大阪YWCAは、女性のエンパワメント、子育て支援、またNGO/NPOリーダーの育成、国際交流等の社会貢献活動をしています。

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大阪YWCA機関紙(2012年4・5月号) アーカイブ一覧へ
大阪YWCAでは機関紙を年9回(4/5、12/1、8/9月が合併号)毎月1日発行しています。
抜粋して内容をご紹介します。
寄り添い続けるために−復興への道は一本ではない
イースターメッセージ マタイによる福音書28章1〜10節
おはよう
第56回国連・女性の地位委員会
行ってきました、CSW〜市民社会の声を国連に
YWの窓 空気は読まない グループパレット30周年
第95回定期会員集会報告
新総幹事就任メッセージ
ここにYあり(25) 仙台YWCA

寄り添い続けるために−復興への道は一本ではない

 「忘れないでほしい」「まだ続いている」「何も変わっていない」最近、日本YWCAとして支援活動を続けている被災地を訪問する際によく聞く言葉です。
 1年経って、外見上、被災地の様子は変化しています。日本YWCAが支援活動を続けている福島県相馬郡新地町では、津波の前の町並みもその後の津波被害も想像できないほど、更地になり、着々と次への準備が進んでいるように見えます。ボランティアコーディネーターを派遣したプレハブの災害ボランティアセンターは撤収され、もとの空き地に戻りました。幹線道路を走るだけでは、仮設住宅を見かけることはできません。津波前のこの町を知らない人間には、沿岸部の被災地の見ない限り、何もなかったようにしか見えないでしょう。
 しかし、新地町を始め、被災地には「あの時」から時間がとまったままの人たち、大切なもの失ったままの人たち、そして放射能被害と闘っている人たちがいます。支援活動に被災地からの「距離」は関係ありません。活動を継続するには、その方々の思いをいかに共有できるかが問われています。現在の支援は、もはや一方的に提供するものではありません。津波や放射能被害に苦しみ、闘っている人々がいることを忘れず、待つのではなく、積極的に望みを「知る」ことが必要です。その望みは被災地でしかできないものもあれば、それぞれの地域でできることもあるはずです。そして、あきらめずに継続していくことが大切です。復興への道は一本ではありません。各地域YWCAからたくさんの道をつけて、それが被災地、仙台や福島のYWCAとつながっていくようにしましょう。震災を振り返るのは1年では早過ぎます。今はまだ、前を、未来を見据えて、ともに歩んで行きましょう。
 「だから、今それをやり遂げなさい。進んで実行しようと思ったとおりに、自分がもっているものでやり遂げることです。進んで行う気持ちがあれば、持たないものではなく、持っているものに応じて、神に受け入れられるのです。」
(コリントの信徒への手紙U第8章11節〜12節)

前田 圭子(日本YWCA被災者支援担当幹事)

イースターメッセージ マタイによる福音書28章1〜10節 おはよう

 反目しあう者たちは決して挨拶しません。敵意の中には挨拶はありません。落胆する者は挨拶をしなくなります。イースター(復活日)は、挨拶できない者が一転、「おはよう」と言う日です。イースターには、心がかき乱されていても「おはよう」と一言、最も話しかけにくい人に挨拶したいと思います。
 列からはみ出す子どもは「出来ない子」。こぼれて落ちたパンは「汚いもの」。持っていない人は「努力不足」。災難は「罪の結果」。これが世界の秩序です。そして「死んだら終わり」と誰もが考えています。私たちの心に植え付けられた命に関する秩序です。日曜日の朝早く、女たちはこの秩序に従い「遺体」を捜しに墓へ行きました。彼女たちは墓の中に死んで終わったイエスの体を期待していました。しかし墓には「死んだら終わり」という秩序はなかったのです。動くはずのない石が動き、番兵は死人のようになり、遺体がないことに彼女たちも恐れました。当たり前のことが打ち破られると恐ろしいのです。しかし彼女たちはすぐ秩序の崩壊を受容しました。「恐れながらも大いに喜び、急いで墓を立ち去り弟子たちに知らせるために走って行った」(8)のです。彼女たちは大いに喜びました。秩序を保てない者を殺す社会、相手を滅ぼそうと空からも地面からも爆撃をする敵意、結果が出ないのは努力不足と責め立てる人間の秩序の崩壊を、彼女たちは喜んだのです。既存の秩序の中で苦しんできたのは彼女たちだったからです。
 子どもたちが点数で序列を決められ、災害被害者がさらに責められ、成果主義によって捨てられる人々に向かって、「イエスが行く手に立って『おはよう』」とあいさつをされました。あなた方こそ、挨拶を受けるにふさわしいのです、と。死者が復活して「おはよう」とあいさつする、それがイースターです。敵意、反目、排除が渦巻く社会への喜びの訪れの日です。イエスの「おはよう」が世界に満ちますように。

