大阪YWCAは、女性のエンパワメント、子育て支援、またNGO/NPOリーダーの育成、国際交流等の社会貢献活動をしています。

大阪YWCA
JAPANESE ENGLISH
TOP PAGE YWCAについて Q&A お問い合せ 交通アクセス サイトマップ
イベントカレンダー 女性支援 子ども・子育て 平和と環境 リーダーシップ養成 国際交流 その他活動
TOP PAGE > YWCAについて > ニュースレター > アーカイブ一覧 > ニュースレター16.5月号
YWCAについて
YWCAについて トップ
大阪YWCAの歴史・沿革
廣岡浅子とYWCA
グループ活動(梅田)
グループ活動(千里)
出版物
ニュースレター
情報公開
ボランティア募集
支援のお願い
会員になる
大阪YWCAとは
大阪YWCA機関紙(2016年5月号) アーカイブ一覧へ
大阪YWCAでは機関紙を年8回発行しています。
抜粋して内容をご紹介します。
「ひろば」という拠点−言葉を孤立させてはならない
大阪YWCAピースアクション2016
上野千鶴子講演会 「私」を生きる〜「おひとりさま」で生きるとは〜
ヴォーリズ建築探訪ツアー 神戸女学院大学と関西学院大学を訪ねて
YWの窓 3/5西谷文和講演会「戦場のリアル」

「ひろば」という拠点−言葉を孤立させてはならない

 「自由と平和のための京大有志の会」(*註)は「ひろば」という勉強会を続けている。
 2015年7月2日に「声明書」を発表してから、文を書くことを職業としているわけではない方々からも、私たちのもとに賛同の言葉がどっさり送られてきた。この表現のひとつひとつが、その人以外の誰も書けない独自性を持っていて、たくましく、しなやかであった。そんな言葉を殺すのではなく、生かすための場所として、「ひろば」というアイディアが生まれたのである。「どこにでもいる主婦」という肩書きの方からは、「一人ひとりの大切なひとや場所、学び育つことを、この先、変わらず残すために、わたしはこの声明書に賛同します」という決意が届いた。「学び育つこと」という表現は、「学ぶ」という言葉だけでは届かない何かをつかんでいる。
 どれほど電子メディアが発達しても、日本列島に住む人々は、生きてみたい世界への憧れや生きたくない世界への怒りを表現することはまれであった。親しい人との会話の雰囲気を壊すよりは、沈黙を貫いてきた。しかし、日本とその住民を原子力商人と武器商人たちに売り渡した首相のおかげで、人々の憧れや怒りは姿を現し始めた。あの震災と爆発以降、そして安保法制をめぐる政治家たちの虚しい議論のなかで、人々は言葉の艶に気づき始めた。
 「ひろば」では、戦争体験者を招き、話を聞いた。現政権への怒りを1時間怒声で語った90代の元海軍兵に20代の学生が質問をした。80代の元国民学校の児童と、20代のSEALDsが語り合った。そこで交わされた言葉の数々は、永田町の死んだ言葉の墓場を吹き飛ばしてあまりある力を持っていただろう。鶴見俊輔も読んだ。目の前を通り過ぎていく困難な現実にくらいつこうとする鶴見俊輔の力と技は市民と一緒に読んだからこそ、心に響くことも多かったと思う。
 言葉を孤立させてはならない。小さくてよい。数人でもよい。目立たなくてよい。ふっと浮かび上がりそうになった言葉を大切にすくい取って、音にして、耳に響かせる、そんな場所であるならば、「ひろば」は、いつでもあなたを支える心の柱になるだろう。

註 自由と平和のための京大有志の会
  安倍政権による平和の破壊、学問の愚弄、憲法の蹂躙を止めさせ、新時代の自由と平和を創造するため2015年に結成された

藤原 辰史 (京都大学准教授)

大阪YWCAピースアクション2016
上野千鶴子講演会 「私」を生きる〜「おひとりさま」で生きるとは〜

 社会学者の上野千鶴子さんは、日本における女性学・ジェンダー研究のパイオニアであり第一人者。近年は、介護とケアの分野でも研究を進められている。医療、看護、介護の現場での取材をもとに、おひとりさまが住み慣れた自宅で最期を迎える「在宅ひとり死」をテーマに話された。講演の要旨を報告する。

