中国帰国者がそのルーツを持つ中国への理解を深めるため、中国人民共和国の建国、その後の改革開放など中国の近現代史を間近でつぶさに見てきた戸毛先生に、『切っても切れない』中国と日本の関係について語っていただきます。
[中国残留邦人・中国帰国者とは・・・]
1945年(昭和20年)当時、中国東北地区(旧満州地区)には開拓団など多くの日本人が居住していましたが終戦の混乱により、人々は居住地を追われ、逃避中や収容所では飢餓や伝染病により死亡者が続出するという悲惨な状況にありました。このような混乱の中、肉親と離別して孤児となり中国の養父母に育てられたり、中国人の妻になるなどしてやむなく中国にとどまった方々を「中国残留邦人」と呼びます。これらの人々はその後も長年にわたり日本への帰国が叶わず、“残留”せざるを得ませんでした。その後、日本に帰国された方々、またその家族も含め「中国帰国者」と呼びます |