大阪YWCAは、女性のエンパワメント、子育て支援、またNGO/NPOリーダーの育成、国際交流等の社会貢献活動をしています。

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大阪YWCA機関紙(2010年12/1月号) アーカイブ一覧へ
大阪YWCAでは機関紙を年9回(4/5、12/1、8/9月が合併号)毎月1日発行しています。
抜粋して内容をご紹介します。
アフガニスタン〜今も続く戦争の苦しみ〜 新たなヒバクシャを生まないために
オリーブの木に託して届ける希望
クリスマスメッセージ 新たな旅立ちのとき
YWの窓 YWCAをホーム(居場所)に
クローズアップ「台湾式募金」
COP10場外レポート 世界のNGOが結束
ここにYありM 平塚YWCA

アフガニスタン〜今も続く戦争の苦しみ〜 新たなヒバクシャを生まないために

 2010年10月に6度目のアフガン入りを果たした。カブール市内の「インディラガンジー子ども病院」には、重篤な子どもがたくさん入院している。やけど病棟はいつ訪れてもこの世の地獄のような様相だ。全身50%、60%の大やけどを負った子どもが次々と運び込まれてくる。特に多いのが熱湯をかぶるパターン。1歳半の幼児の背中、赤い肉が露出し、その肉にガーゼが食い込んでいる。なぜこれほどやけどの子どもが多いのか?それは貧困である
 アフガンの一般的な家庭では台所と寝室が分かれておらず、電気のない夜は漆黒の闇の中である。11月ともなるとカブールの夜は氷点下まで気温が下がる。そこで人々は暖をとるため、ゴミや木切れで湯を沸かす。日本では通常調理台の上で湯を沸かすが、アフガンではそれが地べた。しゅんしゅんと湯気をあげるヤカンに赤ちゃんが近づき、熱湯を浴びるのである。30年以上に及ぶ戦地ゆえ、アフガンの生活基盤は貧しい。その影響に最も苦しむのが女性や子どもなのだ。
 やけど病棟の隣が新生児集中治療室である。案内のハビーブ医師がその赤ちゃんの衣服を脱がせた時、私は言葉を失った。
  「双子がくっついているのか?それとも・・・」
  その赤ちゃんの股間から、大きな腫瘍が出ているということを理解するのに、数秒かかった。「コンジンタル・テラトーマ」(先天的奇形)とハビーブ医師。
 私はイラクでもこのような先天性奇形の子どもを数多く見てきた。個人的には米軍の使用した劣化ウラン弾の影響、あるいは武器弾薬の化学的毒性が原因と思うのだが、残念なことにイラクもアフガンも治安が悪いので、専門家の調査が進んでおらず、原因の特定はできていない。
 ヒロシマ、ナガサキの経験から、私たちはこれ以上のヒバクシャを生まないように核兵器廃絶を訴えてきた。しかし現実には新たなヒバクシャが生まれ続けている。核廃絶の運動と、劣化ウラン弾禁止の運動をセットにして世界に発信していくべき時が来ている。

 西谷 文和(にしたに ふみかず)
  (吹田市役所勤務を経て、フリージャーナリスト。イラクの子どもを救う会代表。2006年「平和・協同ジャーナリスト大賞」を受賞。)

オリーブの木に託して届ける希望 〜Keep Hope Alive〜それでもあきらめない

 イスラエル軍により根こそぎにされた土地に、再びオリーブの木を植えるため、パレスチナに苗木を送る「オリーブの木キャンペーン」。平和への打開策がまったく見えず苦しむパレスチナの人々が希望を失わずいられるように、世界の仲間を支え・励ましを届けようというもので、パレスチナYWCAと東エルサレムYMCAが共同で呼びかけ、実施しています。そのオリーブ畑とパレスチナYWCAを大阪Yのメンバーが9月に訪問しました。

