大阪YWCAは、女性のエンパワメント、子育て支援、またNGO/NPOリーダーの育成、国際交流等の社会貢献活動をしています。

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大阪YWCAでは機関紙を年9回(4/5、12/1、8/9月が合併号)毎月1日発行しています。
抜粋して内容をご紹介します。

2009年度計画案 女性の力が世界を変える

2008年度報告 事業部門
理事会 | 専門学校 | 人材育成・研修センター | 中国帰国者のための日本語教室
近畿中国帰国者支援・交流センター | 日本語教師会
2008年度報告 ボランティア・社会貢献活動
平和・環境部 | 国際部 | 女性エンパワメント部 | 青少年部 | 子ども&子育て支援
梅田会員部 | 留学生里親の会 | グループパレット | 千里 | ホームステイプロジェクト
広報部 | 「大阪版」編集

2009年度計画案 女性の力が世界を変える

会長:片山 淳子
 第92回定期総会が、3月7日(土)シャロン千里にて開催される。総会標語は「互いに励まし合い、思いを一つにし、共に生きる平和な世界を実現しましょう」(コリントの信徒への手紙二13章11節)。開会礼拝は「女性と平和」をテーマに、池田五月山教会山田真樹先生にお願いしている。昨年創立90周年を迎えた大阪YWCAはこれからどうあるべきか、何をなすべきかを、来たる100周年に向けて会員一同で考えあう場としたい。
 公益法人制度改革については、昨年12月1日に新法が施行され、大阪YWCAでも理事会を中心に検討がなされているが、今総会では組織変更に伴う会則改正の提案がなされる。会則改正については、日本YWCAとも連携をはかりながら進めてきたが、総会に先立つ2月に、幹部委員会主催で会員協議会を開催し、事前説明を行う予定である。ひとりでも多くの会員の出席をお願いしたい。また09年度は、日本YWCA全国総会が11月21日(土)〜23日(月・休)に開催されるが、それに先立つ臨時総会では、日本YWCAの会則改正が決議される予定である。
 07年に掲げた行動計画も最終の3年目を迎え、会員一同がより深くそのひとつひとつを認識し、各委員会の働きに繋げていけるよう願う。
 創立90周年記念事業の最後を飾って、4月25日(土)いずみホールにおいて釜洞祐子、三原剛、YWCA千里合唱団の三者による90周年記念コンサートが開催されるが、今年の世界YWCA日の行事として、多くの会員と音楽で喜びを共有したい。また、09年度ピースアクションは幹部委員会が中心となり、平和・環境部、子育て支援委員会等と共に、平和についての思いを大阪から発信していきたい。
 08度から始まった大阪YWCA大宮保育園との子どもを対象とした協働事業は、今年は新たにシャロン千里子ども館も加わることとなった。この事業に対して、朝日新聞厚生文化事業団からの助成が決定したことは喜ばしく、今後の展開が期待される。これからも法人の枠を超えて、広くYWCAとしての協働事業が行われることを願っている。
 留学生里親の会は、30周年記念一泊交流会を昨年10月に行い、本年2月の終結に向けての一区切りとした。また今年は、千里センターが40周年を迎え、シャロン千里も10周年を迎える。千里委員会を中心に、記念行事が企画される予定である。
 経済のグローバル化が叫ばれて久しいが、今世界全体を覆っている経済危機の中にあって、日本でも雇用不安が広がり、今の社会のあり方自体が問い直されようとしている。新しい年、社会や人々の価値観の変化にも恐れることなく、今こそYWCAの掲げる理念、目的、基本方針、行動計画を自分たちのものとしてしっかり歩んでいきたいと願う。女性たちの力が世界を変えることを信じて。
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2008年度報告 事業部門

【理事会】
 従来から設置・経営している専門学校はじめ中国帰国者日本語教室(大阪府中国帰国者自立研修センター)、堺健老クラブ、近畿中国帰国者支援・交流センター、日本語教師会、人材育成・研修センターの各事業に加え、今年度新たな中国帰国者支援事業として、大阪市および門真市の委託事業を実施した。
