大阪YWCA会報(大阪版)

2003年7月号(抜粋)


<目 次>

[一面]
点字子ども図書室の20年
 点字子ども図書室代表 澤田裕子

[二面]
◇司法制度改革って何?
 改革は3つの柱から成っています。
 主な改革点 具体的には?
 改革の目的は?
 これから私たちは?

[三面]
◇法律事務所のスタッフを育てています!
 大阪YWCA専門学校 法律秘書養成講座

◇男の目
 男女共同参画社会

◇YWの窓
 5・3ピースアクション

[四面]
◇専門学校あれこれ
 すてきに元気な日本語専任講師紹介

◇大阪YWCAシャロン千里 ポプリン工房
 〜心・楽・創〜(ここ・らく・そう)

その他



点字子ども図書室の20年


 1年あまりの準備期間を経た後、貸し出しを始めたのが’83年の4月のことでした。未熟児網膜症のお子さんを持つお母さんの「子どもに本を読ませたい。」という言葉を聞いたのがきっかけです。以来20年、目の前のことをこなしているうちに、あっという間に過ぎたように思いますが、振り返ってみれば、大阪Yでは千里センターからシャロン千里への、建て替えと組織替えという大変化がありました。点訳の面では、パソコンが使われるようになり、点訳規則の改訂が2回。やはり変化に富んだ20年でした。
 初めの10年は、メンバーが20名を切ったこともありましたが、さしたる困難もなく過ぎました。10年を過ぎるころから、出来上がった点字本を収納する場所が問題になり始めました。建替えの時には、15年ぐらいは心配しなくてすむような書庫を計画の中に入れていただきたい、そのためにはメンバーも費用の一端を負担しようと、積み立てを始め、寄付もして大いに期待しました。しかし、建ぺい率などの関係で書庫は、実現しませんでした。ボランティア室の中にスペースをとっていただいた書架ももう満杯になり、次の解決策が急がれるところです。
 私達の活動は、点訳をするだけではなく、本を貸出すことも含まれます。点訳は家で行い、シャロン千里に集まる月曜日には、校正と、貸出しに必要な諸々の仕事をしますので、ボランティア室は大変賑やかです。初めていらした方はびっくりなさると思います。点字本は郵送(無料)で全国、どなたにも貸出しています。
 昨年、小学校のときからの利用者が大学の児童文学科に入学して、授業に使うテキストの点訳依頼や、読んでおくようにといわれた児童書の貸出し申込みが、次々に来るようになりました。できるだけの対応をしようと話し合っていますが、まだ点訳していない本が多いことを痛感させられています。
 最後に運営費のことを・・・。この活動は収入を産み出すことができませんので、各種の助成金や寄付を頂くべく毎年苦心しています。「少し疲れた」というのが本音です。もう少し安定して運営費を確保できればいいのですが。
 私達はこれからもこつこつと活動を続けるつもりです。今まで同様、どうぞご支援ください。

点字子ども図書室代表 澤田裕子

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この度、利用者からのお手紙を編集した「指のかけはし」と題する本を出版しました。視覚障害の方の日常が少しはわかっていただけるかもしれません。ぜひ多くの方々に読んでいただきたいと願っております。


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YWの窓

5・3ピースアクション
 5月3日(土)の憲法記念日に「5・3ピースアクション in Osaka」に参加しました。
 まず朝11時から会員ルームで夕方のサイレントアピールに使うバナ−作り。バナーに自分の平和への思いを書いたのは初めてで、言葉を慎重に選びました。13時半から憲法9条の会主催「憲法と戦争を考える大阪の集い」に参加しました。映画評論家の佐藤忠雄さんのお話は、マニアック映画好きの私にとっては興味深いものでした。映画はその国をとてもよく表すし、外国で上映して人々が受ける影響はとても強いものです。善が悪を倒すというような単純なストーリーではなく、穏やかな生活の中での素朴なストーリーの映画が工業先進国以外で多く作られており、そういう映画を見る機会をもっと増やすことは、人々の平和意識を変えていくことにつながる1つの方法かもしれません。
 16時半から1時間HEPナビオ前でサイレントアピールをしました。23名のYの会員やスタッフの方々とそれぞれ思い思いのバナ−をもって立ち、チラシも配っていたら、飛び入りで興味を持った若い男性やピエロの格好をした大道芸人の方々が加わって下さり、非常に活気あふれるアピールになりました。おかげで街行く人々の関心を引き付け反応を感じることができました。また、自分の書いたバナーを持って立つのは気合いが入りました。「武力ではなく対話を」これは私がバナーに書いた言葉です。
(会員)


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大阪YWCAシャロン千里 ポプリン工房

〜心・楽・創〜(ここ・らく・そう)
 「ポプリン工房」は、好きなことを見つけて自分のための時間を楽しむリラックススペースです。シャロン千里こども館に集うお母さんたちと、顔の見える関係が作れたらいいなと考え、こども館との共催でスタートしました。「子育て支援」というよりも、子どもの成長に寄りそい、自分も少しずつ成長する、「育ちあう」場を一緒に創っていきたいというのが会員の願いです。そのために、お母さん自身が肩の力を抜いて自分のための時間を持つことができればと思っています。
 第一回目のマドレーヌ作りでは、黄金色のマドレーヌが山盛り出来上がりました。早速千里バザーの前売りに出品、即日完売。続くプログラムは人気のフォークアートペインティングやビーズアクセサリー作り。また、「お弁当作り」では、楽しいだけのプログラムではなく、Yならではの「食」への視点を伝えることができればと思っています。
 ポプリン工房はお母さんだけを対象にしているわけではありません。どうぞどなたでもご参加ください。
(職員)


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大阪版広告主 募集中!!


大阪YWCAの広報誌‘大阪版’では、発行を支えてくださる広告主になってくださる方を募集しています。
連絡先:大阪YWCA
     〒530-0026 大阪市北区神山町11-12
      TEL:06-6361-0838  FAX:06-6361-2997
      担当:中山


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