日か、しわ寄せは最も弱い者にやって来る。それを思うと、世間の無関心さが恐ろしい---。
(会員)


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YWの窓

[女性] DV被害女性への支援について(DV---夫や恋人など身近な人からの暴力)
 私は、DVの被害女性への支援に関心があり、YWCAで「“女性に対する暴力”被害者のためのサポーター養成事業」に3年間関わりました。この3年間で情勢は大きく変化しました。民間シェルターは約30ケ所になり、DV被害女性に対応する公的機関も増え、官民ともに危機介入体制を整え始めています。また、今年4月にはDV防止法が施行され、DVという言葉が浸透しつつあります。しかし、DVの被害にあっている女性など本当にDVの問題性を知ってほしい人々には十分な支援が届いていません。
 また、DVの解決として危機介入だけでは不十分です。というのも、DVの場合、被害にあっている期間が比較的長いため、被害を受けている間に気持ちの整理をする必要があります。安全を確保した後にも、被害による精神的苦痛や、相手を失うことによる悲しみ等から回復する作業が必要です。
 従って、今後は、危機介入前後の長期にわたる支援体制づくりが必要だと思います。
(会員)


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大阪版広告主 募集中!!


大阪YWCAの広報誌‘大阪版’では、発行を支えてくださる広告主になってくださる方を募集しています。
連絡先:大阪YWCA
     〒530-0026 大阪市北区神山町11-12
      TEL:06-6361-0838  FAX:06-6361-2997
      担当:中山


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