 最近、わたし自身も独居高齢者になった。ショックなのは、同世代の訃報を聞くようになったこと。『おひとりさまの老後』(‘07年)、『男おひとりさま道』(’09年)に続き、昨年『おひとりさまの最期』を出版し、おひとりさまシリーズ三部作が完結した。

新しい老後のシナリオを
 今、高齢者世帯の4世帯に1世帯が独居世帯。おひとりさまの人口が増えている。昨年4月から、医療・介護一括法が施行され、政府の医療・福祉政策の内容は「ほぼ在宅、ときどき病院」。病床も増やさず介護施設の新設規制もある。このままでは受け皿がなく、「介護難民」「看取り難民」が予測される。これまで家族頼みの老後だけしかシナリオに持っておらず、家族が変貌した今、新しい老後のシナリオを考えなければならない。

在宅死の条件
 「(自分の身体の延長としての)家にいたい」は年寄りの悲願。在宅死の条件は@本人の強い意思、A介護力のある同居家族の同意、B地域に利用可能な医療・介護資源がある、C経済力(あとちょっとのお金)の4つであることを専門家から得た。これまでの在宅介護はイコール家族介護。家族が支えているのは食事、入浴、排泄などの暮らしの部分。独居の場合はこのところを誰かに支えてもらえればよい。専門家の話を聞くと、月額50万×6カ月=300万円あれば、家で死ねるとのこと。あとちょっとのお金は本当にないのだろうか。年金も資産も家族が管理していて、家族が使わない、使わせない。

「トータルヘルスプランナー」
 在宅ひとり死には、これまで家族がやってきた「司令塔」の役割を担う第三者が必要である。在宅看取りを実践している小笠(おがさ)原(わら)文(ぶん)雄(ゆう)医師の小笠原クリニックは、トータルヘルスプランナー(Total Health Planner)という、医療と介護をつなぎ、看取りまでも含めた司令塔となる訪問看護師の人材育成に乗り出している。4年前、わたしより年少の友人を見送った時、女性ばかり30人でチームをつくり、支えた。「司令塔」になったキーパーソンが重要な役割を果たした。老後の頼みは、家族持ちより「人持ち」、金持ちより「人持ち」と感じた。人持ちになれないならシステムをつくることが必要である。どのような生き方であっても、基本、年寄りがひとりで老いて、ひとりで死んでいけるようにつくってほしい。

*    *

 会場から多くの質問があった。上野さんはその一つひとつに丁寧に答えてくださった。その中から3つ紹介する。
 シングルで育てた娘が、結婚しないでひとりで生きて母を支えると言うが、という質問に「母は娘の人生を決めることはできない、娘は母を背負う必要はない。娘もひとり、母もひとり、それぞれが安心して暮らしていけるようになればばよいのでは」と話した。 
 介護の担い手を外国人ヘルパーで増やそうとする動きに関する質問には「介護報酬の評価額が低すぎるため介護福祉士有資格者の休眠率は半分近い。看護職程度の社会的地位になれば、離職率は下がるだろう」と述べた。
 日本における社会保障費の分配をめぐる「若者対高齢者」問題についての質問に「余裕がないというより原資がない。日本はヨーロッパ諸国に比べて国民負担率が低い。国民は今より多くの税負担をするべきだ」と述べた。

(文責 編集部)

ヴォーリズ建築探訪ツアー 神戸女学院大学と関西学院大学を訪ねて

 3月25日、100周年記念実行委員会主催で、建築家のウィリアム・メレル・ヴォーリズ(1880〜1964)が設計した建築を訪ねるツアーを催した。昨年12月から全3回開催した「広岡浅子とヴォーリズ、一柳(ひとつやなぎ)満喜子(まきこ)」講座に関連したイベントである。一粒社ヴォーリズ建築事務所 史料・広報室長の芹野与幸(せりのともゆき)さんの案内で両キャンパスを探訪した。

