こころのケア・ネットワーク

(被災者との対話を通して心の癒しのお手伝いをする)


 阪神・淡路大震災の後、救援物資を中心にした支援が緊急に行われましたが、「心」に関する 支援にはあまり目が向けられませんでした。今回のような極度の災害を受けた後には、特別な 緊急時のさまざまな「心の傷」を癒すことが重要であるとのケリー・レモン・キシさん (心理カウンセラー)の提案を受けて、「被災者」から「生存者(サバイバー)」として、 立ち直って行かれることをお手伝いする活動を始めました。(1995年1〜3月)
 1995年度は、時間の経過とともに「心」そのものへのサポートからソーシャルワークや コミュニティづくりに関わるサポートへと移行しました。


これまでの巡回訪問活動]|[活動内容]|[組織


[これまでの巡回訪問活動]

 1.第1期(1月28日〜2月28日)
 「大阪YWCAこころのケア・ネットワーク」の名のもとに募集したボランティアと専門家など約100人が、2泊3日毎の泊り込みで、毎日各地の避難所を巡回訪問した。また、顧問とスーパーバイザーが現地でボランティアのスーパーバイズとケアにあたった。
[訪問地域:芦屋市、東灘区、灘区、中央区、兵庫区、長田区]


 2.第2期(3月1日〜4月2日)
 活動のさらなる継続が必要と判断し、第2期の活動を決定。現地リーダー5人を委嘱し、活動体制を強化した。関西地域のボランティアに加えて、関東地域の「心のサポートミッション」からボランティア約70人が新たに参加し、第1期に続いて巡回訪問を実施。現地基地で宿泊して行う毎日の活動はこの期で終了。


 3.第3期(4月10日〜6月30日)
 継続しての訪問活動が望まれている避難所を中心に、日帰りでの定点活動を始めた。そのためのボランティアチームを新たに組織し、再研修を実施した(ボランティアは2〜3月の活動経験者から選抜)。5月からは一部に仮設住宅の訪問を開始し、5グループが定期的な訪問を地道に続けた。個人ケースも継続。


 4.充電及び仮設住宅調査期間(7月1日〜9月30日)
 避難所・待機所などへの継続的な訪問を行った。また同時に仮設住宅の状況を調べるための活動も随時に実施した。


 5.第4期(10月1日〜1996年1月31日)
 地域型仮設住宅の戸別訪問(週2〜3回)とコミュニケーションを支援するためのあらゆる活動を行った。同時に、地元の市民ボランティアを養成する講座を実施した。


 6.第5期(2月1日〜)
 県外での仮設住宅訪問ボランティア(週1回)の育成と訪問活動に力を入れる。
 1996年4月より西宮市枝川町仮設住宅高齢者戸別訪問グループが加わり、神戸市灘区と大阪市十八条の3グループが週1回の訪問活動を行っている。


活動内容]|[組織
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[活動内容]

1.被災地(避難所や仮設住宅)において対面方式で話を聴く
2.被災者の方々の「心のケア」に関する情報を地域で提供、 パンフレットや資料の配付
3.特に子どもや高齢者、障害者の「心のケア」を支援する
4.「心のケア」を助けるための物質的、人的援助、研修の実施
5.「心のケア」に関わる団体のネットワークづくり


これまでの巡回訪問活動]|[組織
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[組織]

 第1期
顧問:西原由記子(自殺防止センター所長)
ディレクター:鹿野幸枝(大阪YWCA総幹事)2期以降継続
プログラムディレクター:金香百合(大阪YWCA幹事)2期以降継続
マネージメント:早坂美恵子(大阪YWCA会員)1期〜3期


 第2期
現地リーダー:木村泰子、河野直子、藤野好美、矢野ひとみ、山口恵理子
スーパーバイザー:小西聖子、岡田幸之(東京医科歯科大学犯罪被害者 相談室)、
         西澤哲(大阪府立こころの健康総合センター)、西原由記子 (自殺防止センター)


 第3期以降
スーパーバイザー:小西聖子、岡田幸之(東京医科歯科大学犯罪被害者 相談室)、
         西澤哲(日本社会事業大学 4/1〜)
こころのケア・プロジェクト長:辻加代(大阪YWCA会員)


子どものためのプログラム]| [緊急救援活動]| [ボランティア募集と研修]| [阪神・淡路大震災支援活動報告書]| [1996年度活動報告