大阪YWCAは、女性のエンパワメント、子育て支援、またNGO/NPOリーダーの育成、国際交流等の社会貢献活動をしています。

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大阪YWCA機関紙(2010年11月号) アーカイブ一覧へ
大阪YWCAでは機関紙を年9回(4/5、12/1、8/9月が合併号)毎月1日発行しています。
抜粋して内容をご紹介します。
未来を創る農の担い手
ここにYありM 甲府YWCA
できるなら地球と仲良く暮らしたい
ぶどうの木 一滴の雫
YWの窓 暴力のない男女平等社会の実現を
クローズアップ「折畳み椅子」
パレットSHOPをよろしく

未来を創る農の担い手

 30代半ばで都市生活に終止符を打ち、山形県の農村で暮らすようになって20年が経とうとしている。図らずも百姓の端くれとなったのには、今暮らしている町の環境と農に生きる仲間との出会いがある。1年の半分は雪に埋もれ、作物を育てるのに最良とは言えない場所でありながら、ここには自然と格闘し生きるための糧を創造してきた豊かな歴史が刻まれている。山に囲まれ、耕地面積も少ない白鷹(しらたか)町は、米作りと古くは養蚕、現在は野菜や果樹栽培などを組み合わせた小規模複合農業が一般的で、どの家もかつては自給的農業で暮らしていた。夫の家族も代々続いた農家で、義母は蚕を育て機を織る一方で、家族の食べる野菜や豆を育て、漬物を漬け、味噌や納豆を作っていた。70年代に入り、工業化が進み、農民が急速に減少する。残った農民は機械化と農薬の導入で効率を上げ、規模拡大を進めた。冬は都会に出稼ぎに行った。
 そうした中、国の減反政策に異を唱え、農薬の空中散布に反対の声を上げる農民がいた。国の政策に翻弄されず、農民として生きたい、農で生計を立てたいと有機農業を実践し、自前の農産物を原料として加工し、出稼ぎに代わる仕事を創り出した。40歳になったとき私はこの先輩たちに弟子入りした。「四十の手習い」である。体力は衰えていくのに毎春「今年は何を撒こうか」と種苗会社のカタログを楽しそうに見入る義母の姿に背中を押された気もする。
 種まきから収穫まで自分の采配でやりこなす農業は、しんどくてもやり甲斐がある。体力に合わせて作物や収量を考えて栽培すれば老後も続けられる。(「農業人口の高齢化」の裏を返せば、高齢者でも続けられる仕事でもあるわけだ。)収穫の日に台風が来たら「自然が相手では仕方ない」と怒りはおこらない。農作業は疎外されない労働だ。
  50になった4年前、仲間11人で「しらたかノラの会」を立ち上げた。有機農業をしながら、その原材料で漬物、惣菜、菓子、餅等を加工する農民集団だ。味噌や梅干、ご飯の素、ケーキやジャムなど開発した製品は100を超えた。地元に受け継がれる農の女たちの技を身につけることが私の「五十の手習い」となった。
  過去20年で農業就業人口は半減し、耕作放棄地は倍増した。主力を担ってきた昭和一桁世代の離農が進めば、日本の農業の存続自体が危うい。命を育て食べ物を作り出す基本的産業の担い手が絶滅危惧種となりつつある社会に未来はない。未来を創り出すには担い手を増やすしかないが、「農を担う」ことがきつい・汚い・危険の3Kとは限らない。私のような遅ればせの新規就農で、半農半加工の兼業でやり甲斐を見出す場合もあれば、都会で自給の野菜づくり(プランターでも)だってできる。固定的な農業観を捨て、現在の居場所から農に向かう道筋を皆が探るようになれば、新しい様々な「担い手」が生まれる。そうした想像力と行動力が今、必要とされている。

 疋田 美津子(ひきた みつこ)
(しらたかノラの会/アジアと日本の農と食をつなぐNPO法人APLA共同代表)

ここにYありM 甲府YWCA

 創立63年の今年度は、例会時に聖書研究と学習(日本YWCA100年史)を隔月に行っています。「第28回原爆絵画展」では広島平和センターと丸木美術館より借用の絵画、県内被爆者による絵画や写真、平和関連の図書や絵本の展示に加え、折り鶴コーナーや平和へのメッセージで作るピースツリー・コーナーを設けました。最終日にはシンガーソングライター中村里美さんの「ピースライブ―私のヒロシマ・ナガサキ―」を行いました。
(文と写真/甲府YWCA)