 専門学校において、本科は、昨年度同様日本語学科のみの開講となった。今年度は法務省の厳格な入国審査を突破するべく入学選考を厳しくし、許可率を上げる手だてを講じた。また、留学ビザ以外で本格的な日本語学習を希望する外国人の入学も多くあり、教室が溢れんばかりの賑わいを見せたことは喜ばしいことであった。また、滞日外国人の増える中、府立高校に在学中の外国にルーツをもつ生徒への支援を行う「日本語教育学校支援事業(YWCAピアにほんご)」(大阪府教育委員会委託)が9月より始まった。
 今年度は、中国残留邦人等への国の援護施策が大きく動いた年であった。今まで各都道府県を通じて実施されていた支援事業が、より帰国者に近い市区町村の実施に向けて動き出したことである。YWCAではいち早く大阪府下の各市区町村への働きかけを行い、大阪市と門真市からの委託を受けることとなった。その一環として10月に大阪市平野区に日本語平野教室を新たに開講した。
 公益法人制度改革関連では、昨年度大阪府教育委員会の監査において指摘があった事項について、11月に寄附行為変更を行った。12月1日には新法が施行されたが、今後組織のあり方や、定款案の作成について日本YWCAを中心とした各市YWCAとも連携をはかりながら理事会で検討を重ねていく予定である。
【専門学校】
 日本語学科本科の学生数は、春期69人(4クラス)、秋期88人(6クラス)と昨年度に比べ約20人も増加した。4月期の入国管理局の許可率が良かったこともあるが、留学以外の在留資格(定住、配偶者、宗教など)を持った入学希望者が増えたことが大きい。
 今年度は秋期の上級クラスにおいて、午前と午後で能力別と目的別にクラスを分けるなど、学生のニーズに合わせつつ日本語能力の向上を図る工夫をした。
 大阪入国管理局の在留資格認定基準が、またも厳しさを増し、留学希望者が大阪の学校を避ける傾向にある。東京の日本語学校の申請締め切りが遅くなったことなど、大阪の日本語教育機関には逆風ばかりだが、募集地域を広げる、選考の基準を見直すなど、地道な努力を重ねた。
 滞日一般外国人が対象の日本語学科別科日本語コースは、モーニングコース、イブニングコース、夏期集中コース、日本語能力試験準備コース、ロータリークラス、プライベートレッスンを実施している。夏期集中コースには、世界中から十代を含め多くの受講生が集まり、例年にも増して賑わいを見せた。
 一方、昨年度実施したモーニングコース受講者対象の漢字や読み書きクラス、アフタヌーンクラスは希望者が少なく、春期秋期とも開講を見合わせた。
 日本語教師養成講座は、日本語教育に関する知識や理論を学ぶ基礎コース(月・水・木)と、演習・実習を重ね実践力を身につける応用コース(火・金)を開講。特に基礎コースの秋期入学者が例年よりも増え、活況を呈した。FFP(Foreign Friendship Program)は引き続き活発に行われ、中国帰国者日本語教室での会話授業ボランティアなどとともに、受講生の異文化交流の場となっている。中国寧波の「愛心語言学校」での海外実習体験プログラムは参加者が定員に達せず実施を見送った。
 セクレタリアルアーツ学科別科ランゲージコースでは、春の開講にさきがけ、英語・韓国語講座の特別プログラムを実施した。「ようこそ“アン”のお茶会へ」(『赤毛のアン』を英語で読む講座)、「鶴橋コリアンタウンツアー」(韓国語講座)とも好評を博したが、通常クラスの受講にはつながらなかった。
 子どもと子どもの本の講座では、単発の特別講座として君島久子による「アジアの天女たち〜羽衣伝説を中心に〜」を6月に開催。待ちに待っていた受講者が多数参加した。
 開講11年目を迎えた法律秘書養成講座入門コースは、受講数が例年より少なかったが、就職状況は堅調である。一方、現職の法律秘書対象のスキルアップコースには、年間を通じて10名の熱心な受講者が集まった。
 国際関係開発学科は、今年度も入学希望者が不足し、開講に至らなかった。
 昨年度、日本人対象の本科が、長く募集停止および開講中止の状態となっていることを、大阪府私学課から指摘された。今年度は、専修学校としての規準に沿うべく、新しい学科設置に向け、情報収集に努めた。
【人材育成・研修センター】
 総合的な人材育成プログラムの提供を目指す「人材育成・研修センター」は、NGO/NPOリーダーシップ養成プログラムとして、13の連続講座を実施している。3年目を迎えた今年は一部をリニューアルした。
