大阪YWCA会報(大阪版)

2002年10月号(抜粋)


<目 次>

[一面]
◇学校 完全週休二日制に思うこと

[二面]
◇完全週休二日制を受けて
 シャロン千里 こども館の取り組み

 やっこら団とこころのごはん

◇ぶどうの木 74
 エンパワーメントとは

[三面]
◇男の目
 シャロンでのボランティア活動

◇YWの窓
 [国際] ブリッジズの活動
 [子ども] ある日の子ども図書室

◇ファシリテーター養成講座
 女性に対する暴力〜回復へのプロセスとサポート実践

[四面]
専門学校あれこれ
 ありふれた「モノ」「おカネ」と「開発」の関係は?
 国際関係開発学科(DEGRA) 国際開発論 神田浩史さん

その他



完全週休二日制を受けて

シャロン千里 こども館の取り組み

やっこら団とこころのごはん

 4月からの学校週5日制を受けて、こども館で新たに始まったプログラム、その名も「やっこら団」と「こころのごはん」。

 「やっこら団」は子どもによる子どもの活動グループ。子ども達のやりたい、したいという思いを受けて、仲間と一緒にやってみるのがモットーです。メンバーは総勢15名、学校も学年も違う仲間と出会い、月1回活動中。みんなでおやつを作ったり、箕面の滝にでかけたり、総合福祉施設であるシャロン千里を活かしてケアハウスの方々と夏祭りをしたり、様々な活動の中で、子ども達は、自分で考え、自分で決めるということをしています。普段与えられることの多い子ども達、とまどいつつも回を追うごとに成長していく姿がみられこれからが楽しみでなりません。
 もうひとつは「こころのごはん」。食べることは生きること、いのちを作ること。みんなで作って、みんなで食べる、当たり前だけどそのことを一番大切にしています。小学生から幼児まで、みんなそれぞれできることをする。大きな子は包丁で野菜を切る、小さい子は野菜をほぐすといった具合。みんなで作ったごはんはとびきりおいしい。
 テーブルクロスをひいて、お花を飾ったテーブルに、できたてのごはんをはこんだら、みんなそろって「いただきます」。"おなかぷくぷく"、"こころほくほく"。自然と会話もうまれ、とってもいい感じ。「家に帰って作ってみる」、「また今度も来る」と子ども達。次は何を作ろうかと思いは膨らみます。目指すはうどん作り。
 「わたしってなかなかやるやん」と自分のことをほめたり、しっかり食べたごはんが今日の力になるように、どちらのプログラムも、子ども達のこころとからだの栄養を育むことを願って活動しています。
(大阪YWCA シャロン千里こども館 児童厚生員)


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ぶどうの木 74
エンパワーメントとは

 最近「エンパワーメント」という言葉をよく耳にする。「エンパワーメント」とは「自分自身の力を取り戻すこと」「他の人に力を与えること」を意味する。Yに関わっていると刺激を多くの人から受け、自然とエンパワーメントする。
 国際関係開発学科の授業で学んだことがある。本来『大地・土地』というものは先祖から受け継いだものという考えがあるが、アフリカでは未来から借りているという考えがあるそうだ。つまり、人から物を借りた時果して、それを借りた前よりも悪い状態で返すかという問題である。最近、世界では紛争など心痛む事件が多く、未来への不安を抱く。しかし、このアフリカの話を聞いて気が付いた。今住んでいる地球をもっと良くして未来へ返さなければならない。借りている者の責任があるということに。
 その為には、一人一人が今の現状にあきらめることなく、変えていけるという思いを獲得しなければならない。個人がエンパワーメントすることで何かが変わるのではないか、と私も早速できることから取り組もうと思っている。
 そして、この9月にはさらなる学びの場を求めフィリピンへ語学留学へ行く。帰国後は誰かをエンパワーメントできるようになっていることを願いつつ・・・。
(会員)