 今年6月にイスラエル軍によって破壊されたとのニュースがあったオリーブ畑のあるワラジャ村は、風光明媚でのどかな丘陵地帯ですが、入植地(※)と隣接しているために緊張の高い場所です。
 丘の斜面を削って、車が通れる農道が通っています。侵攻のあった日、イスラエル軍のブルドーザーもここを通ってきたのでしょうか。根こそぎにされたオリーブの木やブルドーザーの通った跡はきれいにされていて、農夫のアフマド・バルグースさんの生活も日常に戻っているようでした。くるみの実を木からもいで味わわせてくれ、家にも招き入れてくれました。「イスラエル軍は突然やってきた。軍事令状のようなものを持ってくることもあるし、2、3日前に前触れがあることもあるが、彼らが来るのはとにかく突然だ」と語ります。
 倒された木は今、少し離れたベートサフールYMCAの敷地に移植されています。
 人々はできる形で支えあい、抵抗を続けています。ブルドーザーはまたやってくるかもしれない、それでも希望を捨てない。恐怖に負けず、自暴自棄にならず、いつものように生活を続けること、あきらめずに木を育てること、それが彼らの抵抗の姿であり、パレスチナで生きるということなのです。オリーブの苗木を送ることを通して私たちはその地に暮らすパレスチナの人々のことを想い、共に生きている、というメッセージも表現しています。たとえ木が倒されても、そのことは決して消えることはありません。
 オリーブの木キャンペーンが呼びかける「Keep Hope Alive」の言葉は、「それでもあきらめない」静かな強さを表しているのだと感じました。希望を捨てないためには、さざなみのように、多くの人が参加してこのキャンペーンを続けていくことが大事です。私たちも、キャンペーンを通して連帯の気持ちを届けていきたいと強く思いました。

※入植地  パレスチナ自治区領内に建設が続いているユダヤ人の居住地。その拡大が和平を妨げる大きな原因となっている。

(会員 吉田 智里、宮崎 祐)
 

クリスマスメッセージ 新たな旅立ちのとき

 クリスマスは旅の物語を多く伝えています。私たちも人生の旅路で、クリスマスごとに生まれたばかりの主イエスに出逢い、新たなる望みを頂いて新たなる旅立ちを始める、そういう時でもあります。
 東方の博士たちはメシア(救い主)の誕生を告げる星を発見した時、その方のもとへと旅立ち、幼な子イエスに出逢うと、来た道とは別の道を通って帰って行きました。(マタイ2・1〜10)ベツレヘムの郊外の羊飼いたちはメシヤの誕生を告げる天使の声を聞いた時、直ちに馬小屋に行って幼な子イエスにお会いし、新たな力を頂いて讃美しながら帰って行きました。(ルカ2・1〜8)幼な子キリストに出逢った人達は、それぞれ新たな望みを頂いて旅を始めたのです。
 これらの旅は「神が我らと共にいます」旅でした。マリヤとヨセフも、マリヤの胎内に御子を宿してベツレヘムへと旅立ちました。更に、ベツレヘムからエジプトへの旅は、御子イエスを抱えての困難な旅でしたが、「神が我らと共にいます」旅でした。神は人間の問題と困難のなかに入って来てくださりそれを共に担ってくださる方です。
 『言(ことば)は肉体となって私たちの間に宿られた。』(ヨハネ1・14)聖書は、神が1人の人間となって私たちの一切の労苦や悲しみを共に背負って歩まれたと語っています。クリスマスはこの主に出逢い新たな力を頂いて旅立つ時であり、その旅立ちの道しるべは聖書です。またこの道を歩む力は祈りによって与えられるのです。『このすべてのことが起こったのは、主が預言者を通して言われたことが実現するためであった。「見よ、おとめが身ごもって男の子を産む、その名はインマヌエルと呼ばれる」』(マタイ1・22)この御言葉を聞いて主のもとに行き、どんな時も共に歩んでくださる主を、祈りを通して実感するのです。このクリスマスの時、主と共に歩む旅に旅立っていきたいと望み祈っています。
(文中のカッコ内はすべて新約聖書からの引用)  
(会員 ひらかた みよこ   都島教会協力牧師 )

