大阪YWCAは、女性のエンパワメント、子育て支援、またNGO/NPOリーダーの育成、国際交流等の社会貢献活動をしています。

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大阪YWCA機関紙(2008年11月号) アーカイブ一覧へ
大阪YWCAでは機関紙を年9回(4/5、12/1、8/9月が合併号)毎月1日発行しています。
抜粋して内容をご紹介します。
のびやかにエネルギッシュに  女性の自立を目指して90年
大阪YWCA90年の歩みを築いた先輩たちE
名コンビ「廣岡貞子/今田幾代」
YWの窓 「対人援助におけるスピリチュアルケア」に参加して
チェルノブイリを訪ねて
人材育成・研修センター イヌバラ法によるカウンセリング勉強会

のびやかにエネルギッシュに 女性の自立を目指して90年

 大阪YWCAが90周年を迎えたことを嬉しく思い、心からお祝い申し上げます。
 日本にYWCAが出来たのは大阪の存在を抜きにして考えられません。19世紀末にイギリスでYWCAが設立されたのは、産業革命で大都市に投げ出された女性のためでした。日本に来た宣教師が、悲惨な状況で働く大阪の女子工場労働者のためにYWCAを作りたいと要請し、1900年に世界YWCA総幹事レイノルズが来日。大阪と東京を視察しました。彼女が大阪を「東洋のバーミンガム」と描写し、工場で働く若い女性の置かれた状況を報告したことが、日本にYWCAを作る大きな原動力になりました。結果的には、マクドナルドなど、東京に送られた宣教師が創立委員会を作ったため、先に東京にYWCAが設立されましたが、YWCAの目指す活動の場は、大阪に存在していたのです。
 大阪YWCAが創立後すぐに、母子ホームの建設、夜間女学校開設、勤労女性の宿泊所設置などに着手したのも、この流れにそったものであり、当時言われ始めた「女性の自立」を目指す活動の第一歩でした。その後90年を経て、大阪YWCAは今も、女性の自立、特に苦境に置かれた女性に力をつけるために働いています。
 直接私が体験したことの中では、阪神淡路大震災のときの大阪YWCAの活躍が忘れられません。未曾有の災害の中で、力強い牽引車のように頼りになる存在でした。自らの会員の受けた傷を抱えながら、いち早く被災直後の神戸に入り救援活動に着手。梅田の会館は全国から送られる救援物資の集配所になりました。総幹事を先頭に限界を超えて働く会員・職員に目を見張りながら、倒れないで!と祈りました。救援活動の中でも特筆すべきことは、心のケアのプログラムでした。急遽、特訓を受けたボランティアが被災地に入り、被災者に寄り添い、心の傷を癒すために働きました。災害時の心のケアの先駆けです。YWCAの存在を社会に広める働きでした。大きなことをしながらも深刻にならずに、面白いネーミングをつけたりして、軽やかに明るく振舞うのも大阪YWCAの特徴です。
 いま、全国のYWCAの中には転換期を迎えているところもあります。大阪YWCAが、これからも、のびやかな発想とエネルギッシュな活動で、全国のYWCAを元気づけて下さることを願っています。

(日本YWCA理事長 鈴木伶子)

大阪YWCA90年の歩みを築いた先輩たちE 名コンビ「廣岡貞子/今田幾代」

 廣岡が会長なら、今田は副会長。今田が会長なら、廣岡は副会長または会計。
 廣岡は関西の主な会社への寄付依頼で、重役を恐縮させる程の重みのある風格の持ち主。今田は明るさで困難を乗り切る人であった。この時代(1950〜60年代)の幹部委員は、大阪の女性運動を牽引し、YWCAの会員がリーダーシップを発揮していた。 

YWの窓 「対人援助におけるスピリチュアルケア」に参加して

 宝塚売布(めふ)神社駅近く、豊かな緑に包まれた日本家屋の「宝塚黙想の家」がある。そこで約40名近い参加者が、吉田敦彦・金香百合両講師の講義に耳を傾けた。〔9月、女性エンパワメント部主催〕
 傾聴力養成講座修了生による、傾聴グループ秋桜(コスモス)が、シャロン千里で活動を始めて一年が過ぎた。高齢の方々のお話に耳を傾ける中で、「早くお迎えが来て欲しい」「あの時(病気で倒れた時)あのまま逝ってしまったら良かった」と心の中にあるうずきのようなものを口に出される。その思いを人間同士として共有し受け止めるようにしているが、将来私もそう思う時が来るかもしれず、自分の感情にも様々な形で影響を受ける。それが吉田先生の次のお話があった時、合点がいった。
  「私たち一人ひとりは異なる身体と心を持っており、自分の世界観で他者を解釈して、わかった気になってしまうが、それほど人は簡単な存在ではない」。共感し寄り添って聴こうとする一方で、この事実を認識してその場に立ち合わせてもらう。このように理解すると不思議に心が整理され落ち着いてくる。
  セミナーの最後に、「答えを生き始めるとき人はその答えだけを生きてしまう。他の答えの余地を切り捨て、部分を生き始める。たえず問いを問い続けている間だけ人は全体へ向けて開かれている」と言う言葉が与えられた。安易に答えを求める方向性よりも、「問い」を捨て去らず、「ホリスティック」に生き続ける姿勢を意識して、活動したいと思う。