できるなら地球と仲良く暮らしたい

 「大量消費・大量廃棄」の日本において普通に暮らすことは、すなわち大いにエネルギーを消費し、大いに地球を汚すことである。わかっちゃいるけど、どうにもできない……のだろうか? 少しだけでも、地球と仲良く暮らす方法はないものだろうか?
 「普通」を飛び越え、一風変わった方法で地球を大切にする実践例をお伝えする。
あーす農場
 メタンガスと水力発電で、エネルギーの一部を自給
 兵庫県北部・朝来(あさご)市和田山町の大森さん一家が暮らすあーす農場では、‘縄文百姓’の生活技術を目標に、自給自足的な農生活を営んでいる。大学で農を学んだ人が中長期の研修に住み込んだり、海外からの研修生が訪れたり、谷あいの農場は賑やかだ。
 昔ながらの土間の台所に入ると、頭上に見慣れない大きなビニール袋。ここに自家製メタンガスをため、煮炊きに使うのだ。家の外にトタンを敷いたスペースがあり、その下に特大ビニール袋が入っている。ここに、人間や動物(主に豚)の排泄物を水状に薄めたものを入れると、発酵してメタンガスが発生。これをホースとパイプで台所に運ぶ、というシステムだ。ベトナムやフィリピンなど東南アジア諸国の農村開発の現場で普及が進められているものと同型であろう。身近な素材で、自力で維持管理できる装置、いわゆる「適正技術」である。和田山の冬は寒さが厳しく、メタンガスが活躍するのは夏場だけだが、暑い国なら年中これで賄える。メタンガスと同時に液肥も得られ、エネルギー自給と田畑の栄養の一石二鳥だ。
 エネルギー自給のもう一つは小型水力発電。140メートル先の小川からパイプで水を引き、10メートルの高低差を利用して発電。月々の必要量の約半分の100キロワットほどを自給できるという。「関西電力の発電量の半分が原子力だというからね、原発に反対するなら半分は自給しようと思って」。
 通常は100万円を超す設置費用が、家族やボランティアの労働奉仕によって半分以下で済んだというから、太陽光発電と比べても安上がりな電力自給。ただ、小さな機械ながら維持管理には手がかかるという話であった。
(写真と文/編集部)
共生庵
 ロケットストーブ普及に邁進中
  広島県三次(みよし)市・共生庵の荒川さん夫妻も、自然の恵みを最大限に生かす農生活を実践中。最近力を入れているのがロケットストーブの普及だ。

 ロケットストーブは、知る人ぞ知る、とても優れた不思議な薪ストーブだ。大小ドラム缶・石・粘土・レンガ・煙突という、安価でシンプルな素材で自作できる。燃焼効率がよく(=薪がとても少なくて済む)、灰も少ない。横に這わせた煙突の周りを石や粘土で囲い、外に逃げる熱を蓄えることで、暖かいベンチやベッドが出来るのが特徴。幸せはお尻から。横になれば極楽直行!
 作り方から豊かな生活の提案まで記した本邦初のマニュアル本も出版した。ネット検索「共生庵」でご覧いただきたい。
一般書店では入手不可、申込みはEメールで  kyoseian@p1.pionet.ne.jp

(写真と文/共生庵)
豊岡市
 コウノトリ育む農法
 兵庫県の最北東・豊岡市は、一旦は絶滅した特別天然記念物・コウノトリの繁殖と野生復帰で知られる。国内最後の野生コウノトリの死後14年たった85年、ロシア・ハバロフスクから野生の幼鳥6羽を譲り受け、人口飼育で繁殖を開始。02年には飼育数が100羽を超え、05年自然放鳥に成功、07年からは毎年野外でヒナが巣立っている。ここで広まる‘コウノトリ育む農法’は、農薬や化学肥料に頼らず、豊かな生態系を作り、生き物の力で害虫や雑草を抑えよういうもの。単に安全・安心な食べものを作るというのでなく、コウノトリも住める環境を取り戻そうという取り組みである。
 この農法では、田植えの1カ月前から水を張る「早期湛水」、冬の間も田んぼに水を張る「冬期湛水」、田んぼに深く水を張る「深水管理」、オタマジャクシがカエルになるまで田んぼに水を残す「中干し延期」などにより、コウノトリを頂点とする食物連鎖の豊かさ(つまり生物多様性ですね)を保っている。田んぼの生き物(=コウノトリのエサ)とおいしいお米の両方を育もうというわけだ。
 手間のかかる農法で作った米や野菜は、「コウノトリ」を冠するブランドで高値で販売される。それを選んで買う消費者が増えることが、この取り組みを支える。

