「阪神・淡路大震災支援活動報告書」より

被害者相談室の開設



 災害時の「心のケア」にかかわって発足した「大阪YWCAこころのケア・ネットワーク」の今回の働きが高く評価され、東京医科歯科大学・被害者相談室の指導のもとに大阪YWCAに恒常的な「被害者相談室」(電話相談)を開設することになり、そのための研修と準備が始まった。場所は大阪YWCA千里センターに設置される。
 開設に向けて顧問の先生方への依頼、大阪府警への挨拶とポスター・パンフレットの配布依頼、電話相談やカウンセリングの経験者を対象にボランティアを募集し、5回の研修を行なった。25人の認定者を得、総勢31人が、1日2人体制で月曜から金曜の10時から16時まで電話相談を受けることとなった。犯罪災害、事故に遭った被害者のための心の相談室として用いられるようにと願う。
 4月13日、「被害からの回復」と題しての開設記念講演の中で、小西先生は一人ひとりの被害を大事にして、本当に言いたいことが言える安心できる場の提供の意義と、答がないところで聴いていくボランティア側のメンタルヘルスの大切さを話された。顧問の先生方の継続研修とスーパーバイズを受け合う仲間づくりを心がけたいと思う。


こころのケア活動]| [ビタミンIプログラム]| [こどものためのプログラム]| [全体をふりかえって


こころのケア・プロジェクト活動概要 目次


「阪神・淡路大震災支援活動報告書」目次