 「臨床コミュニケーション入門〜「聴く」、「待つ」からはじまるコミュニケーション〜」は、西川勝(大阪大学コミュニケーションデザイン学科特任准教授)の全面的な協力により開講。個性的な2つのユニットで人と人がともに生きることの意味を、対人コミュニケーションという視点から捉え直した。
 「対人援助を超えて 変革と解放のソーシャルワーク(S/W)」は、従来の対人援助論を批判的にふりかえり、S/Wを社会変革につながる道筋を描く実践として捉える、革新的な講座となった。
 「国際人権」では、例年4つのテーマを切り口に人権を考えているが、今年度は「難民」「人身売買」を「環境」「移住女性」に替えた。
 「グリーフケア講座」は、単発受講が可能な形とし、基礎編を年4回、アート、セルフケアなどテーマ別のものを5回実施した。また特別編として、遺族ケアに携わる現場の話を聞く機会を3月にもつ。
 新企画として、葬儀、遺言など人の死にまつわる事柄に前向きに取り組み、現在の生を充実させようとする「エンディング」学習会を試験的に開催している。
 ほかにも、1月から「企画力トレーニング」を担当するリー・ヤマネ・清美など、新しい顔ぶれが講師陣に加わった。
 NGO/NPOリーダーシップ養成プログラムの全体受講生達は、国際部ハロハロワールドスクールなど委員会主催のプログラムにも積極的に参加し、実践を伴った学びを深めている。
 恒例の単発講座「ケアする人のためのセミナー」は、2月に高木慶子を迎えて実施した。
【中国帰国者のための日本語教室】
  国費生受け入れ人数の減少に伴い、大阪付において大阪YWCAと中国帰国者センターの2ヵ所に設置されていた自立研修センターは、09年度は中国帰国者センターに一本化されることが決まった。これにより、中国帰国者定着促進センターは埼玉県所沢の1ヶ所となり、自立研修センターも来年度は東京、大阪の2ヶ所になる見通しである。
大阪YWCAの自立研修センター(大阪府委託事業)では4月に受け入れた国費生1世帯5名が11月に修了した。残り4ヶ月は私費生のみを受け入れた。
 国費生・私費生については、これまで通り日本語教育と生活・就労指導を行った。今年度は専門家やボランティアの協力を得て実践的な面接練習なども取り入れた。加えてハローワーク梅田において「求職体験実習」を行った。また、日本人の生活文化や習慣等の理解のために「家庭訪問実習」を行うなど体験学習の機会を多く提供した。受講生の多くは日本語教師養成講座生とのFFP(Foreign Friendship Program)に参加し、日本語会話の実践的な運用力を高め、自立にむけての努力を行った。
 堺健老クラブは、教室での日本語学習に加えて、調理実習や校外学習などの体験学習を多く取り入れた。地域住民との交流を目的として泉北地域にある団地の自治会、老人会の協力を得て開催した「餅つき交流会」では、前日の準備作業からプログラム終了までを、地域老人会のメンバーとともに協力して行うことができた。体験学習には、受講生以外の帰国者も受け入れ、引きこもり予防への働きかけをした。堺健老クラブが、帰国者ひとりひとりをエンパワーする場となり、いきいきとした地域生活ができるよう支援していきたい。
【近畿中国帰国者支援・交流センター】
 中国帰国者への支援策が不十分であったなどとして全国各地で国家賠償請求裁判がおこされている状況から、国は07年11月に法律を改正し、08年4月から老齢基礎年金の満額支給、生活保護に変わる支援給付支給、地域における支援ネットワーク事業、身近な地域での日本語教育支援事業等の新たな支援策が講じられることになった。このような状況もあり、支援・交流センターで実施していた日本語クラスを、大阪市の委託事業として実施。加えて、10月から、大阪市平野区に中国帰国者日本語コース平野教室を開講した。同様に、中国帰国者日本語コース門真教室は、今年度から門真市委託事業として実施することになった。
  春夏期11コース24クラス、秋冬期11コース24クラス(含む京都教室)を開講し、現在のべ約450名が在籍している。
