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りさ〜ら
大阪YWCA国際部パレスチナグループ
ニュースレター(2007年6月1日発行 第25号)
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※“りさ〜ら”とは、アラビア語で「手紙」「伝言」という意味です。
初めて出会ったパレスチナの人々と心に残った言葉の数々
パレスチナYWCAからオリーブの木キャンペーン推進3カ年
「パレスチナ報告会」に参加して

初めて出会ったパレスチナの人々と心に残った言葉の数々

パレスチナの人は言葉を大切にする。パレスチナに滞在中、私はそんな彼らからの言葉のボールに返すことができなかった。それは、どの言葉も、私には厳しすぎるパレスチナ問題を体現していたから。帰国後3か月経って、こういう形でボールを返すことができるようになったと思う。 私は2007/1/4〜1/11に、生まれて初めて、中近東、しかもパレスチナの地に足を踏み入れた。なぜ私がパレスチナに行こうと思ったか、一番の理由は、実際チケットを手配して、いよいよ2週間後にパレスチナに行くと言う事態になってから、「自分が紛争に巻き込まれてもしものことがあれば、2歳の我が娘は誰が育てるのか」という、危機感が募ってきた。その時、私は気がついたのだ。わが子の健やかな成長を願うのは世界中の親が同じ、でも、パレスチナを初め多くの戦場になっている土地では、その願いが叶わないのだということを。それが、パレスチナ問題が初めて他人事から自分の事として実感できた瞬間だった。私が渡航前にパレスチナ問題に抱いていたイメージは、大まかに2つある。

1. 紛争地、危険な場所
2. パレスチナの人々は犠牲者であり援助の対象

そして、渡航してこの2つのイメージは見事に覆され、私は自分の考えの浅はかさに赤面することになるのだ。気づき1、「パレスチナは戦場ではなく人々が日常生活を送っている土地」だった。子どもが遊び、人々が働き、笑顔で挨拶をし合う、市民生活があった。 そこに、たった一つ余計な事態がへばりついている。 それは、「占領」 だ。その占領が市民生活をゆがめているのだ。子どもが遊ぶのは公園ではなく狭い路地だ。パレスチナは人口密度が高い。人々が土地をイスラエルに奪われるからだ。失業率はパレスチナのどこでもだいたい60%位ある。流通がチェックポイントによって事実上破壊されているから、パレスチナ内部での市場経済が機能していないのだ。笑顔で挨拶している彼らの街を見下ろすかのように、イスラエルの監視塔がいくつも不気味に建っている・・・。パレスチナ中に張り巡らされている9mの壁とチェックポイントは、パレスチナ人の移動の自由を妨げているが、なによりも、チェックポイントの度毎に荷物検査や尋問を受けるのは、精神的に大きな苦痛を強いられる。エルサレムに入るチェックポイントは、ゲートが5つあった。私達日本人に親切に道案内してくれていた、パレスチナの女性は私達に続いて回転ドアを通ろうとしたら、彼女の前でドアが止まってしまった。中で操作していたイスラエル兵が何人かげらげら笑っていた。外国人に話していたから彼女は見せしめだったのだろうか?その後しばらくして回転ドアは動いたが、次のゲートでも彼女の前でドアが止まってしまった。彼女に申し訳なくて詫びると、こんなことしょっちゅうだから気にしないでと言っていた。人間としての自尊心を傷つけられることが日常的に存在するのが占領なのだ。だが、そんな私たちにパレスチナの5歳くらいの少年がキャンディーを売りに来たのには、驚いたというよりも笑えてきた。確かにチェックポイントは外国人が多く、また、列を並ばなければいけないので売り子を避けることもできない。恰好の商売時だと言う訳だ。私は、この旅でパレスチナの人々が、イスラエルによる占領という事態を実にしなやかに、ある時は避け、ある時は利用し、また笑い飛ばして、自分たちの日常に還元させて行った数々の例を目にする度、「援助の対象としての」パレスチナ人像は消えてしまって、むしろ、いつも、感心させられていた。私は旅に出る前、彼らのためになにかできることはないかと思って来たのだ。それは、思いあがりであった。実際は、彼らの方が私を助けてくれたのだ。そんな彼らでも、やはり、イスラエルによるあまりの酷い占領の現実の前で疲れる時もあるのだろう。そう思ったのは、ベツレヘムのディヘイシャ難民キャンプにあるイブダー文化センターで私たちにレクチャーしてくれたジハード青年の話を聞いたからだ。彼は、私たち外国人に60年間のイスラエルによる残酷な占領の歴史を語った後、こう言ったのだ。「私達は、自分たちが幸せになるために自分たちが考えられる全てのことをして来た。私は、世界中の旅行者にこの話を散々してきた。だが事態は少しも改善されない。外国人の旅行者が、自分にできることは何かないかと聞いてくる。でも、それを考えるのは、あなた方次第だ。そして私たちが必要なのは、慈善ではなく連帯なのだ。」彼は、その後難民キャンプを案内してくれ、深夜まで皆と語り合っていたが、もう、外国人には期待しても仕方無いとでも言うような、疲れた表情が浮かんでいた。また、同じイブダーの別の若いスタッフの一人に言われたことによって考えさせられてしまったことがある。彼は私たち日本人に、「君たち日本人は、アメリカのブッシュを支援する日本政府に納税していることで、間接的にパレスチナに対しては加害者なんだよ。」と言ったのだ。そして難民キャンプでの国連による住民サービスが、ごみ収集や小学校への助成など限定的であり、しかも国連の予算が年々パレスチナに対しては減らされているということを聞くにつけ、彼らがいかに長い間国際社会で大国の都合により振り回されてきたかを感じずにはいられなかった。私は彼らに約束したことがある。それは、「パレスチナで自分が見たことをできるだけ大勢の人に伝えること。」そして、まずは、自分の身の回りから日本の政治・社会を変える人間になりたい。それが、私が日本人としてできる「連帯」だと思うから。(七条聡美)

