大阪YWCAは、女性のエンパワメント、子育て支援、またNGO/NPOリーダーの育成、国際交流等の社会貢献活動をしています。

大阪YWCA
JAPANESE ENGLISH
TOP PAGE YWCAについて Q&A お問い合せ 交通アクセス サイトマップ
イベントカレンダー 女性支援 子ども・子育て 平和と環境 リーダーシップ養成 国際交流 その他活動
TOP PAGE > YWCAについて > ニュースレター > アーカイブ一覧 > ニュースレター11.12・1月号
YWCAについて
YWCAについて トップ
大阪YWCAの歴史・沿革
グループ活動(梅田)
グループ活動(千里)
出版物
ニュースレター
情報公開
ボランティア募集
支援のお願い
会員になる
大阪YWCAとは
大阪YWCA機関紙(2011年12・1月号) アーカイブ一覧へ
大阪YWCAでは機関紙を年9回(4/5、12/1、8/9月が合併号)毎月1日発行しています。
抜粋して内容をご紹介します。
大切にしたい今年のクリスマス
福島で生きるという恵み
多文化のお母さんのための日本語学習会
YWの窓 ”漢字が読めない!?”を体験
クローズアップ 本「ふしぎなキリスト教」
大阪YWCA支援者への感謝の集い
ここにYあり(23) 福島YWCA

大切にしたい今年のクリスマス

 キリスト教の祝日であるクリスマスは、クリスチャンでなくても、プレゼントを贈りケーキを食べる楽しいイベントです。教会はクリスマスを、救い主誕生の喜びの出来事として語りますが、それは信仰というフィルターを通して見ているからで、聖書に書かれている出来事そのものを読み取ると、実はイエスの誕生は、みんなに待ち望まれた喜びの出来事ではない、ということがわかります。
 母マリアは結婚前に婚約者以外の子を妊娠しました。これは当時、死に値する罪とされていました。彼女を守るために婚約者ヨセフはそのままマリアと結婚をしますが、帰郷中に臨月を迎えたマリアを泊めてくれる宿も助けてくれる人もなく、彼女は馬小屋の隅で出産します。
 キリスト教主義の幼稚園や教会学校などでは、こどもたちがクリスマス降誕劇を上演するのが恒例です。その中には、誕生した赤ん坊のもとに天使、羊や馬などの動物たち、羊飼いや外国の博士などがやってきてお祝いをする場面が必ずあります。こどもたちが演じるとにぎやかでほのぼのするシーンです。しかし冷静に考えてみれば、天使や羊といった人間以外のものや、マリアたちと何の関係もない羊飼い、異国の人まで引っ張り出してなくてはならないほど、この一家の身近には生まれた命を喜んでくれる人がいなかった、ということでもあるのです。周りの人々から受け入れられず、ひっそりと出産、祝ってくれる人もいない、そんな中でイエスは生まれました。さらにこの直後、救い主誕生を怖れた支配者によって、この時期に生まれた2歳以下のこどもたが虐殺されたため、両親はイエスを連れて、命からがらエジプトへ逃げなくてはなりませんでした。イエスの誕生物語にはこのような暗い影が最初からつきまとっているのです。イエス自身が世に望まれない子として生まれ、その母マリアにはこの先、自分より先に死んでいく我が子の姿を目にする未来が待ち受けています。
 なんだか少しもおめでたくない話ですが、これがクリスマスの出来事が起こった世界であり、今私たちが生きるこの世の現実とはこうした不条理に満ちたものです。だからこそイエス・キリストは、私たちの様々な痛みを共に担って寄り添ってくれる人生の隣人、(救い主)となりうるのです。
 東日本大震災、原発事故、放射能汚染、一年前には考えもしなかった出来事が起こった今年も、どんな現実が目の前にあってもクリスマスはやってきます。このような年だからこそクリスマスを大切に迎えたい、イエスが私たちに対してそうであってくれるように、私たち自身が他者の痛みに寄り添う者となるためにどう生きるのか、どんな未来を選択するのかを考えるクリスマスにしたいと願います。
山本 桂子 (日本キリスト教団教師。大阪の東梅田教会を経て、現在兵庫県の但馬日高伝道所牧師)