  昨年度より、一世とその配偶者(及び一部二世も)は日本語学習や地域交流活動に関わる交通費の支給を受けられることになり、受講者数の増加だけでなく、より積極的な学習や交流活動への参加が感じられるようになった。比較的年齢が高くても、楽しんで学習が続けられるよう「書道」「家庭訪問」など「体験学習」を取り入れるようにした。パソコンコースは、例年どおり、概ね50歳以上とそれ以下の受講生のためにそれぞれコース開設した。また、これらの通学学習に参加できない帰国者のためには、首都圏センターが実施する遠隔学習課程(通信教育)のスクーリング(月1回)を実施した。いくつかある遠隔学習課程のうち、ホームヘルパー受講準備コースは当センターが開講している。また、地域住民と帰国者の相互理解を目的とした地域交流事業で、「梅収穫」「野菜作りクラブ」「和洋裁クラブ(毎週日曜日実施)」「センターカフェ(毎月1回実施)」などの活動を通し、多くの地域ボランティアとの交流を持つことができた。大人だけでなく受講生の子どもたち国際部や青少年部のプログラムに参加した。また、中国帰国者について人々の関心と理解を促すことを目的とした「ボランティア研修会まなびや」を2月に和歌山市で実施。就職援助事業では、毎週日曜日、就労相談員をし、受講生の相談に対応した。各クラスでは「就労演習」を行い、日本の職場における失業保険や年金等に関する基礎的な知識について説明を行った。
 戦後60年以上経った現在では、一世から三世まで、帰国者といっても年齢や、生活背景、習慣など多様である。さまざまなニーズに対応できるよう、努力を続けたい。
【日本語教師会】
 日本語教師会は、地域の国際交流協会等での日本語ボランティア向け講習会や日本語教室への講師派遣を今年度も活発に行った(12月現在15件)。また9月から新たに、大阪府教育委員会の委託事業「日本語教育学校支援事業」(愛称:YWCAピアにほんご)を開始し、大阪府立高校に学ぶ外国人生徒を手助けする「教育サポーター」の派遣、教材検討等を実施した。
 大学への講師派遣では、阪南大学の日本語プログラムが7年目を迎えた。
 教材開発では、「くらべてわかる日本語表現文型辞典」をJリサーチ出版から刊行。既刊の「パターンで学ぶ日本語能力試験文法1級問題集」「同1級文字・語彙問題集」も増刷された。また、日本語教材(イラスト集)作成プロジェクトでは、これまでに作成したイラストをYWCAの授業で使用できるように整備を進めた。
 講座・研修会・研究会関係では、今年度新たに「日本語初級文型の教え方講座」を開講。また、「日本語教育能力検定試験対策講座」「日本語中級文型の教え方講座」、大阪YWCAで初めて教える会員を対象にした「新人研修プログラム」、研究会「現在日本語の動向を探る」を引き続き実施した。
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2008年度報告 ボランティア・社会貢献活動

 創立90周年を迎え、様々な記念事業を開催し、これにあわせてホームページもリニューアルした。トップを切って「アウシュビッツと中欧の世界遺産をたずねる旅」(4/14〜24)が実施された。早春のヨーロッパを満喫し、負の遺産も含め歴史の重みを実感する旅となった。11/1の記念講演会では、「ひとりから始める平和活動」と題してルース・M・グルーベル関西学院院長にお話いただき、続く祝会では千里合唱団のハンドベル演奏や50年以上の永年会員への感謝状贈呈が行われ、会場は出席者189人の熱気で満たされた。また、会員92人から寄稿のあった記念冊子「YWCAと私」が全員に配られた。大阪YWCAの歴史を知る貴重な一冊となった。09年4/25にはいずみホールにおいて90周年記念コンサートも開催される。世界YWCA日の行事として会員の力を結集させ成功させたい。
 9条世界会議が東京幕張メッセで5月に開催され、関西でも八千人が舞洲アリーナに集まったがYWCAもその仲間に連なることができた。
 ピースアクション2008は、子ども&子育て支援委員会が中心となり、親子コンサートが企画され、音楽を通して平和を考えるひとときとなった。また、大宮保育園、シャロン千里子ども館と協力して申請した朝日新聞厚生文化事業団「子どもへの暴力防止プロジェクト助成」(主催:大宮保育園)が決定。今後子どもを中心に、YWCAに属する3者の協働が期待される。 昨年度ホームページを刷新したことで、問い合わせや物品寄附等が増えており、特にボランティアの問い合わせが顕著であった。そうした熱意のあるボランティアをYWCAがどう受けとめていけるのか今後の展開が楽しみである。
