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大阪YWCA機関紙(2007年4/5月合併号) アーカイブ一覧へ
大阪YWCAでは機関紙を年9回(4/5、12/1、8/9月が合併号)毎月1日発行しています。
抜粋して内容をご紹介します。
イースターメッセージ「早春の海辺に立ちて」
Keep Hope Alive!パレスチナに平和の祈りを届けよう
〜オリーブの木キャンペーン推進3カ年〜
沖縄ノートの裁判傍聴をして
第90回大阪YWCA定期総会報告

イースターメッセージ「早春の海辺に立ちて」

京都保育福祉専門学院院長 岡山孝太郎
早春の海辺には、小さな桜貝のほのかな紅色が白い砂上に散り、波に戯れる。怒濤となって岩に砕けていたあの冬の海は、もはや遠く去ったのであろうか。桜貝の色とかたちは、我が生涯の消えることのない幻である。
一枚の桜貝を、いとおしむように、そっと父の手に置いた幼い頃の息子の笑顔が今も思い浮ぶ。あの痛哭の日から、早や七年の歳月が流れた。重い日々であった。
《波遠く 子の亡き春のさくらがい》
右の一句に刻んだ傷痕が、ふとヤコブ晩年の痛切な呻きと重なり合う。(創世記48・19)生きるも無惨、そして死もまた無惨!それを呑み込み、胸をたたいて呑み下した時、ヤコブは「ヤーダ」と呻く他なかった。「ヤーダ」とは、「わかっている。この生の破れと痛みは、しかとわかっているのだ。しかしそれでもこうせざるをえないのだよ!」と叫ぶヤコブの深い苦悩を表わす一語である。それは痛哭な体験となって、心底深く刻まれた生きざまを表わす。彼は、長子マナセを世継ぎと定める一回限りの祝福を、敢えて伝統と戒律を破って、弟のエフライムに与えた。たとえ視力衰えたとは言え、そばからヨセフが繰り返し注意し誘導する以上、間違うはずがない。彼は知っていた!彼は矛盾と不條理にみちた人間のこの現実を。『わかっているのだ』と。それはまことに、人間現実の判断を越えて迫りくる、神の新しい現実の中に立ち続けようとしたヤコブの、涙と呻きにみちた壮絶な認識であった。食い縛った歯の間から、いつか、低い、しかし決して止むことのない讃美が洩れはじめていく。哭きながら、それでも穏やかな祝福の言葉を語りかけていく。『ヤーダ!わかっている、私にはしかとわかっているのだ』と。『神はあなたがたと共におられたであろう、それは動くことがない』と。
旧約聖書のこの一語の重さは、主キリストの復活の使信に打ち砕かれた弟子達の間にも、静かな波紋となって広がっていった。この波紋の上に、わが生涯を浮かべる。
《砂あらし 亡き主と語るさくらがい》