 建物が人を育てるなんてできるだろうか。玉岡かおる著『負けんとき』(新潮社)を読み、主人公一柳満喜子の伴侶となったW・M・ヴォーリズの建築に興味を抱き始めた頃、偶然にも本ツアーの案内が届いた。まるで彼が「行って確かめてごらん」と誘うかのように。
 寒さ残る当日、まず神戸女学院へ。岡田山の自然に溶け込む校内は春休みで静寂に包まれ、美しい校舎やチャペルの中は凛とした空気が漂う。美しいだけではない。「満喜子が学んだ日本初の音楽部が谷底に置かれたのは音響を考慮したためです」。芹野与幸先生の丁寧な解説で一気にヴォーリズの世界に惹き込まれる。回廊式の校舎にはセントラルヒーティングや靴音を抑えるゴム入りの石床が使われ、図書館の高い天井は心を落ち着かせる。使い手への配慮が随所に施されているのだ。「卒業生の記憶には校内のどこかが原風景として刻まれます」という説明に当初の疑問が解けていく。
 続く関西学院では、建設時の様式が色濃く残る礼拝堂や時計台内の博物館を見学。当時の資料や写真のほか、特別展示された建築図面、学芸員や職員のお話が興味深い。驚いたのは竣工当時の記録映像。広大な更地には緑もなく校舎が数棟だけ、遠くに見えるのは茅葺きの家々だ。現在とは隔世の感がある。
  時計台からの帰り、正面の芝生広場に子ども達の遊ぶ姿があった。―垣根のない学び舎に人が集う― まさにヴォーリズの描いた風景が90年の時を経て早春の陽光に包まれていた。(会員 川崎 道子) 写真2枚→次ページ 3面一段目左(縦の写真) 関西学院神学部礼拝堂。蜂蜜色のステンドグラスから光が注ぐ。 3面3段目右(横の写真) 神戸女学院理学館。2014年に国の重要文化財に指定された。

(会員 川崎 道子)

YWの窓 3/5西谷文和講演会「戦場のリアル」

    中東の紛争地域を中心に取材し、私たちに「戦場のリアル」を伝えるフリージャーナリストの西谷文和さん。シリア、トルコから帰国されたばかりの彼から、世界中で声高に叫ばれる「テロとの戦い」の裏側について話をお聞きした。

*    *

 多くの難民を生み続けるシリアのアサド政権は、国内で10%しかいないアラウィー派(シーア派)で、フランスが占領から退く際、わざと少数派に武器を渡し特殊軍を作りその後のクーデターにつながった。少数派が基盤の政権は、統治を維持するため大国におもねる。2003年のイラク戦争の後、アメリカはわざとイラクを無政府状態においた。その間に欧米の石油会社が、通常48%と言われる石油の利権を75%とった。その後成立した少数派のシーア派政権の下で、失職した多数派のスンニ派の兵士がIS(イスラム国)の基盤となった。アメリカが空爆にふみきったのもISがキルクークの油田を狙ったからだ。イスラム国の恐ろしさはマスコミが宣伝し「テロとの戦い」と言えば反対されることはない。
 パリ同時多発テロがもたらした恐怖は、国民の思考停止とパニックをもたらし、その後に自由の制限と戦争の拡大がやってくる。テロの前、支持率12~15%と低迷していたオランド大統領は事件後、支持率が回復。9.11後でのアメリカのブッシュ大統領と同じだ。本当の自由との戦いはもっと身近にある。

(会員 小澤 裕子)
ページトップ
│ イベントカレンダー │ 女性支援 │ 子ども・子育て │ 平和と環境 │ リーダーシップ養成 │ 国際交流 │ その他活動 │
│ お問い合せ │ リンク │ プライバシーポリシー │ 特定商取引に関する法律に基づく表示 │ 日本YWCA │ 大阪YWCA専門学校 │
公益財団法人 大阪YWCA : 〒530-0026 大阪市北区神山町11-12 TEL. 06-6361-0838 FAX : 06-6361-2997 MAIL : info@osaka.ywca.or.jp
Copyright (C) 2007 Osaka YWCA. All Rights Reserved.