「祝・YWCA100周年」
マリオネット/ポルトガルギター・湯淺
マンドリン・吉田剛士
YWCA100周年、誠におめでとうございます。一世紀の長きにわたり、信念に裏打ちされた献身的な社会活動を継続されていることに、あらためて畏敬の念を深めております。私どもも幾度となくチャリティー・コンサートでの演奏の機会にあずかり、微力ながらYWCAの活動を共にさせていただいたことは、この上もない喜びでございます。コンサート会場には、いつも会員の皆さま方の爽やかな笑顔とお気遣いがゆきわたり、終始アットホームで懐かしい雰囲気に満ちております。しかしながら、その「場」は決して一朝一夕にならず、日々の積み重ねがおありになられたからこそと・・・。まさに、一事が万事の本意を得た、背筋をすっくと伸ばし生きることの体現でありましょう。さても、世情はいつの時代も危機的ではあります。とくに昨今はその度合いを増し、瞬時に崩壊に至る危険を孕んでおります。かように混迷する世界であれ、YWCAにおかれましては、これからも規範となる社会活動を続けられることと存じます。漆黒の宇宙に漂う命のふるさと水の星・地球を、我々は自らの手で悲しみの涙で満たしてはなりません。子々孫々、安寧に世界があるための努力は、日々刻々の些事へのほんの少しの配慮の積み重ねかと思います。YWCAの活動を共にさせていただいた体験は、まさしくその学びでもありました。ここに、あらためて深く感謝の意を深く表するとともに、YWCA100周年に際し、僭越ながらお慶びの言葉にかえさせていただきたく存じます。ありがとうございました。 (2016年5月) |