When God created us, He created us out of love. There is no other explanation because God is love. And He has created us to love and to be loved. If we could remember that all the time, there would be no wars, no violence,no hatred in the world. So beautiful. So simple.
神は私たちを創造されたとき、私たちを愛から創りました。 2003年マザー・テレサカレンダーより |
このところ、マスコミによる調査で自衛隊のイラク派遣に賛成する人が増えているそうです。なぜでしょうか、賛成意見にも目を向けながら考えてみました。
まず賛成意見からです。
しかし
北朝鮮の国力を考えると玉砕覚悟でなければ戦争は起こせない、というのが一般的見方である。また石油の利権如何にかかわらず、環境面からもエネルギー問題は見直すべきである。日米同盟というものは結ばれていない。現在結ばれているのは日米安全保障条約である。同盟ではないので必ずアメリカに賛成する必要はない。イラクの復興を助けるには自衛隊派遣より経済援助のほうが有効と思われる。げんにイラクでは自衛隊が来ることによって就業率の増えることを期待している。最後に戦いは本当にテロの抑止になるのだろうか。
私たちは派遣に反対します。なぜなら
声を大にして言います。
自衛隊の海外派遣はあきらかに憲法違反だ。そのため名古屋では「自衛隊派兵差止訴訟」が提訴された。
なぜ違憲なのか
それでも政府はなぜ派遣するのでしょう。
渡辺和子さんの「現代のわすれもの」という講演をきいた。例えば「食事のときにお皿を一枚いちまい、相手の幸せをおもいながら並べるだけでお互いが心豊かで満ち足りた気分になるものです。ごく小さな行動であっても周りの人々を幸せにすることができ、その積み重ねが平和な社会を築くことになる」この話のように一人一人が他人のことを思いやる気持ちを持っていきていくならば、戦争などおきるはずがない、と思う。(H)
自衛隊のイラク派遣は十分な説明、国会での討議もなく決定されてしまった。過日の朝日新聞に、日本に大きな禍根を残した大きな事件、それは明治時代、ロシアへの派兵であった。国会の多くの議員の反対があったにもかかわらず、軍部の圧力と一部の権力者によって実行され、それが第二次世界大戦へとつながった、とあった。今回、同じ轍(てつ)をふんでいるような気がする。(W)
自衛隊のイラク派遣が現実のものとなった。国会での与党の不誠実、野党の力のなさ、この現状をどうすれば変えられるか。アメリカ大統領選でブッシュが破れることに期待するが、日本のなかでは、選挙民として一票の権利を最大限発揮するしかない。戦争に反対していく、戦争をはじめる国を支持しない、戦闘地区に自衛隊を参加させない。「戦争放棄」を貫くため、次の参議院選挙を大切にしよう(K)
空爆は民間人をも無差別に殺してしまう。アメリカ軍は標的だけを狙うと言っている が実際は多くの市民が犠牲になっている。どんな立派な「大義」があろうと、犠牲になるのはもともと戦争で何の利益にも預からない人たちで、なんらかの利益のある人は、決して戦争で死ぬようなところにはいない。戦争に賛成する人がいたら、何かの利益が受けられる人と考えてまちがいない。しかし他人を犠牲にして得た栄光は時間がたてば必ず血を流して失うことを歴史が証明している。(M)
戦争が始まって1年。大量破壊兵器は未だ見つからない。イラクでは自爆テロが頻発。 一般市民の死は計り知れない。それでも政府はこの戦争をテロへの闘いと肯定し続けるのだろうか。国際協調、人道復興支援といったことばの彩で国会答弁する政府にはどんなに訴えても聞く耳はないとわかる。次は憲法9条改憲をことばの彩で押し切るだろう。2度と国際紛争を武力で解決しないと誓い、世界もそれと認めていた平和憲法。それを守るためには、次の選挙でいかに意思表示できるかしかないと思う。(S)
「汝の敵を愛せよ」より 国際関係でも非暴力の手段が必要だとわかってきた。・・・近代兵器の破壊力が、 戦争というものから、悪の力の拡大と成長を防ぐ消極的な善の役割を果たせる可能性 を奪ってしまった。・・我々は戦争と破壊に代わるものを見つけなければならない。・ ・現代には、非暴力か非生存しかないのだから マルチン・L・キング
※キング牧師は黒人解放指導者で自ら凶弾に倒れた。 |
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しかし、中東だけでなくロシアのチェチェン、アジアの地域紛争など世界のどこを見ても、力による秩序維持路線は破綻し、「武力で平和はこない」ことが日々明らかになりつつあるではないか。そこに住む人びと自身が話し合いによる解決を求め初めているではないか。アメリカでもヨーロッパでも反戦の声が高まりつつあるではないか。
私的な話になるが、私は東京都内にある築三十年以上、入居者40世帯足らずのマンション住まいなのだが、そこのエレベーターの頭上奥に最近監視カメラが据え付けられた。街頭の監視カメラも日常の風景となりつつある。その一方で、外国人による犯罪の増加がことさら大きく報じられ、日本社会の有事体制化が着々と進んでいることを肌で感じる。在日アジア人、在日コリアンを「敵」にしたてあげ、日本人の被害者意識をかきたてることが、「国益」を盾にした海外派兵にとって必要なのだ。かつての軍国主義日本もやはりこうしたこういうアジアの加害者になったことを忘れてはならない。
とすれば、構図はきわめてはっきりしている。YWCAはこれまで以上に地域で、国内で、誰とでも手をつなぐ活動を広げなければならないし、国際的に顔の見える関係を作っていかなければならない。YWCAが女性の国際団体であるという利点を最大限活かそう。誰の味方か分からない「国家」ではなく、血の通った人間どうしのつながりを大事にしよう。昨年来日した二人のパレスチナYWCAリーダーを通して、パレスチナの女性が身近な存在になったように、アフガンやイラクの女性たちと出合う機会を作り出せるはずだし、是非とも作り出さなければならない。「武力による平和はない」という憲法の道こそ、日本人だけでなくアジアの人びとにとってのリアリティだということを肝に銘じたい。
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人間は生涯にわたってアイデンティティが形成され、死を直面するその時でさえ最後の成長ができる。
乳児期に大切なことは生まれてきたことを親(養育者)が喜び十分な愛情を与えること。この時期に愛情が不足すると人に対する警戒心や不信感につながり、人との信頼関係が難しくなる。
約半数が虐待を受けた子どものいる児童施設では、学生が実習に行っても子ども達の暴力発言で耐えられない現実があると語られた。参加者から虐待を受けた子にどう関わればいいか質問があり、弁護士の太平光代氏を例に、信じる人がいると立ち直れる、暴力暴言の気持ちを理解し励ましながら関わり続けることが大切です、とのコメントがあった。
人はそれぞれの歴史(成長過程)を持っていて年齢に関係なく様々な異なった人生が訪れる。目の前に居る人がどのような心境なのか。その人の言葉にならない背後にあるもの、存在そのものを受け止め共感しながら理解を深めていく。
人間関係が希薄になっている昨今、参加者の関心も高く時間が超越したにもかかわらず質問に答えていただいた。
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