YWの窓 YWCAをホーム(居場所)に

 今、「子育て」が、どうしてこんなに大変なのだろう?
 こども時代を過ごした70年代。私は、学校から帰ると、家にランドセルを放り投げ、すぐに遊びに出かけた。塾に通う子などほとんどいなかったので、放課後も一緒に遊ぶ友達はたくさんいた。こどもがたくさんいるので、公園は安全だった。日が暮れるまで遊び、家には、ごはんを食べ、寝に帰るだけだった。毎日友達と遊んでいると、親同士の交流も生まれた。だから、家に帰って、たとえ母が不在であっても、私には、何軒かの「いつでも入れてもらえる家」があった。母は、当時を振り返って、「こどもは半分、外で育ててもらった。」と言う。
 地縁、血縁が希薄になった現在。こどもへの虐待や、高齢者の所在不明などの問題は、過度な「家族依存型社会」によって引き起こされているとの指摘がある。確かに、育児にも(または、介護にも)、多くの女性が、その担い手となり、孤軍奮闘しているように思う。
 私達、千里子育て支援委員会は、「『子』育てを、決して『孤』育てにしてはならないと考えている。若い母親にとって、YWCAが、子育ての喜びだけではなく、苦労をも分かち合えるような「ホーム(居場所)」であって欲しいと願っている。
 そして、YWCAを「ホーム」と考える女性達と共に、女性の視点からの「子育て支援」を社会に発信してゆきたい。
(会員 西村 由紀子)

クローズアップ「台湾式募金」

 台湾の街角のあちこちで見かけるこの箱。中にはレシートがいっぱい…でも実は募金箱なのです。台湾では全てのレシートに番号があり、2か月毎に抽選が行われます。つまりレシートが宝くじを兼ねているのです。こうすれば客はレシートを求めるようになり、脱税防止になるという目的で始められたもの。でもレシートは不要という人は横の箱へポイ。気楽にできる社会貢献ですが、この募金箱では既に940万円ほどが集まったようです。
(会員 朝岡 千晶)

COP10場外レポート 世界のNGOが結束

 10月、COP10〔国連・生物多様性条約第10回締約国会議〕が開催された名古屋市には、世界中のNGOや市民グループが集結し、活発なロビー活動を行った。
  上関(かみのせき)原発に反対する運動の一員として、会議場の外で署名などの活動に参加した、瀬光会員の報告をお届けする。

 COP10本会議の中で発表されたNGO・市民団体の共同声明は「母なる地球は売り物ではない、貪欲な経済は要らない」と訴え、会場から大きな拍手があがった。この声明は、「現在進行中の悲劇」として上関問題に言及した。個別に地名を挙げるというのは非常に稀なことだという。世界のNGOの結束と最大限のサポートによる快挙である。
 会期中に、山口県上関町田ノ浦海岸に作業の台船が入り、埋め立て工事が強行されようとした。周防灘随一の生物多様性に富む「奇跡の海」として知られ、対岸の祝島の島民が28年間も建設反対運動を続けている原発予定地である。関係者に衝撃と動揺が広がった。COP10の議長国日本政府は沈黙。日本のマスメディアも報道しない。生態系を守るどころか、開発行為と自然破壊に手を貸すに等しい。現地では住民が昼夜を問わず海を守り、支援者は動き出した。上関から歩いてやって来た若者グループの始めたハンガーストライキに世界のNGOが敏感に反応。市民グループ「上関・広島リンク」の呼びかけで、上関問題をCOP10の重要課題とするよう求める共同声明が、国内外300余団体の連名で発表された。
 最終日、「Earth(アース) First(ファースト)(地球最優先)」の掛け声と共に約140人の市民が会議場正面のフェンスを囲んだ。会議の成功を祈ってエールと笑顔を贈ろうと、「Earth Firstハッピーリンク」と名付けた行動で人間の輪をつくったのだ。台船は(一時的に)上関の海から去って行った。
 地球の未来が危ぶまれる今、国を超えてNGOの果たす役割と可能性は計り知れない。  

(会員 瀬光 ひろ子)

ここにYありM 平塚YWCA

 会員数30名。JR平塚駅から徒歩5分の地に、築40年の小さな会館を持っています。3年前に子育て支援「スペースJOY」を開設。ひらつか市民活動ファンドの助成を受けてムーブメント遊具を揃え、運動遊びを取り入れて調和の取れた発達を促す‘ムーブメントセラピー’を実践中です。障がいのあるお子さんとその家族も一緒にYWCAならではの子育て支援。体育館などのような広い所で行う‘ファミリームーブメント’は、父親たちの参加も得て好評です。  
(文と写真/平塚YWCA)
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