大阪YWCAは、女性のエンパワメント、子育て支援、またNGO/NPOリーダーの育成、国際交流等の社会貢献活動をしています。

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大阪YWCA機関紙(2014年11月号) アーカイブ一覧へ
大阪YWCAでは機関紙を年8回発行しています。
抜粋して内容をご紹介します。
女性に対する暴力の根絶と女性の人権保障
台北YWCA「家庭中心アプローチに基づく」DV防止
国際フォーラム〜3泊4日ものがたり〜
神戸 大阪 京都 3市Y交流会
YWの窓「心の平安をもたらす介護とは」
中国帰国者支援事業 社会見学 9月14日

女性に対する暴力の根絶と女性の人権保障

 全国女性シェルターネットは、女性への暴力の根絶を目的に、直接支援から政策提言までDV被害者支援団体の幅広い活動をつなぐ全国ネットワークで、大阪YWCAもその一員です。
 内閣府男女共同参画局が「女性に対する暴力をなくす運動期間」と定める11月12日〜25日を前に、同ネットの近藤恵子さんにご寄稿いただきました。
 

 DV防止法およびストーカー規制法の改正が行われ、性暴力犯罪被害者への回復支援施策は少しずつ進展しています。けれども、暴力被害の実態はむしろ深刻化・苛酷化の一途をたどっています。成人女性の3人に1人がDV被害を受け、20人に1人が殺されるかもしれない危険な目にあい、10人に1人がデートDV被害を体験し約8%がレイプ被害にあっています(内閣府「男女間における暴力実態調査」以下同)。
 しかし、被害者はどこにも相談できず(デートDV被害者の3割、DV被害者の4割、レイプ被害者の7割がどこにも相談していない)、適切な回復支援を受けることなく深刻な後遺症に苦しめられています。デートDV被害者の6割、レイプ被害者の7割が被害後に心身の不調・不眠・男性恐怖・退職や転職・退学や転学・転居・自尊心の崩壊などの生活上の困難を訴え、精神疾患を発症したり自殺未遂を繰り返したりしています。
 そして、加害者は責任を問われることがありません。300万件近い性暴力犯罪が起こっていると推計されるにもかかわらず、警察での性暴力被害の認知件数は年々減少傾向にあり、強かんの認知件数は2006年に1948件だったものが、2011年には1185件に減少し、検挙された加害者は、1460人から933人に減りました。さらに、起訴率は2006年に58.3%だったものが2010年には47.0%にまで下がりました。ほとんどの加害者は不処罰のままなのです。

  ストーカー殺人や児童をターゲットにした性暴力犯罪など、とくに、若い女性や子どもたちの被害が激増しています。この社会はますます女性や子どもへの暴力性を増しているといわなければなりません。
 2008年、国連事務総長は「すべての国が、国際人権基準に沿って女性に対するあらゆる暴力の防止に取り組み、加害者処罰の国内法を 2015年3月までに制定・施行すること」を求める声明を出しました。
 「女性の人権を保障し、すべての女性が輝く社会を実現する」と国内外にアピールした日本政府には、包括的な性暴力禁止法制の確立に着手し、加害者の不処罰を終焉させ、暴力と貧困の連鎖から女性と子どもを開放する責任があります。

(特定非営利活動法人全国女性シェルターネット 近藤 恵子)

台北YWCA「家庭中心アプローチに基づく」DV防止 国際フォーラム〜3泊4日ものがたり〜

 台北YWCA創立65周年を記念して、9月25日(木)・26日(金)の2日間、台北で国際フォーラムが開催された。台湾YWCAは世界各国のYWCAから12名を招待。勝美恵会員の報告をお届けする。

  今回の参加者は、インド1名、パレスチナ2名、ケニア2名、ウガンダ2名、香港3名、台湾約200名。日本からは、横浜YWCA柴田美代子会員と大阪YWCAから私が参加することになり、前日に台北へ向かった。空港まで迎えに行くと事前にメールをもらい、待ち合わせ場所で待つこと1時間。来ないやん。1人で行けるのに待たなあかんの? いやいやネガティブな感情は禁物と気持ちを切り替え、ようやく合流。出口で待っていたとのこと。行き違いでした。
 宿泊先のYMCAホテルまで同行してくれたのはボランティアの佳勵(ジャリ)さん。なんと今回ボランティアが200人も関わっていると聞き、台北Yの底力を感じた。
 到着日のミッションは日本YWCAより預かった65周年のお祝金を渡し、領収書にサインをもらうこと。台北Y受付では「あんた誰?」と不審がられたが、徐々に応対する人の肩書きが上がり、しまいに王雍(ワンヨン)総幹事が「ここにサインするの?」と対応してくださった。2階に保育園があったので大阪Yにもあるんですと世間話のつもりで話したら案内してくださった。いい人だ。初日のミッション終了。

  フォーラム1日目、台湾のサイコセラピー専門家による基調講演は、加害者にもソーシャルサービスが必要という論調で始まった。西洋文化の個人主義と東洋文化の家族主義の違いに言及し、離婚を批判する世論があること、加害者は変わりたがっているし、変わる必要があると述べられた。海外参加者が「YWCAは加害者側に立つのか、被害者側に立つのか」と強い口調で質問する場面もあった。終了後王総幹事に尋ねると、加害者支援が近頃の台湾のトレンドだそうだ。
 2日目、インドYWCAシャクンタラ・デイヴィッド会長による基調講演は、「ブレイク・ザ・サイレンス、ストップ・ザ・バイオレンス(沈黙を打ち破り、暴力を止めよう)」というスローガンから始まる力強いメッセージだった。朝、タクシーを待ちながら「広域なインド全体をどのように運営しているのですか?」と質問したところ、30日のうち経営する会社に10日出社してYWCAのために15日使っていると言う。
 各国Yの発言タイムでは、横浜Yは多くのDV被害女性が精神的困難を抱え苦しんでいて女性中心のアプローチが必要と訴え、大阪Yは阪神淡路大震災から始まった心のケアの重要性、安全で安心な場所をDV被害女性に提供するステップハウス(長期自立支援施設)を05年に開設したことなどを報告した。
 無事にフォーラムを終え、帰国日の午前中にパレスチナ、ケニアのメンバーと国立故宮博物館へ。訪れるのは2度目だが台北Yのスタッフが案内ボランティアを手配してくださり、宝物の背景が理解できた。
 コミュニケーションに四苦八苦した4日間だったが、台北Yのホスピタリティに大いに助けられた。台北Yの皆様に心から敬意と感謝を申し上げ、筆を擱くことにする。

