YWCAはボランティア活動の「老舗」を自認している。90年の歴史を通して、民主的な組織運営を実践し、自律的に活動するボランティアを養成してきた。インターネットの普及により、昨今はホームページを見てYWCAのボランティアを志す若い層も増えている。 受け継がれる「ボランティアの心」を探ろうと、フレッシュなボランティアに突撃インタビューを試みた。
【質問項目】
@YWCAの印象は?
Aボランティアのきっかけは?
Bあなたにとってボランティアとは?
Cボランティア活動のやりがいは?
青少年活動ボランティアリーダー 坂本大和
@アットホームな雰囲気で、メンバーは一人一人の個性が強く、オンの時・オフの時の切り替えがしっかり管理できている。自分を成長させてくれる舞台。
Aとにかく、チャレンジ精神で自分のやったことのないことをしてみよう!!と思い行動しているうちに、ボランティアの魅力に惹かれてしまった。
B仕事では汗をかくが、ボランティアでは心の汗をかく。ボランティアでは、かけがえのない仲間ができる。それこそが人生で一番大切な物だと考える。
C社会貢献をしているということ。社会はこうした影の努力から成り立っているのだと痛感することがよくある。また、普段の生活とはちがう経験ができるのも一つの醍醐味。急がば回れと言うが、人生でたくさん寄り道をしてこそ、本当の自分の天職に導かれるのだと思う。ボランティアは人からの注目も賃金もないが、生きて行く上で本当に大切なこと、生活で忘れてしまっていたことを教えてくれる。そこにボランティアのやりがいがある。
多文化な子どもたちへの学習支援を通した居場所作り 中村 舞 @わきあいあい!
A以前YMCAで活動していた。子どもが大好き。国際的な視野を持ち続けたいと思い、ネットで検索してYWCAを見つけた。
B自分でできることを何かして、自分が笑顔になれるもの。
C日本語を母語としない子どもと関わっているが、みんながどんどん吸収してくれるのがうれしい。いろいろな国について聞くことができるのも楽しい。私は茶道をやっていて、子ども達と一緒にやる機会があり、うれしかった。すごく楽しくて毎週来るのがとても楽しみ。土曜はこのために必ずスケジュールをあけている。
知的障がいを持つ女性のためのグループパレット 高田智子
@年齢層が幅広く、みんな仲良くてよい感じ
A以前から保育士にあこがれていて、保育ボランティアが目的でYWCAに登録したが、そこでパレットに誘われた。
Bハンディキャップをもつメンバーが活動の主体。自分も楽しみながらそれに応えるボランティアでありたい。
C仲間が増えたこと。共に活動する中で、いろいろな考え方、物の見方があるのだなということを実感し、自分の考えだけにとらわれず、視野が広がったのがうれしい。
デイサービスでのティーサービス、高齢者のための昼食会「いこいの集い」
千里国際学園高等部2年 ボランティアグループ ピスタチオ11名
@きれいで、高齢者が生活しやすそうな場所。ボランティアで成り立っている。
A学年行事として始めた。ピスタチオ委員に入ったのは学年のみんなにボランティアの紹介がしたいから。ボランティアの立場にたってきちんと伝えられるから。人と接する団体を探していたがどこも受け入れてくれず、唯一受け入れてくれたのがYWCAだった。ボランティアをすることで自然に汗を流し、充実感でいっぱいになった。
B学年みんなで楽しんでボランティアできるのが一番!
Cボランティアをしていると色々な団体・いろいろな人と出会う。それにより知らなかったことを知り、人とのつながりができる。YWCAのプログラムは楽しい。終わった後の達成感が自信となる。
配食、こども館 金蘭千里高等学校(1年)岩崎恵美
@こども館に来ている子ども達は小さいのにルールを守り協調性がある。地域の人とのつながりを感じる。
A中学生のとき、一生の思い出に残ることをしたい、ボランティアをしてみたい、でも子どもだから無理と思ったが、学校の先生に「動いてみないと何も始まらない」と言われたので、箕面市民活動センターに相談した。そこで紹介され、唯一中学生でも受け入れてくれたのがYWCAだった。
B子どもには小さい時だからこそできることをたくさんやらせてあげたい。そのために自分は精一杯手助けをしたい。自分も子どもたちと本気になって遊んでいる。培った経験を将来に活かし、20歳を過ぎたら青年海外協力隊に加わり、海外へも目を向けたい。
C配食ボランティアでは美しい言葉を使うことを学んだ。人に頼まれた時、自分の存在を再確認できる。自分がそこにいることにより、大人も子どももいい笑顔を見せてくれる。年齢もちがう人の集まりの中にいることがうれしい。こどもの一人が親に「私もお姉ちゃんが欲しい」と言ったのを聞き、小さい子どもに好かれる自分に誇りが持てた。 |