 地球にも体にもやさしい食生活の基本は「地産地消」である。昔から、食養生では「4里四方で取れたものを食べよ」と言われている。遠くから運んでくるには多くのエネルギーが必要で、近くで取れた季節のものが一番体のニーズにぴったりくるはず。都会に暮らしてもできることの一つが、この地産地消に心掛けること。そして、志の高い農家を支援すること、また、小さなベランダ菜園でもいいから自分で作ってみることかもしれない。近くで作られた米が手に入らない場合は、コウノトリ米を試してみるのもご一考か。

(文責/編集部)

ぶどうの木 一滴の雫

 平和環境部委員になって8年余になる。弱小委員会とコボしつつも、アジアの近現代史や原発の危険性を学び、気付きを深め広めたいと願ってきた。
 最近は講演会に夫々の分野で深い学識と洞察力を持ち市民運動に鋭い示唆を与えて下さる方を講師にお迎え出来ている。100人程の参加者は会員以上に外部の方、特に男性が多い。
 歩みの中で嬉しい事がある。例えば殆ど憲法問題等に関心のなかった人が職員、委員として関わる中で目を開かれパワーをつける事若さ、大胆さが今、活動に力を与えている。
 世間では「9条の会」も若い人には敬遠されがちと聞く。しかし目覚めれば若い人は変わっていき大きな力になるだろう。
 一滴の水が集まり、大河を作る事を思いシコシコ活動を続けよう。
(会員 村田 禮子)

YWの窓 暴力のない男女平等社会の実現を

 大阪YWCA女性エンパワメント部は、女性をエンパワーし暴力のない男女平等参画社会を実現したいという思いで今日まで学びを重ねてきた。暴力には・身体的暴力・心理的暴力・性的暴力・経済的暴力・社会的暴力(交友関係の監視や制限)などがある。富国強兵や高度経済成長など、その時代の政治的戦略に沿って女性の人権侵害が進められた時代背景の下、08年国連の「ジェンダーエンパワメント指数」で日本は108ヵ国中58位という有様。01年DV法ができやっと司法の手が入るようになり現在、DV法第三次改正が行われようとしている。法律がいかに大切か。私たち市民が頑張って声をあげ行政に提言していくことの大切さを痛感している。
 DVのメカニズムを学べば学ぶほどいろいろなことが複雑に絡み合っていることを知る。私の周りにはそんな人はいない!ではなく自分の問題として捉え考え訴えていきたい。
 女性が自立して生きることの難しさの中に・経済的に自立する力が弱い・自分の権利を主張できない・依存体質が強いなどが指摘されている。ジェンダーの視点に立った自立トレーニングを子どものときから経験させたいものである。「暴力を受けてよい人はだれもいない。どんな人にも暴力を振るう権利はない」を心に刻み進んでいきたい。
(会員 片山 淳子)

クローズアップ「折畳み椅子」

 行ってきました!上海万博。上海万博で流行っているのが『折畳み椅子』。人気パビリオンは3〜5時間待ちもありうるので、上海市民必携グッズがこの椅子なのです。驚いたのは、万博会場だけではなく地下鉄の中でも活用?されているこの事実(写真は地下鉄の中・それも混雑時)。上海の友人から「万博に行く時に使いなさい」ともらった椅子は、今も包装されたまま我が家の物置にあります…。御堂筋線で使ったらどうなるかしら(笑)
 
(会員 安田 乙世)

パレットSHOPをよろしく

 グループパレットは、ハンディの有無に関わらず、共に様々な余暇活動を楽しむグループです。知的ハンディを持つメンバーも共にミーティングに参加し、毎月のプログラム内容や旅行の行き先をみんなで話し合って決めています。活動歴は間もなく30年。初期からのメンバーの多くは中高年にさしかかり、家族の一番の懸念である‘親亡き後’も現実味を帯びています。
 そんな中、大阪府人権協会から助成金を得、『はじめの一歩プロジェクト』を行うことになりました。お菓子作りや手芸など、手仕事の得意なメンバーが多いので、その得意なことを生かしてお金を生み出すことができないかと考え、クリスマスバザーに「パレットSHOP」を出店することに。手作りのアクセサリーやアクリルたわし等を販売する予定です。一つひとつ丁寧に手作りするので、量はそれほど多くありませんが、少しでも自分たちで作ったものを販売することで自信をつけ、小さな一歩を歩み出せたらと思います。
 クリスマスバザーにお越しの際は、ぜひパレットSHOPにお立ち寄りください。  
(会員 小澤 裕子)
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