(会員 勝 美恵)

神戸 大阪 京都 3市Y交流会

 3市YWCA交流会が、9月13日(土)京都YWCAで開かれた。近畿地方ですぐお隣さん同士、年に一回位は情報交換してみようと、神戸、大阪、京都の持ち周りで6年前からはじまったものだ。
 今回は2014年8月1日付けで「公益財団法人」となり「多世代多文化ふれあいコミュニティ」をめざす新事業がはじまった京都YWCAに集まり、改修工事と新事業のプレゼンをうけてから会館を案内してもらった。歴史あるヴォーリズ設計の建物は一部を改装して人々のふれあい空間「うららかふぇ」に、すっかり新しくなった会館1Fは事務所・ホール・ロビー、2Fはサービス付き高齢者住宅「サラーム」8室、3Fは児童養護施設等を経た女性の自立援助ホーム「カナール」6室、4F、5Fは同志社大学の女子留学生のための「あじさい寮」20名分となっている。まさに多様な文化的背景を持つ人々と地域の人々が交流、協働し、豊かな関係を育むのにふさわしい場所。新しくきれいになった会館に感心しうらやむと同時に、ここまでよく頑張られたことに対して大阪、神戸のメンバーも心から感嘆の声をあげた。
 ホールに戻って各地域Yの活動紹介をした後、@ファンドレイジング A地域 B基地 C憲法 D被災者支援 Eユース Fキリスト教基盤 の7つのテーマに分かれてグループディスカッションの時を持った。それぞれのグループで各Yの実践を聞き、現在ある問題点やこれからの展望などを話し合った。共通していたのは、いかに若い世代にアピールしていくのか、活動を継続・発展させていくにはどうすればよいかということであった。そのために3市Yが知恵を出し合い、共同してプログラムを持つことなどが提案され、お互いの活動に刺激を受け、ヒントをもらう有意義な時間となった。
(編集部)

YWの窓「心の平安をもたらす介護とは」

 人生50年が今や人生80年の時代となりました。総務省によると、昨年の総人口に占める65歳以上の高齢者割合は、25%となっています。人生が長くなることは嬉しいことですが、社会変化と共に新たな問題を私たちに問いかけています。
 この夏、90歳をむかえた三人の方とお別れをしました。シャロン千里ケアハウス入居者、元入居者と父です。お二人の入居者の方は、子どもさんがおられませんでしたが、姪の方の支援で、安らかな最期をむかえられました。父は自宅での生活が難しく、介護施設と病院のお世話になり、多くの方々に感謝しつつ最期をむかえました。私達家族は父への献身的なお世話に触れ、心が癒されました。
 人の誕生は指折り数えて出産の日を待ちわびますが、最期は突然にやってきます。覚悟はしていても、突然なのです。残された家族にとって、どのような別れができたかはとても大切なことであると思います。
 今医療と介護の現場では、人手不足が大きな問題となっています。20年後には3人に1人が高齢者になると予測され、人手不足は更に深刻化するでしょう。最期をむかえる方とそのご家族、親しい方に心の平安をもたらす介護や看護とは何かを、現場を通して問うていきたいと考えています。
 人の生命が大切にされ尊ばれる社会でありますようにと祈る日々です。

(シャロン千里元施設長 坂上信子)

中国帰国者支援事業 社会見学 9月14日

 厚生労働省からの委託事業として、近畿中国帰国者支援・交流センターでは毎週日曜日、中国残留邦人等(以下、中国帰国者)のための日本語クラス、パソコンクラス、資格取得対策クラスなど合計16クラスを開講しています。現在、約150名の受講生が熱心に学習しています。
 平日は仕事に、日曜日は日本語等の勉強に忙しい受講生は、一般の日本人に比べ生活全般の情報量が少なく、また生活圏が狭い傾向にあります。当センターで実施する社会見学は、そうした受講生にとって、習得した日本語を地域社会で実際に使って自身の視野を広げる機会となっています。また、地域においてボランティアや支援者に暖かく受け入れられることは、言葉や文化の違いから、地域社会の中で疎外感や寂しさを感じることも少なくない中国帰国者にとって、明日からの活力を養う大切な体験でもあります。
 今回は、受講生、講師、職員、合計90名で三重県伊賀市に行ってきました。なにかと「食の安全」に注目が集まる今日この頃、大阪YWCAではファンドレイジング委員会が、生産者の顔が見える安全な食品として、「米」「菜種油」「葡萄」「季節の野菜」などを販売しています。今回の社会見学では、「米」「菜種油」「野菜」を提供してくださっている三重県伊賀市在住の支援者の全面サポートのもと、新米の試食、菜種油の採油作業見学に加え、梨収穫体験もすることができました。新米の甘さを堪能し、菜種油について学び、夢中で梨を収穫し、最後は10月からの新学期での再会を約束して解散しました。
(職員 坂東 暁子)
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