福島で生きるという恵み

 7月にスイスで行われた世界YWCA総会で、日本の代議員団は「福島の人々は怒り,不安,悲しみの中で生きている。でも彼女たちは希望を捨てた訳ではない。彼女たちの声こそ,私たちが耳を傾けなければなら ない声である」と訴えた。このアピールに現地からの声を寄せた一人,福島市で果樹園を営み3人の子をもつ母親でもある大内有子さんに、福島で暮らす人々の厳しい状況とそれでも困難の内に希望の光を見いだそうとするその思いを届けてもらった。
 福島に、再生の光が生まれようとしています。
産みの苦しみの後の、晴れやかな喜びのように・・・。
 震災から8月めの11月11日。毎日新聞の朝刊を読んでいた夫が歓声を上げました!広島国際学院大学の佐々木健教授(バイオ環境化学)の研究グループが、光合成細菌の実験で、セシウムを約90%除去したという画期的な記事です。
 福島市内の公立学校のプールの汚泥(セシウムが泥に吸着にして高濃度になっていた)12〜14マイクロシーベルト/時の放射線量が、3日間で90%減少したとのこと。
「ほんまでっか〜?」という感じですね(笑)。
 実は、原発事故以前から、有効微生物による農地の腐植化に取り組んできた当果樹園の梨は、今秋の核種別放射能検査で「不検出」の結果でした。小さな生き物たちに助けられ、生かされている私達。「感謝」と「内省」の精神で、必ず福島を復活させたいと思います。
 2011年、3月11日。午後2時46分。
 全ては、この瞬間から始まりました。ライフラインは完全にストップ。避難するガソリンもない。13日の午後、ラジオを聞いていた息子が叫びました。
 「速報だよ!福島原発の影響で、女川原発の放射線量が高くなっているって!」この時点で福島市の放射線量は公開されていませんでしたが、すぐに携帯で、ママ友60人にメール送信。「福島に放射能が来ている可能性大。子どもを家に入れて!野菜と牛乳は要注意!」この頃、耳の下のリンパがピリピリ痛みました。
 福島県は事故直後、福島市の雑草から100万ベクレルを超えるセシウムを検出していたにも拘らず公表しませんでした。 水の配給に何時間も並んでいた子ども。避難者の誘導中、放射能の雨に濡れた青年。
 反原発を謳う「品川宣言※」は言います。『汚染の高低に拘らず、福島県産の物は「低レベル廃棄物」である。県外に拡散する者は「殺人予備行為」に他ならない』と。被曝した福島の人間もまた「廃棄物」として差別されていくのだろうか。
 私達の心は二重にも三重にもダメージを受けました。そんな時、私のブログを見た全国のみなさんから届いた励ましのメッセージ。沖縄からも「フクシマは、全てのベールを取り去って、人間の本質、国の本質を良く見えるようにしてくれた。本当にありがとう!近未来、福島の子ども達は、苦悩する世界の人々に寄り添い、支え癒す優れた働き手となるだろう」と。
 「弱さの内に、神の力は完全に現れる」・・・聖書の御言葉を想い、委ねて、日々前進する私達です。世界の平安を祈りつつ。最後になりましたが、YWCAの皆さまの温かいご支援に心より感謝申し上げます。
(福島YWCA会員 おおうちゆうこ)
 世界総会で配布された大内さんのインタビュー記事で、「私は自分を被害者だとは思っていません。むしろ加害者だと思っています。この土地、地球をこんな風にしてしまっ た一人だと思っています。未来の子どもたちに責任を感じています。」という言葉を読 んだとき,こんな風に考えることができる人がいるのだというこ とに驚きと感銘を受けた。もちろん原発事故のせいで何もかも奪われ,将来にわたって健康の 不安をかかえることになった人たちに,前向きに考えろと は言えない。「福島 に残るも地獄、去るも地獄」という声も<聞いた>。それでも、福島で生きる人 たちのために、未来を生きる子どもたちのために、 私たち一人一人に何ができるのか、誠実に探して行動していきたい。
(編集部)

多文化のお母さんのための日本語学習会

 多文化子育て支援事業の一環として、2003年に始まった多文化のお母さんのための日本語学習会。2011年度は、文化庁より「『生活者としての外国人』のための日本語教育事業」としての委託を受けて行っています。子育てや日常生活に必要な日本語に加え、新たに「しごとにつながる日本語」の授業も織り交ぜて行っています。
 今のクラスは、全員が日本人を配偶者に持つママたちです。結婚して来日、異文化での子育てに奮闘する中で、机に向かって勉強する時間は見つけにくい環境にいます。子どもの体調などで欠席せざるを得ない場合もあるため、トピックに沿って、1回ごとに学びきりの形で授業を行っています。例えば「交通」「健康」「地震が起きたら」など、話題を提供してなるべくたくさん発話してもらうように工夫し、その中で身近な役に立つ語彙を身につけます。漢字でも、覚えておくと便利な「準急」「弱冷車」などを練習。非漢字圏から来た人が多く、文章を書く経験があまりないようで、短い文を作って発表する時間も取り入れました。新鮮な体験で、学びがいがあるようです。
 「しごとにつながる日本語」として、ビジネスマナー講習やハローワークの見学なども行いました。敬語が使えずつらい思いをしたことがある人も多く、きちんと教えてもらったこともない。連れ合いの上司に会うなど、ちょっと改まった場での日本語の言い回しなど、「練習する場があったほうが絶対にいい!」と好評です。
 日本に長年住んでいても、日本人と親しく交流する機会が少ないという彼女たち。交流と日本語の練習を兼ねて、日本人ママをゲストに自分の国の料理を紹介する料理講習など、YWCAならではの活動も行っています。
(職員 宮ア 祐)