パレスチナYWCAからオリーブの木キャンペーン推進3カ年

大阪の友人の皆さんへ
パレスチナのYWCAから皆さんへ、友情とパートナーシップに感謝し、心からの挨拶を送ります。
大阪YWCAでは過去3年間をオリーブの木キャンペーン推進年間として協力してくださいました。このことは私たちが希望を失わずにいるための励ましとなりました。希望を絶やさずにいることは、この数年ことに厳しくなってきました。人々の生活は移動の制限や軍事作戦などで圧迫され、生計を立てることも苦しく、じわじわと窒息させられるような生活の中では、よりよい平和な未来を描く希望を保ち続けることは大変難しいことです。
大阪の皆さんが手を差し伸べてくださり、日本に私たちのことを心配してくれる友達がいる、私たちは一人ではないのだと気づかせてくれたことに感謝します。皆さんは言葉で連帯を示すだけでなく、連帯の証としてこの3年間に127の苗木を送ってくれました。オリーブの木はパレスチナの畑に植えられ育っています。数年でこの木は実をつけ、命と希望と収入を人々にもたらすでしょう。
パレスチナは今春の季節です。パレスチナの丘は花で色とりどりに染まっています。春は新しい始まりのとき、新しい夢を描くときでもあります。私たちのパートナーシップがより強まり、協働の道を進むことを、ともに手を取りすべての女性と青年と子どものエンパワーのために働くことを、パレスチナと世界の平和のために働くことを目指したいと思います。

オリーブの木を植えよう。いつの日か子どもたちがその木陰で遊ぶことを思いながら。オリーブオイルは傷口に摺りこむことができるし、オリーブの小枝は、平和の到来を告げる印ともなるだろう。(ミトリ・ラーヒブ司祭 ベツレヘム、クリスマス・ルーテル教会)
国際部が3年にわたり取り組んできたパレスチナY支援キャンペーンは2006年度で終了しました。プログラムの参加や募金を通して、多くの皆さまから温かい支援をいただきました。いままで築いてきた絆を継続するためにも、これからも国際部はパレスチナYWCAと関わっていきたいと思っています。

「パレスチナ報告会」に参加して

初めての人も安心してわからないことを質問できる、やさしさに満ちた勉強会、大人の集まりだと思いました。実は私よりはるかによくご存知だし、現地のご経験もしていらっしゃるのに、あのように報告されるなさりように、癒され、尖っている自分を反省しました。多くの人にこの問題を知っていただくために、またご一緒できることを願っています。
パレスチナで起こっていることへの自分の考えや気持ちを、どうしてそう思うの?こうだから。それはどうして?こうだから。それはどうして?と3〜4回続けて自問自答してみる(「なぜなぜ分析」と云います)と、いじめや無視や知らぬふりの芽が自分の中にもあることに気付かされます。自戒しつつ、なんとかなって欲しいと願わずにはいられません。
小川信夫さん(パレスチナ子どものキャンペーン)
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