(渡邊 さゆり 日本バプテスト神学校教務主任)

第56回国連・女性の地位委員会 行ってきました、CSW〜市民社会の声を国連に

 CSWとは国連の「女性の地位委員会」のことで、毎年2月下旬から3月上旬にかけてニューヨークで開催。世界YWCAが国連・経済社会理事会に特別諮問資格をもつ「国連NGO」なので、日本YWCAからも毎年人を送っています。今年はテーマに「農山漁村の女性」が入っていたことから、田舎町で有機野菜を作って10年になる私にお鉢が回ってきました。
 CSW本体は、政府代表の協議の場です。「合意結論」をまとめ、各国政府の出す決議案を採択するプロセスですが、そこに、NGOを通して市民社会の声を取り入れようというのがポイント。国連周辺で開かれる何百ものイベントに参加したり、合意結論案や決議案に対してNGOから注文をつけてそれを各国代表にPRしたり(=ロビー活動)、刺激的な2週間でした。
 「農山漁村」とひと言でくくっても、水汲みや薪集め、高い妊産婦死亡率、女児の早すぎる結婚…といった重い課題をもつ国々と、日本の私がどんな土俵で話せるのか。考えた末、「地方に押し付けられてきた軍事基地や原子力発電所、特に女性への影響」について訴えることにしました。
 原子力発電所は、一旦事故を起こしたら女性の性と生殖の健康に恐るべき影響を与えるだけでなく、たとえ事故を起こさなくても、ウラン採掘から放射性廃棄物の処理・管理にいたる全プロセスで放射能被害をもたらす、これは「人権の問題」だ。多種多様な有機物を投入して土づくりに励んできた者として、福島の農業者の心を思うと胸が痛い、農業者にとって「除染」で土を取り除くことは、自らの歴史・誇り・尊厳を取り去ることに等しい、と。「フクシマ」が世界の注目を集める中、期待した以上の共感が得られたように思います。
 今回、日本政府が『自然災害における ジェンダー平等と女性のエンパワーメント』 という決議案を出しましたが、これは放射能災害に全く触れていません。このことについては、日本のNGO参加者と政府代表団の会合の際、民意との隔たりを指摘し、遺憾表明しました。この決議には「防災、災害対応、復旧復興の全ての段階における女性の参画や、女性のニーズへの配慮」等いいことが沢山書かれていますが、東北3県の復興会議や全国各自治体の防災会議の女性委員率などを思うと、現実に女性の声は生かされていません。「日本が提案してこんな国連決議を通したんでしょ!」と、現状改善に活用する必要を感じます。

 世界各国から参加したYWCAのメンバーとは、毎朝のミーティングから始まって課題を共有。私がフォーラムや並行イベントで話すときは、心から応援して支えてくれました。‘世代を超えたリーダーシップの共有’のお手本のようなチームワークに感激でした。「合意結論」案や決議案を読みこんで、提案事項を練り込む緻密な作業をしたかと思えば、KARAOKEに繰り出して歌い踊りまくるタフさ。米国YWCAによるレセプションで余った食べ物は、でっかいビニール袋に入れて持ち帰る心意気。どこへ行ってもYはY!とうれしくなりました。

(会員 雀部真理)