 これら多様な活動を支える資金作りとして例年実施されているクリスマスバザーも、約1,000人の来場者を得て、昨年を上回る収益を上げることができた。
 公益法人制度改革については、理事会を中心に対応が検討されているが、昨年11月の寄附行為変更に伴い、今総会で会則改正の決議がなされる予定である。
【平和・環境部】
 5月「9条世界会議・関西」に大阪YWCAとしてブース出展した。この会議には、映画「日本の青空」に登場したベアテ・シロタがゲストで来日、印象深いスピーチを行った。またブースでの寄せ書きに憲法9条による連帯を感じた。
 90周年記念旅行でアウシュビッツを訪れた会員による報告会がもたれ、ホロコーストの残虐さが伝えられた。11月には、チェルノブイリを訪問した会員から、現地で今なお苦しんでいる市民の悲痛な叫びがあることを知った。1月には講演会「子どもたちに伝えてきた日本国憲法」(講師:藤沢正子)を子ども&子育て支援委員会と共催した。1月からは4回連続の近現代史講座「朝鮮半島と日本」(講師:康宗憲)を行なった。
 他団体との共催としては恒例の「おおさか女性行進」に参加、8月には「韓国9条の会・金承國さん講演会」(憲法9条の会・関西、阪大9条の会と共催)を開催した。
【国際部】
 ハロハロワールドスクールは、「つながるいのち 世界のくらし」をテーマに、デイプログラム3回、キャンプ2回を実施。様々な国にルーツを持つ子ども達も参加している。開発教育研究会は、多文化共生について学ぶ小学生対象のワークショップ教材を開発中。多文化子どもケアプロジェクトでは、フィリピン、コロンビア、ブラジル、中国の子どもたちの学習サポートを継続して行っている。子どもの数が増え、継続して関わることのできるボランティアの確保が課題である。
 ホームページのリニューアルによりボランティア問合せが増加し、新しいリーダーが増えた。リーダー研修を1・2月連続で実施した。リーダーのための「ワールドイシューを知る学習会」では中国帰国者支援交流センターの職員を講師に、帰国者の歴史、現状と課題などを聴いた。
 「地球市民のための『英語』クラス」を開講、好評を得た。
 コモンコンサーンを読む会では、若い会員も翻訳作業に加わりつつ、世界YWCAが力を入れて取組んでいる「HIV/AIDS」問題について学ぶ場となった。
 アフリカでHIV/AIDSの予防啓発・支援活動に取組む「アフリカ友の会」の徳永瑞子を講師に迎えて講演会を行った。
 パレスチナグループはパレスチナ料理講習会、連続学習会などを企画。パレスチナに関する情報紙『りさーら』を2回発行した。
 パレスチナ難民発生から60年の今年、委員会主催で「パレスチナを撮り続けて40年広河隆一講演会〜ナクバ・その真実」を実施。100名を超える参加があり、多くの人を巻き込んだ学びの場となった。
 昨年に続き私立大阪青凌中学の国際交流キャンプのプログラム企画・運営に当たり、昨年より一層の好評を博した。
 大阪府教育委員会から帰国・渡日の子どもと親のサポート事業の委託を受け、小学校入学準備ガイダンスを大阪府下4か所で実施した。
【女性エンパワメント部】
 前年度の学びを深め、より援助者の現場に生かす研修を企画。5月の「対人援助におけるスピリチュアリティ〜福祉・医療・DV被害女性支援の現場とつなぐ〜」は、エドワード・カンダのスピリチュアリティの視点を入れたソーシャルワーク論に加え、藤井美和氏をはじめ、福祉・医療・DV被害女性支援で活動する講師陣が理論と実践をつないで参加者の理解を促した。9月のステップハウス3周年記念セミナー「対人援助におけるスリチュアルケア」は1泊2日で行い、ケアの意味を問い直し、ケアリング等を学ぶ研修会として多くの参加者を得た。講師は吉田敦彦氏、金香百合氏。
 「西マサチューセッツYWCA総幹事メアリー・ジョンソンさんを囲んで〜アメリカDV被害者支援の現状」はシャロン千里を会場に行ったこともあり、ケアハウス入居者が多数参加した。
 発達心理学・家族心理学を専門とする柏木惠子氏を講師に招き、「子育て支援・発想の転換〜子どもの発達に大切なこと〜」を朝日新聞厚生文化事業団「子どもへの暴力防止プロジェクト助成」を受けて12月に実施。母親絶対の子育てから、複数の人が関わる「子育ち」について多くの示唆を得た。同日、ステップハウスを支える支援員の研修として、内閣府のアドバイザー派遣事業の一環で、ジェンダーの視点から被害当事者と社会との関係性を探る研修会も実施した。