Keep Hope Alive!パレスチナに平和の祈りを届けよう
〜オリーブの木キャンペーン推進3カ年〜

オリーブの木キャンペーンは、2001年にパレスチナYWCAと東エルサレムYMCA合同の呼びかけにより始りました。イスラエル軍に破壊されたオリーブの木を、根こそぎにされたその場所に再び植えようというものです。一口3,000円でオリーブの苗木一本を送ることができます。
大阪YWCAでは、国際部委員会が2004年から2006年の3年間を「オリーブの木キャンペーン推進年間」と定め、1年間10万円、3年間で30万円=100本分のオリーブの苗木を贈ることを目標に、リーフレットの作成、チャリティコンサートの実施など様々な活動を行ってきました。
2004年には「オリーブの木・平和コンサート〜フォルクローレの調べとともに〜」(ゲスト:フォルクローレシンガー・井乃上かおる)を実施。開催日は、現在のイラクでの混迷に至る引き金ともなった「同時多発テロ事件」の起こった9月11日でした。フォルクローレの調べを聴きながらパレスチナの平和を祈るひと時となりました。
2005年には会員の中島和子さん宅をお借りしてアフタヌーンティーパーティを開催し、収益を寄付にあてました。趣旨に賛同し、個人的にカンパをする参加者もいました。
キャンペーンをきっかけに、パレスチナへの関心が徐々に高まった3年でもなかったでしょうか。2005年の「ひろしまを考える旅」に来日したパレスチナY職員を大阪にも招き、持ち寄った料理を囲んで、現状を直接聞く機会を持ちました。皆様の協力を得て、3年間で目標の30万円を現地に送ることができました。キャンペーン推進の3年にはひとまず区切りをつけますが、キャンペーン自体は継続しています。今後は、日本YWCAビジョン2015にも掲げられたパレスチナYWCA支援を具体化できるような新たなプログラム展開を目指したいと思います。
キャンペーンQ&A 〜パレスチナYWCA前総幹事アブラさんに聞きました〜
Q キャンペーンの目的は?
A キャッチフレーズ通り「希望を失わないようにすること」
(keep hope alive)だと思います。
Q 私たちが送ったオリーブの木が収入をもたらすときがくるのでしょうか。
A 実りをもたらすには時間がかかります。アラブには、「今日私たちが植えたものを将来誰かが刈り取る」ということわざがあります。
Q オリーブの木が、またイスラエル軍に破壊される可能性がありますか?
A すでに何度かそういうことがありました。キャンペーン用の土地全てが危険な場所にあるのではありませんが、中には危険の高い場所もあります。けれどもそういう場所に植えることも必要だと思っています。あきらめないこと、それが抵抗のひとつの形だと思います。(2004年8月)
Q オリーブの木が、またイスラエル軍に破壊される可能性がありますか?
A すでに何度かそういうことがありました。キャンペーン用の土地全てが危険な場所にあるのではありませんが、中には危険の高い場所もあります。けれどもそういう場所に植えることも必要だと思っています。あきらめないこと、それが抵抗のひとつの形だと思います。(2004年8月)

オリーブ畑に行ってきました
オリーブ畑の斜面に立って見下ろすと、下に荒れた谷が広がり、その向こうはまた隆起して丘になっています。丘の上にはユダヤ人入植地が見えます。もし仮に、向かいの丘の上の入植地からオリーブ畑がねらわれたら、さえぎるものの何一つない土地で、オリーブの木はひとたまりもないでしょう。それはそのまま、パレスチナ人の置かれている状況です。自分で送ったオリーブの木が、今日も無事に育っているかなと、ささやかな平和への思いを寄せること。「オリーブの木キャンペーン」を通して私たちが送ることができるのはそういうシンパシーだと思います。(『パレスチナに行ってきました記』より抜粋)
※大阪YWCAが送ったオリーブの木は3年で107本に。この他、大阪YWCA大宮保育園からは20本分が送られました。
(文責 国際部委員会)

YWの窓 沖縄ノートの裁判傍聴をして

現在、大阪地裁で大江健三郎の「沖縄ノート」の中にある集団自決の記述を巡って、旧軍人遺族が作者と岩波書店を訴えた裁判が行われている。その傍聴支援の呼びかけが沖縄Yから大阪Yにあり参加した。毎回13時に地裁前で抽選があり傍聴券を得て入廷する。並んでいると周囲でさかんに挨拶が交わされ、かなりが旧軍人関係とわかる。法廷で原告は「集団自決は軍の命令でなく、村長の指揮による」と主張する。そもそも軍が村にきて、軍が手榴弾を村民に手渡してなければなどと思わずにはいられない。
本の中で大江さんは本土と沖縄の関係を通して、痛みをもって日本人を問うている。集団自決の部分はその一部にすぎない。ずっと沖縄は独自の歴史と文化をもち武器を持たず平和な王国であったが、島津藩の沖縄(琉球)支配以降、本土に利用され続けてきた。そして地上戦の舞台に。戦後は本土と切り離されて軍事基地の最前線に立たされ、今も米軍基地の75%を引き受けている。本土の私たちはどの位、沖縄の痛みを共有できているだろうか。戦争による問題解決は守るべき国民を逆に死に追いやる現実を沖縄もイラクも教えている。最近では戦争の記憶が薄れ、ますます米国と結びついて武力行使が可能な国へと加速しつつある日本。このような時だからこそ、この裁判を傍聴することで沖縄の痛みにつながり、平和を願っていけたらと思う。
※次回裁判は5月25日(金)です。
(会員 白井邦子)