YWの窓 空気は読まない グループパレット30周年

  知的障がいを持つ女性と共に様々な活動を楽しむグループパレットは、今年で30周年を迎えた。当初は生活学校という名称で、養護学校を卒業した後に家にこもりがちだったメンバーの仲間作りと社会参加を促すためのお手伝いという側面が強かった。あるときメンバーの一人が発した「私たちいつまで学校に行かなければいけないの?」という言葉に本当の共生とは何か?を考えさせられた。ボランティア合宿を行い、徹夜で議論したのも、今では懐かしい思い出だ。そしてメンバーとボランティアの 垣根をなくし、プログラムの企画、委員会にもメンバーが参加して自己決定権を尊重する、グループパレットとして新たなスタートを切ってからまもなく25年になる。
 パレットの活動に携わるようになって、多くのことを学んだ。そのころはまだ日本で知られていなかった、ノーマリゼーションやグループホームという言葉もパレットの勉強会で知った。でも私にとって何よりも大きな 学びは「空気は読まない」ということだ。パレットのメンバーはいつも本音だ。空気なんか読まない。そんなメンバーと長年つきあっていくうちに、人見知りで、煩雑な人間関係を煩わしいと思っていた私も、他人の思惑をあまり気にしなくなった。
 違う集まりに参加したとき、その場にいない人の困ったところを皆で言い立てていた。でも、私にはその人の言動の問題点が分からず、何がいけないのか尋ねると「あの人はとにかく空気を読まないのよね」という答え が返ってきた。それを聞いたとき、YWCAで のパレットの存在意義を思った。パレットに関わるようになると分かってくる。「空気は読むもんじゃない、吸うもんだ」と。

(会員 小澤 裕子)

第95回定期会員集会報告

第95回定期会員集会は、3月3日(土)「互いに励まし合い、思いを一つにし、ともに生きる平和な世界を実現しよう」(コリント信徒への手紙13 章11節)を標語として行われた。出席者65名、委任状提出者149名、計214名。

<2011年度事業報告>

 1年間多彩に繰り広げられた活動を、映像によって確認した。東日本大震災の被災者支援に関しては、阪神大震災を経験した大阪YWCAが遠隔地からできる支援を模索し、被災者支援担当をおき、福島の子どもたちを招いてのキャンプ、東北物産展を行ってきた。今後も息の長い支援を続けていく必要がある。

<2012年度事業計画>

 各部から恒例の1分アピールは、短い時間であったが具体的な活動内容に触れることができ、YWCAの多岐にわたる活動 が改めて実感させられた。2013年に95周年を迎えることを記念して仲道郁代氏によるピアノコンサートを企画しているが、そのプレコンサート として2012年5月12日にBarbershop Chorusがフェニックスホールで行われる。
また、2011年9月の公益財団法人認定に伴う会則改正が承認され、社会の中でのYWCAの果たすべき役割を再意識した。

<東日本大震災支援報告>

 会員集会後には、東日本大震災における日本YWCAでの支援活動についての現状と報告を、前田圭子幹事(日本YWCA被災者支援担当)と金香百合会員(同プロジェクトこころのケア担当)から聞くプログラムを持った。その後大阪Yのこれまでの支援活動について平井委員から報告された。被災者にとってはまだまだ復興にはほど遠く、原発被害にいたっては先が見えない状況が続いているが、被災地に寄せる思いは日々の雑事の中で埋没しがちだ。遠く離れた地にいる私たちにできることは、しなければならないことは何かということを考えさせられた。

(文責 編集部)

新総幹事就任メッセージ

 様々な会員活動の担当やファシリテーターとしての経験も豊富な中山羊奈幹事が、4月より総幹事に就任しました。

 大阪YWCAの魅力、そして財産は、なんと言っても「人」。私自身もこんな生き方がしたいと思うような人との出会いや、「人ってすばらしい!」と感じる瞬間をたくさん体験してきました。そして、もう1つは「ノリ」のよさ。この「ノリ」には、仲間への信頼と、やるからには楽しく!という前向きさが表れていると思います。
 社会も経済も厳しい状況が続いていますが、そんな時こそ“大阪YWCAらしさ”(柔軟さやユーモア、誠実さ、自画自賛体質などなど)が活かされるチャンス! みんなで、笑顔で、一歩一歩進んでいければ、と願っています。どうぞよろしくお願いいたします。

(中山羊奈)

ここにYあり(25) 仙台YWCA

創立65周年を迎える仙台YWCAは、昨年3月11日に東日本大震災に遭遇しましたが、幸い大きな被害はありませんでした。3月下旬には、日本国際飢餓対策機構が会館3階を宿舎として使用。全国各地や外国からもボランティアの方たちが来られ、宮城学院女子大学生と私たちも、週1回夕食作りをして喜ばれました。また、心のケアボランティア養成講座を行い、秋には仮設入居者の方々を招待して、温泉での癒しの日帰りツアーを行いました。

(文と写真/仙台YWCA)
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