 02年から行なっている夫や恋人との関係に悩んでいる女性のためのプログラム「くれよん」を3期実施。また修了生を対象にしたフォローアップの月例会を月1回実施。修了生にとって気軽に参加できる場として活用されている。
 ステップハウスは3名の入居を受け入れた。入居者それぞれに事情や背景が異なる中、病院との連携を取りながら、回復度に合わせ、社会での自立に向けた相談と心理面でのサポートを平行して実施。直接支援にあたる生活支援員が定期的に訪問し、入居者の生活リズムを取り戻すサポートに努めた。退所者と入居者が集う「クリスマス会」では、これまでの時間を振り返り、今後の自分たちを思い描くひとときを過ごした。ステップハウスも3年目を迎えて、今日までの歩みを振り返り、課題を検討する作業に取りかかり始めている。
 「ステップハウスを支える会」では、5月に年次レターを発行、全国の関係施設に発送した。現在会員数36名。「Yahoo!ボランティア」でピックアップされ、各地から様々な物品支援もあった。
 関係団体として、大阪府男女共同参画推進連絡会や、大阪市DV施策ネットワーク会議、DV被害者支援ネットワーク近畿との連携を行った。また、11月に岡山で開催された全国女性シェルターシンポジウムに委員3名が参加した。
【青少年部】
 野外活動プログラム「ゲンキッズ ドロンコ」(対象:幼稚園年長〜中学生)は、「自然」、「体験」、「季節感」をテーマに、5月は水族館へ、9月は鎌倉峡での川遊び、11月は自分達で掘ったイモを焼き芋にして食べた後運動会を行った。夏キャンプは、大阪府立海洋センターにて2泊3日で行われた。海水浴のほか、いかだ作り、ヨット、砂浜での運動会、キャンプファイヤー、ポイントハイク、花火など盛りだくさんのプログラムとなった。2月には人気の雪遊びキャンプ、3月にデイプログラムを行う予定。
 自主企画グループ「ライ麦ノート」(対象:中高生)は、うどん作り、流しそうめんなど、料理作りの幅が広がってきた。10月には恒例のお泊まり会をシャロン千里こども館で行い、自分達で作ったお弁当をもってピクニックに行った。何か特別なことをするわけではないが、回を重ねるにつれ、ありのままを認めあえる人間関係ができつつある。
 4月には親子プログラムを実施、子どもチーム、親チームに分かれてピザのトッピング争奪クイズ大会や運動会を行い、手加減なしの真剣勝負が繰り広げられた。12月のクリスマス会は、グループ毎に出し物を披露しあったが、短時間で準備したとは思えないパフォーマンスであった。
 リーダー会は2ヶ月に1回実施し、プログラム運営や活動のテーマ決定のための有意義な話し合いの場となっている。リーダートレーニングとしては、心肺蘇生法、水上安全、野外炊さん技術、子どもの理解などの内容で行った。
 保護者に対しては、保護者向け通信「わいYネット」の年2回発行。また、夏キャンプの前に保護者会を行い、活動への理解を深めてもらった。
【子ども&子育て支援】
 「親子で楽しむふれあい遊び」、「ココ先生のワイワイクラス」(幼稚園準備クラス)、「親子で楽しむ英語でリトミック」を春・秋・冬と開催。ふれあい遊びは秋期より会場を会館北隣のStudio A-shに移動し、活発に実施されている。
 子育て中の外国籍のお母さんを対象とした「お母さんの為の日本語学習会」は、春・秋期に加え、受講者からの要望に応えて冬期も開催した。外国籍のお母さんたちの情報交換・交流の場「お母さんのためのふれあいカフェ」を年2回開催した。
 夏休みの間、子どもも親も一緒に楽しめる企画として、親子コンサート(ピースアクション2008)と夏祭りを実施した。夏祭りでは、梅田委員会との連携も叶い、食のブースや手作りおもちゃ、ゲームコーナーなど多彩に準備された会場が、200名近くの親子連れで賑わった。
 そのほか、女性のためのリフレッシュ講座「自分でできるフットマッサージ」を春・秋・冬と実施した。 お母さんの自主グループワイワイマミーズは、親子クリスマス会を主催、多文化のお母さんたちとの交流も生まれ盛会だった。
 保育ボランティアの募集に力を入れ、保育ボランティア養成講座を実施。熱心な受講生にも恵まれ、充実した講座内容となった。
【梅田会員部】
 傾聴カフェラベンダーは、月に3回会員ルームで開店、口コミながら少しずつ知られるようになり、最近では来店客が途絶えない日も多い。傾聴ボランティアグループ「秋桜(コスモス)」も一年がすぎ、シャロン千里デイサービスセンター利用者にも認知されるようになってきた。
