大阪YWCA専門学校が提携しているドンズー日本語学校は、1959年に国費留学生として来日したグエン・ドック・ホーエ氏が、東京でベトナム私費留学生のための塾を開いたのがはじまり。その経験を活かし、1991年、ホーチミン市に日本語学校を設立。学校名は、日本に若者を送り出して学ばせようという、20世紀初頭の民族主義運動「東遊(ドンズー)運動」にちなむ。
在籍6000名、教員50名。現在までに1680名の学生を日本に送り出している。
ドンズー日本語学校出身の留学生2人に話を聞きました。
Q日本留学のきっかけは?
タオ ベトナムで合気道を習っていました。日本文化が好きで日本へ留学したいと思いました。
ニョン 両親の勧めです。母の友人の子どもが日本に留学していました。それで私にも日本で勉強してほしいと。
Qドンズー日本語学校の寮生活は厳しいと聞きましたが?
ニョン 朝5時前に起き、運動と掃除を1時間半。朝食の後夜11時の就寝まで勉強中心の厳しいスケジュールでした。
Q日本の生活で困った事や戸惑ったことは?
ニョン 日本人の家で飲み物など出してもらった時、何と言えば良いのか、また、いただくタイミングがわからず戸惑いました。ベトナムではあまり気を遣わないので。
困った事は、地下鉄に乗り慣れていないので、電車酔いすることです。
タオ私はお寿司屋さんでアルバイトをしているのですが、料理の名前を覚えるのが大変。また、目上の人にどのような言葉を使うべきか分からず困ることがあります。
Q休日は何をしますか?
ニョン 近所の教会へ行き、色々な活動に参加します。
タオ 大阪大学でベトナム語を学ぶ日本の学生達と、お互いの言語を教え合う活動に参加しています。日本人以外にも色々な国の友達ができました。
Q最後に、将来について聞かせて下さい。
タオ 大学もしくは専門学校へ進学し、日本の企業で財務・経理の仕事がしたいと考えています。
ニョン 私は大学へ進学し薬学を学びたいです。卒業後は日本の企業に就職したいと思っています。
(聞き手 編集部) |