(会員 芝山陽子)

チェルノブイリを訪ねて

 NCC(日本キリスト教協議会)が主催したチェルノブイリツアーに、横内いづみ会員が参加。事故から22年たった現地状況の報告を寄稿してもらった。

 「どこへ行くの?」「チェルノブイリツアーよ」「エッあの事故のチェルノブイリ?」 こんな会話を何人かの人と交わした。
 ここ数年、私が関わってきた団体の「平和のつどい」で「チェルノブイリ」の写真展示をしていたが、実際には見たことのないチェルノブイリ原子力発電所や周辺の景色を見ておきたい、知っておきたいという思いから、今回の旅に喜んで参加。ウクライナのキエフ、ベラルーシのゴメリ、ミンスクを起点に動いた。
 ゴメリを出発、牧草地や森、そして広大な大地が広がる。高濃度汚染地へ向かっていくと車は徐々に減り、やがて姿を消す。検問を過ぎたところは、かつての美しい保養地で、建物がそのまま残っている。木が草が茂り、家をのみ込もうとしている。置いていかれた牛や馬、野生動物が増え、キノコや木の実が豊かに実り、美しい花も咲いている。しかしここは居住を許されない立入禁止区域。汚染地へ入るときは、市や関係省庁の人が必ず同行する。
 ウクライナのキエフからプリピヤナ市、チェルノブイリ原子力発電所へと向かう。美しい牧草地、森、まっすぐに伸びる道。30キロゾーンの検問をすぎると立派な道路の両側に並ぶ家々はやはり木や草に覆われている。22年前そのままの姿で人間だけが消えてしまった町。10キロゾーンの検問を過ぎ、発電所全体が一望できる場所に来る。そして4号炉のすぐ目の前に移動した。現場に駆けつけた消防士たちは、何も知らされず、何の防御もなく普通に消火活動をしたため、多くの若い犠牲者を出した。たくさんの人々が、永く住み慣れた家、夢見て求めた新しい家と美しい景色、恵まれた環境を失い、広大な放射能汚染地帯をつくった。かつて立派なマンションが建ち、公共施設、遊園地があった場所は22年前に動きを止めてしまった人のいない町となった。一軒の家の壁に残されていた。「ごめんなさい、さようなら、わたしの家」と。
 後の処理のため、チェルノブイリ原子力発電所へは今もたくさんの人たちが通ってくる。そして今日、事故を歴史として子どもたちは学ぶ。自分達が汚染地に住む被曝者であることを知りながら。
 ガンの子どもと母親の組織「困難の中にある子どもたち」の事務所や教会、国立チェルノブイリ博物館等も訪ねた7日間の旅であった。

(会員 横内いづみ)

人材育成・研修センター イヌバラ法によるカウンセリング勉強会

 大阪YWCAでは、傾聴力養成講座の元受講者の方々の要望で、3年前から「イヌバラ法によるカウンセリング勉強会」を開いており、毎回楽しく勉強しています。
  イヌバラ法とは、京都女子大学の大辻隆夫先生が考案した、ロール・プレイングによるカウンセリング実習法です。一般的なロール・プレイングでは、カウンセラー役とクライエント役が人間対人間で行います。それに対して、イヌバラ法では、クライエント役は、人間以外のもの、たとえば犬などの動物や、バラなどの植物になってロール・プレイを行います。クライエント役が人間以外のものになることによって、@場面設定が人間のときよりもシンプルになるので、技法の訓練に集中しやすい、A自分自身の課題と心理的距離がとりやすいので、安心して役に徹することができる、という2つのメリットがあります。何より、一般的なロール・プレイングよりも楽しく学べるのがイヌバラ法の最も大きなメリットと言えます。興味のある方の参加をお待ちしています。

(講師 井ノ崎敦子)
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