 世界会員日は、「会員の集い」の第1回目として、一粒社ヴォーリズ事務所の芹野与幸氏を講師に迎えお話をうかがった。会員の集いはこのほか、交流とリフレッシュを主眼に「スキンケア&メークアップ講座」と「フラワーセラピー」を行った。会員親睦旅行は近江八幡への日帰りバスツアーを実施、ヴォーリズの足跡を訪ねた。43名が参加し意義深く楽しい一日を過ごした。
 会員クリスマスは礼拝に東梅田教会田中郷史牧師を迎えて行った。
 ピースタペストリー作業部会は平和への願いを一針ずつに込めながら、製作に励んでいる。90周年記念祝会にて完成間近の作品を披露した。
 講座等では、俳句、着物リフォーム講座を開催、また昨年好評をえた笠原芳光氏を講師に迎えての講座は、「日本人のイエス観」、「ロシア文学の宗教性」と2回のシリーズにわたって実施、好評であった。
 会員部所属グループは現在12あり、約200名のメンバーが自主活動を展開している。視覚障がい者の生け花講座をサポートするむらさきつゆくさの会は来年度15周年を迎える。記念プログラムにむけ、徐々に準備を始めている。リーディンググループは、地道な音訳奉仕を続けている。クリスマス会等では朗読を披露し、会を盛り上げた。
 このほか、みのり会、にもく会、英会話サロン、源氏物語を読む会、ロバの会、スウスの会、施設ボランティア、いのちを語る会、絵手紙の会、キルシェなどのグループが定期的に活動を行っている。
【留学生里親の会】
 発足から30年目にあたる今年度は、会の終結に向け最後の記念となる活動を行った。秋の30周年記念一泊旅行では、六甲山YMCAに約30名の里親里子が集まった。旅行最終日は、神戸港を見ながら手作りの連凧を揚げ、空高く舞った凧に一人ひとりが思いを馳せる、大変印象深いひと時となった。また、留学生サロンは3回実施し、そのうち「たこやきパーティー」は学生達に特に好評であった。
 2月の「終結式」を最後に留学生里親の会の活動はすべて終結する。次年度以降、『留学生里親の会奨学金』の制度は奨学金小委員会に引き継がれ、運営がなされる予定である。
【グループパレット】
 今年度も当事者が運営委員会に委員や陪席として参加。ハンディの有無に関わらず、グループメンバーひとりひとりがともにその場をつくり、月2回の例会を実施した。お花見やフラダンス体験等、毎回内容を工夫し、お互いを尊重しながら、和やかな雰囲気のなかプログラムを続けている。11月には恒例の一泊旅行で「しあわせの村」に出かけ、秋の紅葉や大きなお風呂を楽しみながら、ゆっくりと語り合う時間を持った。また、例会の他にYWCAでのボランティア活動への参加を呼びかけることで、社会貢献を体験するとともに新たな出会いも生まれ、生活の広がりにもなっている。
【千里】
 千里委員会は千里での各活動を統括するとともに、バザー(6月)、マリオネット・コンサート(6月)、会館大掃除(8月)、クリスマス会・クリスマスミニセール(12月)を主催した。「みんなで楽しく力を合わせて作る」をテーマに行ったバザーは、千人を越す来場者に恵まれ、目標を大きく上回る収益を上げることができた。コンサートは、“マリオネット”を迎えて開催。更に磨きのかかった演奏と楽しいトークに魅了されたひと時だった。恒例の会館大掃除は20名以上が参加して会館外回りを中心に清掃。クリスマス会では宮岡真紀子牧師(北千里教会)を迎えて礼拝をもち、続いてフランスの宗教楽器“シター”のミニコンサート(演奏:中川啓子)を楽しんだ。趣味のグループは生け花、水彩画、シャンソンが和やかに活動中。点字子ども図書室は、通常の活動の他、地域の中学校から依頼された教材、試験問題等の点訳にも取り組んだ。こども図書室の主催するわらべうたと手遊びを楽しむ親子プログラム「ちゅうりっぷくらぶ」は、地域で子どもの成長を見守るあたたかな交流の場ともなっている。また越冬のための毛糸の帽子を、釜ヶ崎に送る「毛糸の帽子を編んでみよう会」は、今年も53個の帽子を贈ることができた。11月には大阪YWCA90周年記念旅行参加者伊藤早知子によるポーランド、チェコの写真展を開催した。