第90回大阪YWCA定期総会報告 2007年3月3日(土)
標語:平和を実現する人々は幸いである  〜マタイによる福音書5章9節〜

(出席者数87名 委任状提出者数174名)

3月3日、大阪YWCA本館において第90回定期総会が行われた。総会準備委員長の開会の挨拶で始まり、開会礼拝では「語り継ぐ9条」が朗読された。
2005年度決算報告、2006年度事業報告、2006年度会計現状報告、2007年度事業計画案、予算案などが賛成多数で承認された。 また、公益法人制度改革への対応についての提案がなされ承認された。新幹部委員6名、指名委員5名が選出された。

【2006年度事業報告】
<事業部門>
専門学校日本語本科においては、中国からの留学生数の減少が続いており、対応策として、海外の留学院との関係づくりを積極的に行った。ステップハウス運営については、「ステップハウスを支える会」を立ち上げ、現在会員を募っている。
<ボランティア・社会貢献活動>
様々な活動を通して社会の課題に取り組み、地域とのつながりに貢献し、平和の大切さをうったえた。「ピースアクション」を今年は「世界の子どもたちに平和なクリスマスを」をテーマに12月に実施。「サンタパレード」を行った。韓国釜山YWCAとの姉妹Y提携式が、10月に釜山Y60周年記念式典と併せて、釜山にて執り行われた。
【2007年度事業計画】
「理念・目的」「基本方針」を具体化するため、3年間の行動計画を以下のとおりとした。
<行動計画2007-09>
大阪YWCAは、キリスト教の精神に基づき、以下のことを目指します。

非核・非暴力による平和の実現のために積極的に行動することを。
多様性を認め合い、出会いの中で育ち合い、変革を担う人材を養成することを。
私たちは行動します。
1. 一人一人がかけがえのない存在として認め合い、支えあう社会を広めます。
2. 若い女性のリーダーシップを養成します。
3. ステップハウスを拠点に、DV被害を受けた女性の自立支援を行います。
4. 子どもの権利を守り、学校や家庭以外での学び、遊び、出会いの場をつくります。
5. 韓国・中国・日本の近現代の歴史に学び、平和を創ります。
6. 韓国・中国のYWCAと顔の見える関係作りを目指します。
7. パレスチナの正義と平和のために、パレスチナYWCAを支援します。
8. 平和憲法を守ります。
【年間行事予定】
07年度はピースアクションを年間通して5回のシリーズとして行うことにした。
4月24日 世界YWCA日 (シリーズ1) 
5月 釜山Y合唱団との交流
8月 IWS(世界女性サミット)世界Y総会(於ナイロビ)報告会(シリーズ2)
10月 世界YWCA非暴力週間
  ステップハウス2周年記念会(シリーズ3)
12月 子どもクリスマス (シリーズ4)
08年3月1日 第91回定期総会 講演会 (シリーズ5)
【発題 公益法人制度改革とYWCA】
制度改革の概要の説明に続き、新しい法律の施行後も大阪YWCAが従来の運営システムを維持しつつ公益法人として活動を続けていくためいくつかの提案がなされた。
その中で、YWCAの使命こそ公益であり、一つ一つの活動・事業の目的や基本方針を再確認する機会とするなど、会員にとって自らの活動の意義を振り返るきっかけともなった。
(文責 編集委員会)
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