YWの窓 ”漢字が読めない!?”を体験

 現在、国際部の開発教育研究会では、外国にルーツをもつ子どもたちが学校生活で抱える課題を理解し、解決策を探るための体験型教材を作成しています。今回は、漢字が読めないことによる困難に焦点を当て、紙芝居や模擬テストを使って体験できるキットとなっています。
 そのキットでのワークショップを8月に大阪市の教育関係者70名以上の前でさせていただく機会を得ました。参加者の多くは現役の先生でした。
 ワークショップでは、漢字が読めないとプリントの意味も分からない、簡単なテストもできないということのもどかしさをうんと感じられます。また、漢字が読めない児童の家庭背景も想像力を働かせて考える声掛けも盛り込んでいます。
 現場の先生が多かったため、日常的にこのような児童のサポートをしているとの声が聞こえてきました。また、「「“あー、子どもたちってこんな気持ちやったんやぁ”と気づきました」との意見も聞かれました。「お願いしたら、またやってくれますか?」と嬉しい質問もありました。
 これだけたくさんの方への実演でプレッシャーも感じましたが、当日はとても楽しめました。ワークショップにはまだまだ改善点もありますが、達成感も感じられました。今は更に使いやすい教材になるように、完成に向けてラストスパート中です。
(国際部 中村 舞)

クローズアップ 本「ふしぎなキリスト教」

 書店でなにげなく電車の中で読む本と思い購入したが、思わず一気に読み終えた。
 キリスト教基盤にたち、オープンメンバーシップをとっているYWCA。
わかっているつもりでもよく分からないキリスト教。
 大きな震災やテロで罪なき人が死んでいく。
 神とは!と問い続ける日々に一読あれ。
(会員 片山 淳子)

大阪YWCA支援者への感謝の集い

 大阪YWCAは2011年9月1日、公益財団法人として新たな出発をした。これを機に、日頃支えて下さっている多くの支援者の方々への感謝の集いを開催した。
 本財団の監事である三木秀夫弁護士から「新しい時代における公益財団の役割」、中務裕之公認会計士からは、「公益財団法人への移行を終えて」と題してお話をいただいた。
 「1918年の創立以来一貫してキリスト教精神に基づいた女性のリーダーシップ養成に主眼を置き、事業を展開してきた大阪YWCAが、これからの時代にどのような人材を送り出していくのか。それは、来るべき時代の先取りと、また反対に、これまで脈々と受け継がれてきたYWCAの精神の継承とが求められている。変わっていくものと、変わらないものを見極めながら、新たな時代へ漕ぎ出して行っていただきたい。真価が問われるのはこれから。」と、講師お二人から激励の言葉をいただいた。
 その後、会員手作りの大ご馳走に舌鼓を打ち、美しさに圧倒されたフラダンスに見とれ、ジャズの生演奏に踊りも飛び出し、大きな声で歌も歌い、お腹も心も満たされたひとときを過ごした。
 支援者の皆様、そして準備し、参加してくださった全員に感謝!
(常務理事 谷川いづみ)

ここにYあり(23) 福島YWCA

 1969年創立以来、YWCAの基盤としての聖書の学びを続けると共に、知的がい入所施設・大笹生学園での奉仕(主に針仕事)を、それぞれ月1回続けています。障がいを持つ若者を交えての書道教室も、月3回40年以上続けています。
 会員数30名弱ですが、今年は若い方をメンバーに与えられました。今後も地道な活動を続けていくつもりです。次号では3・11以降の取り組みについて報告します。
(文と写真/福島YWCA)
ページトップ
│ イベントカレンダー │ 女性支援 │ 子ども・子育て │ 平和と環境 │ リーダーシップ養成 │ 国際交流 │ その他活動 │
│ お問い合せ │ リンク │ プライバシーポリシー │ 特定商取引に関する法律に基づく表示 │ 日本YWCA │ 大阪YWCA専門学校 │
公益財団法人 大阪YWCA : 〒530-0026 大阪市北区神山町11-12 TEL. 06-6361-0838 FAX : 06-6361-2997 MAIL : info@osaka.ywca.or.jp
Copyright (C) 2007 Osaka YWCA. All Rights Reserved.