 会員委員会では、大きな収益を上げることができたガレージセールのほか「千里でお茶を」を4回主催。先輩会員二関実枝を迎えての「YWCAの楽しみ方」のほか、フィリピン・ミンダナオでの図書館活動報告、チェルノブイリ視察報告、ザンビアの紹介など多彩な内容で実施した。聖書を読む会、千里合唱団・ハンドベルクワイア、サロン四季、Bridgesの各グループは、それぞれ充実した活動を展開中。また、清拭布、使用済み切手、会館清掃、アトリエ創などのボランティアは、シャロン千里の入居者も巻き込んで活発に活動している。
 千里ボランティア委員会は、地域やシャロン千里内で様々なボランティア活動を展開。月1回の高齢者昼食会「いこいの集い」は毎回多彩なゲストを迎え、地域の高齢者に喜ばれている。配食ボランティアは毎週木曜日に75食前後のお弁当を作り届けることで、地域との交流の輪が広がっている。デイサービス喫茶ボランティアやケアハウス入居者に対するおしゃべりルームは利用者とボランティアがともに作り上げる場として定着し、シャロン千里の福祉活動をサポートする役割も担っている。井戸端カフェ茶話茶話は、シャロン千里に集う人たちのコミュニケーションの場として毎月2回玄関ロビーで開店。主催講座としては2月に西川勝を迎え講演会を行う。
 千里子育て支援委員会は、「真夏の夜のおはなし会」、「おやこクリスマス」など親子が共に楽しめるプログラムと、ポプリン工房や公開講座など子育て中の人を応援するプログラムを多数実施した。公開講座「薬に頼らない子育て」(講師:澤野伸子)は、病気の時の対処だけでなく、子育てに関する姿勢を学ぶことができたと好評。1月には、辻井正講演会「おもちゃで育てる子どものかしこさ」を行った。3年目を迎える「おやこひろば」は、お母さん主催、親子別など週代わりで多彩なプログラムが行われている。「親子で楽しむふれあい遊び」はリピーターも多く、和やかな雰囲気で続いている。
 シャロン千里後援会委員会は、林家染雀を招いて「わいY亭おたのしみ落語」を開催。舞、三味線など多彩な芸も披露され、笑いのたえない2時間であった。昨年度より始まった「歌声サロン」は4回開催。千里合唱団の協力のもとすっかり定着した。
【ホームステイプロジェクト】
 ホームステイ受け入れは計12名、ホームステイ10家庭であった。〔1〜3月モーニングコース受講生(出身:シンガポール)を含む)〕内訳は、国際ロータリー財団奨学生1名(出身:韓国)、日本語モーニングコース2名(出身:台湾、シンガポール)日本語夏期集中コース9名(出身:アメリカ3名、カナダ、アイルランド、ポーランド、台湾、香港、中国)であった。
【広報部】
 インターネットを利用した広報を重点的に行った。
 「Yahoo!ボランティア」のサイト上で1ヵ月に渡り、YWCAのバナーを掲示しステップハウス支援を呼びかけた。また、同じくステップハウス支援を目的に、「Yahoo!ボランティア」「イーココロ!」、携帯から寄付ができる「クリックエイド」の3つのインターネット募金も開始し、啓蒙・啓発に取り組んだ。
 広報物では、三年目になる大阪YWCAオリジナルカレンダーとワンワールド・フェスティバルで配布するため缶バッチを作成し、広報に利用した。その他携帯サイトを今年度中に製作し、新たな年代層に広報を展開する予定である。
 また、大阪YWCAの広報活動のスキルアップを目的として、幹部委員・会員・職員を対象とした研修を企画した。
【「大阪版」編集】
 YWCAの「広報誌」としての役割を意識し企画・編集を行っている。特集記事は、YWCAの活動を社会に向けて分かりやすく発信することや啓発を目指し、次の内容について掲載した。@90年の歩みを築いた先輩たちA90周年記念旅行報告BYWCA活動案内C未来につなぐ〜あなたにとっての平和とは〜D夏の子どもプログラムE思いをつなぐ90年の歩みF90周年記念会報告。今年度は大阪YWCAが創立90年を迎え、90周年の企画が目白押しとなった。
 連載は、従来のものに加え、歴史を築いた先輩たちを通して90年の歩みを振り返る企画を行った。
 沖縄YWCAと連帯して2年半に渡り行ってきた「沖縄ノート」集団自決裁判傍聴は、10月に高裁判決をもって大阪での裁判を終え、紙面でも報告を行った。
 また、今年度はYWCAに興味をもってもらうための紙面の工夫として、YWCA活動紹介の特集号では2色刷にするなどの工夫を行った。
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