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男の目

シャロンでのボランティア活動

 シャロン千里近くの住民です。1月に開催された「ボランティア講座」の受講をきっかけに、"時々"お手伝いさせていただいております。
 圧倒的に女性が多い現場ですので、心理的に圧倒される場面もありますが、男性の端くれとして必死にがんばっています。
 それにしても、常時ボランティア活動を続けておられる皆さんのお姿には頭が下がる思いです。
 『継続は力なり』と申しますが、強い意思の"力"がなければ、ボランティア活動を"継続"させることはできないでしょう。
 では、皆さんを後ろから支えているのは、意思の力だけでしょうか。もうひとつ、『誰かのために役立っている』という"充実感"があると思います。活動に没頭する皆さんの生き生きとした表情や動きから覗えます。
 でも、ボランティア活動の「報酬」は充実感だけでしょうか。"爽快感"もあるのでは。  一人ひとりが爽やかな話題を持ち寄って、活動の合間に交わす雑談。その果実として味わえるなんともいえない爽快感。
 その日の奉仕を終え、この充実感と爽快感を胸に家路を急ぐ皆さん、いつもご苦労さまです。
(シャロン千里ボランティア)


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YWの窓

[国際] ブリッジズの活動


 95年5月に始まったBridgesは、関西に初めて住むことになった外国人に、年に一度英語でBridges to Osakaというオリエンテーションプログラムを実施、必要な情報を提供します。また、毎月彼らのリクエストに基づいていろいろな催しを行っています。
 外国人が日本をよく知り、自分の力で活動出来、何かを成し遂げられるように手助けしています。外国人が主体で、日本人は常にバックアップに回っています。日本人による企画ではなく、外国人の目で自分達の興味からの企画なのが大きな特色です。
 ボランティアのメンバーも外国人と日本人なので文化の違いから意見の食い違いもありますが、違いを認めあって、お互いを理解し合いながら仕事をしていくと、その中で学ぶことも多いです。
(会員)


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専門学校あれこれ 講師紹介

国際関係開発学科(DEGRA) 国際開発論 神田浩史さん

ありふれた「モノ」「おカネ」と「開発」の関係は?
(インタビュアー 7期卒業生)

神田さんはかつて、国際協力分野でODA関係の仕事をされていましたが、現場での問題解決を考えるうちにNGOの方により可能性を見出し、運動を始められました。今では世界水フォーラム市民ネットワーク等に中心的に関わっておられます。

Q. 水フォーラムの活動について教えて下さい。
A. 来年3月に行われる、第三回世界水フォーラムに向けて水に対する市民の活動を高め、一人でも多くの市民が参画できる様に活動しています。具体的には地域で桂川、淀川支流などの流域での水環境に関する関心を高めるようなワークショップを行ったり、グローバルには南のNGO関係者の参加を実現するため、主催者と交渉したり資金を集めたりしています。

Q. 「国際開発論」授業の中で一番学生に伝えたいことは何でしょう?
A. 自分たちのおカネやモノがいかに世界各地の開発とつながっているのかを知り、日常生活が依拠している開発が現地の住民や地域社会、環境にどのような影響を与えているかを、日常的に考えて欲しいと思っています。

Q. 人気の高い神田さんの授業ですが、やはり内容が伝わりづらい時は難しさを感じられるそうです。反対に楽しいと感じる時は、どんな時ですか?
A. 受講生の人たちから、いろいろなことを教えてもらう時。DEGRAの学生は年齢層も多様で、様々な事について話が盛り上がります。大学より反応があり、それが直接伝わってきますね。


【インタビュアーから一言】
神田さんの授業では、難しい話から入るのではなく、身近な自分たちの周りにあるものを通して考えるということでした。そしてそれは実は大きな問題であって、地球規模で考えていかねばならない事であるということに気づきます。その様に成り立ちのメカニズムを知ることで、様々な分野の問題点がどこにあるかを考えるきっかけになりました。今私は、世界水フォーラム市民ネットワークで活動のお手伝いをしています。やはり、水問題も同じく地球規模で考えていかなくてはならない大きくて身近な私たちの問題であると思います。


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